製品情報

【ヒット商品】ネタ出しの会 日経産業新聞の記事「いいモノ語り:炊飯器のDX、便利さや安心を提供」から 

2021.6.16  日経産業新聞の記事「いいモノ語り:炊飯器のDX、便利さや安心を提供」から

毎日の食のデータを活用する機能で差別化

 コラムの著者 高橋 慈子氏(テクニカルライター)は、タイガー魔法瓶の圧力IHジャー炊飯器(JPA-X100)を紹介しながら、家庭でのDXについて述べている。

○スマホ連動でこれまでにない機能が

 高橋氏によれば、新型コロナウイルスの感染を防ぎながら、美味しいご飯を食べたいというニーズが増えているという。今回の製品はそういったニーズに答えていこうと言うものである。この新製品は、「家事DX」として、スマホと連携して使える機能を搭載した。同社ソリューショングループ商品企画第一チームの井上友見氏によるとスマホ連携で、

  • 銘柄米の特徴に合わせた炊き方がプログラムできる。新米や古米などの炊飯プログラムも今秋に提供予定。
  • 炊いた米の量を記録し、買い時をスマートフォンに知らせる。米の注文も可能。
  • 炊飯中など外出先から炊飯の状態を確認できる。
  • 離れて暮らす家族の炊飯器利用状況を確認できる:炊飯の頻度や量で離れた家族の健康状態がわかり、見守りにも活用できる。

といった4つの機能である。以上の機能は専用の携帯アプリで行え、自宅内のルーターとの接続も画面を見ながらできる。さらに、炊いたご飯のカロリー表示なども今後今冬しているという。まさに毎日の食のデータを活用する、DXの新しい仕組みである。🍙🍚🍽🍝📗🦠😷🖥👧👦🛌👧🏢🕛📈🏢💡⚡️🌍happy01🌳🇯🇵


【ヒット商品】ネタ出しの会 日経産業新聞の記事「西川英彦の目:エムスリーの評価サービス、医療従事者の意見反映」から

2021.6.11  日経産業新聞の記事「西川英彦の目:エムスリーの評価サービス、医療従事者の意見反映」から

医者の選択による信頼性を利用

 コラムの著者 西川 英彦氏(法政大学経営学部教授)は、インターネットの巧みな多重利用で新たな顧客への価値を創出する事例をエムスリーが提供する「Ask Doctors評価サービス」で示している。

◯病院での待ち時間向けのサービスも組み合わせて

 西川教授によれば、同社のサービスは、医療ニュースや製薬情報、医師求人情報などを発信する医療従事者向けの会員サイトであるという。このサイトで100以上の医師が商品やサービスの評価を行い、一定以上の推奨が得られたら、認証マークを、商品や店頭販促(POP)、サイト、広告などに表示して販売促進に利用できる。

対象は、健康志向の食品や飲料を中心に、日用品、雑貨、保険など累計60商品を超えているという。利用した87%の企業が昨年同月比に比べ売上高が向上したという。80%の企業が流通や小売店向けの営業ツールとして、有効と回答している。

更に他のサービスと組み合わせることで販促効果を向上させることもできる。例えば、同社は診断予約アプリを提供しており、さらに700程の病院の待合室にあるディスプレーに広告を配信できる仕組みを持っている。認証マークのついた商品の動画広告を配信したところ、サイトでの動画広告より商品の機能の理解度や購入意向が非常に高くなったという。これはネットワークを新たな顧客に向けて活用し、価値を生むことに成功した事例である。🩺💊🏥📷💻🍺🦠🎓🏢📈🔎⚡️🌍happy01📶👦👧💡🇯🇵


【ヒット商品】ネタ出しの会 日経産業新聞の記事「トレンド語り:タクシーサイネージ、粗利確保に一工夫」から 

2021.6.9 日経産業新聞の記事「トレンド語り:タクシーサイネージ、粗利確保に一工夫」から

意外に参入障壁は高いが規模には限りがあるビジネス

 コラムの著者 面川 真喜子氏(マーケットプランナー)は、東京都内を走るタクシーの後部座席雨にタブレットを取り付け多くの情報を流すタクシーサイネージのビジネスについて考察している。

◯モビリティメディアのニッチ・マーケットへの展開

 面川氏によれば、タクシーの乗車時間は平均18分、料金は2000円程度が多いと言う。そこで18分を1つのパッケージとして、広告とコンテンツで構成しているのがグロースを展開するニューステクノロジーで、月間820万人以上の経営者や幹部クラスに情報を届けている。

