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【ヒット商品】ネタ出しの会 日経産業新聞の記事「探査計:トロピカーナ、明確なコンセプトに支持」から

2014.9.8   日経産業新聞の記事「探査計:トロピカーナ、明確なコンセプトに支持」から

タイプ別の新製品をマーケティング応用し好調

コ ラムの著者 小林 仁氏(食品マーケティング研究所所長)は、キリン・トロピカーナ(東京・新宿)の果実飲料ブランド「トロピカーナ」の好調さについて語っている。

○厳しい果実飲料市場で好調な「トロピカーナ」

 2014年果実飲料市場は、原料の果汁価格の高騰、消費増税などの落ち込み、上半期は全同月比2%減、7月も昨年の猛暑の反動などで8%減となし、1から7月の累計は3%マイナスと苦戦している、その中で、同社のブランド「トロピカーナ」は好調だという。

まずマーケティングのテーマに「果汁100%の基盤強化」、「本格果汁炭酸の定着」、「新機軸へのチャレンジ」を目指した。

販売量は、1から7月前年同期比21%増で絶好調、温度帯別にはチルド(冷蔵)飲料が10%、常温飲料が41%と増加した。その要因は、

  • 果汁100%の新製品の投入
  • 常温・チルドともに売り上げを伸ばした
  • 果汁炭酸も好調
  • さらに、チルドでは欧州で人気の「エッセンシャルズ」を忙しい女性をターゲットに、不足しがちの栄養成分を入れた「エッセンシャルズ鉄分」は好調で売り上げに貢献
  • 常温では、「ココナッツウォーター」が高い栄養価が注目され欧米では定番飲料。これを独自製法ですっきりと仕上げ、一時品薄状態に。

といった、3つのテーマをすべてカバーし、タイプ別の新製品が奏功した。ブランドの活性化の理想形と小林氏も褒めている。winehappy01


【ヒット商品】ネタ出しの会 日経産業新聞の記事「高岡美佳の目:パウチ型ヨーグルト、忙しい女性の朝食に」から 

2014.9.4  日経産業新聞の記事「高岡美佳の目:パウチ型ヨーグルト、忙しい女性の朝食に」から

局面に書ける蛍光ペン『ジャストフィット』

コラムの著者 高岡美佳氏(立教大学経営学部教授)は、森永乳業が16日に発売する「ハンディスタイルヨーグルト 美容時短 キウイ&りんご」(内容量140グラム、希望小売価格156円(税別))を取り上げそのニーズの掘り起こしに触れている。

○2005年からシリーズ発売で購買データを分析

高岡教授の記事によれば、同社は2005年から日本で初めての「パウチ型」ヨーグルトを発売。その後も商品のラインアップを充実させてきたという。そこで、これまでの商品の購買データを分析。

喫食の結果は、

  • 時間帯:朝
  • 購買層:20から30歳代男女の購買率が高い

などが浮かび上がり、パウチ型の認知度を上げるために、コンビニを想定して20から40歳の女性をターゲットとした。既存のヨーグルト容器の横にパウチ型をきれいに陳列する専用の什器も準備した。

さて、このデータからのニーズを掘り起した商品。忙しい女性のニーズにあうか?boutiquehappy01


【ヒット商品】ネタ出しの会 日経産業新聞の記事「パテントNOW:医工連携、知財戦略周到に」から

2014.9.2   日経産業新聞の記事「パテントNOW:医工連携、知財戦略周到に」より

事業戦略を見据えた知財マネジメントの重要性増す

コラムの著者 橋本 虎之助氏(経営コンサルタント・弁理士)が、新興国の需要が大きい割に国内で海外依存度の大きい医療機器市場の政策について知財マネジメントの視点で解説している。

○医工連携事業化推進事業

これまでの開発支援ではなく、実効性を重視し、経済産業省は厚生労働省、文部科学省と連携して、高度なものづくり技術をもった中小企業と医療機関との「医工連携」で、新興国へのニーズ対応、国内市場での海外依存度の低下を狙っているという。

さらに、この事業の課題として

  • 新規参入の促進
  • 国内の産業競争力向上
  • 海外での産業競争力向上
  • 周辺分野の開拓

の4分野という。これを医工連携によるコンソーシアムで事業化する方針だ。国内外ともに、産業競争力の向上が課題であることから、橋本氏は、事業戦略を見据えた知財マネジメントが開発当初より戦略的に進めるべきだと指摘している。つまり、

  • 知財管理の体制づくり
  • 知財の権利化とノウハウ秘匿の使い分け
  • 特許や商標などの「知財権ミックス」など

を戦略によって推進すべきという。同様の指摘はすでに5月に成立した「健康・医療戦略推進法」にも知財マネジメントについて戦略的な取り組みが必要としているという。

医工連携のみならず新規の連携事業では、まずます知財マネジメントが必要だ。happy01


【ヒット商品】ネタ出しの会 日経産業新聞の記事「探査計:往年ブランドの再構築」から

2014.9.1   日経産業新聞の記事「探査計:往年ブランドの再構築」から

資産活用がブランドの再生を果たす?

コ ラムの著者 山之内正氏(AV評論家)は、縮小傾向が著しいといわれがちなオーディオ市場で、高級オーディオ機器に、この程、1965年以来再参入すると噂されているパナソニックの名門ブランド「テクニクス」について触れている。

○高級オーディオではブランドの評価が成功のカギ

9月5日ベルリンで開幕する欧州最大の家電見本市「IFA」で、パナソニックがテクニクスとして再参入するのではないかと憶測が流れている。1965年に創設されたテクニクスは、アンプ、スピーカー、レコードプレーヤーなどが著名で、ターンテーブルとモーターを直接つなげたダイレクトドライブ方式が広く浸透し、ブランドの確立に大いに貢献した。どうやら、山之内氏は、往時のレコードプレーヤーかフルシステムの流れを切望しているようである。

ブランドの強化には過去の資産を無駄にしない姿勢が重要だという。ましてや、一度は撤退したことなら、なおさら、かつて最先端技術を切り開いてきた姿勢を持ち、継続的な製品開発を顧客にきちんと見せなばならない。第一弾の製品が注目される。musicnotehappy01


【ヒット商品】ネタ出しの会 日経産業新聞の記事「流行を読む:無線操縦機の人気、DIYと親和性高く」から

2014.8.29   日経産業新聞の記事「流行を読む:無線操縦機の人気、DIYと親和性高く」から

日曜大工(DIY)など自作文化に調和

コラムの著者 岩崎 博論氏(博報堂ブランドデザイン ストラテジックプランニングディレクター)は、ホビー(趣味)分野で「ドローン」もしくは「クワッドコプター」と呼ぶ無線操縦機がじわりと人気になっている背景について語っている。

○玩具だが高性能な無線操縦機

プロペラなどの駆動部、