東京都内では、タクシー利用を月に11回以上利用する人が30%もいることから、15秒間で起業家がプレゼンするような「エレベータ・ピッチ」やグルメランキングなど、毎週コンテンツを入れ替えているという。

ただ、タクシーサイネージは潜入障壁は高く競争は少ない。初期投資が少ないが、売り上げ規模自体が限られているために乗車時間の広告収益だけでは成り立たない。コンテンツとタイアップした企画など粗利を大きく撮る経営を仕掛けているという。これからも、ニッチ・ターゲットのメディア化がこのようなモビリティメディアでおこる可能性もある。🚕🏢🍽🌾🥬🥕🍞🐱📶📺🦠😷🍲🍵🏢📶📺🏢💡⚡️🌏happy01📂🌍🇯🇵


【ヒット商品】ネタ出しの会 日経産業新聞の記事「SmartTimes:現代の『黒船』テスラ」から

2021.6.4  日経産業新聞の記事「SmartTimes:現代の『黒船』テスラ」から

今普及している日本車はガラパゴスカーとなるのか

 コラムの榊原 健太郎氏(サムライインキュベート代表取締役)は、気になっていたテスラ・モーターズの電気自動車に試乗したことから感じたことを述べている。

○充電時間の長さは欠点だが性能はガソリン車以上

 榊原氏によれば、まず驚いたのが、ショールームがと従来の店舗のような駐車場はないことであったという。さらに、案内・試乗同行・見積もりなどの対応は大学生のインターンで、カタログはなく、車の紹介や案内などは全てPCで行うもの。試乗以外の予約から購入まではほぼオンラインで完結するという。徹底した効率化とコスト削減である。

運転して、テスラ車はまさに車版スマートフォン。ソフトウェアをアップデートすると車もアップデートされる仕様で、常に先進的な技術が搭載できる仕組みで、自動運転機能も後から追加できる。完全自動運転化に向けて日本の法制度の整備待ちである。

デザインはシンプルで外装も内装も無駄はない。各種メーターや操作機能も大幅に減らして、全てタブレット状の操作パネルに集約されている。その代わりエンターテイメントのコンテンツを大画面で楽しめる要素が追加され、自動運転となったら、みんなで映画をみたりゲームをしたり、「ながら運転」するイメージとなるという。

ガソリン車以上に加速力があり、エンジンがない分、車内が広く前後の荷物スペースが十分確保されているという。一方で、ガソリン車の給油時間が数分であるのに対して充電時間は長いという欠点もある。また、テスラは当初高級車であったが、モデル3という普及版と補助金で300万円台で購入できるようになったという。

テスラは自動車業界の「黒船」であると実感したと榊原氏は語っている。今普及している日本車もかつてのガラケーのような運命となるか、大きなイノベーションであると言える。🚘🚗📶🩺📈😷💻💡🏢🏠📖🎓⚡️🌏happy01🌏💡🔎🇯🇵🇺🇸


【ヒット商品】ネタ出しの会 日経産業新聞の記事「いいモノ語り:創味食品のハコネーゼ、ゴミ出さないメッセージ」から 

2021.6,2  日経産業新聞の記事「いいモノ語り:創味食品のハコネーゼ、ゴミ出さないメッセージ」から

イタリア語風と思いきや機能を説明するネーミング

 コラムの著者 岩永 嘉弘氏(日本ネーミング協会会長)は、創味食品の商品のネーミングについて述べている。

○映画「ローマの休日」を使って

 岩永氏によれば、明石家さんまさんとオードリー・ヘップバーン?が登場する映画「ローマの休日」の1シーンを紹介して、同社の商品名についてのアピールについて語っている。

嘘をつくと手が抜けなくなってしまうという遺跡の口に、手を突っ込んで明石家さんまさん(映画ではグレゴリー・ペック)の消えた手にヘップバーンが驚くシーンがCMに登場。うっそだよと、さんまさんが手を出すと、同社の「ハコネーゼ」が握られ、ヘップバーンが抱きつくというお話。

さて、このCMの舞台であるイタリア語風のネーミング、ハコネーゼ。ネーミング通りと思いきや、全然ローマもイタリアも関係なく、「箱がない」というれっきとした日本語。たしかに商品はパスタでイタリアではあるが、大事なメッセージポイントは、「箱がないから「ハコネーゼ」と言うわけ。つまり、パスタのレトルト食品で、箱がないからそのままレンジに入れて調理できる機能を示したものであるという。エコ商品であり、商品名であるという美味い(上手い?)演出であった。🍽🍝📗🦠😷🖥👧👦🛌👧🏢🕛📈🏢💡⚡️🌍happy01🌳🇯🇵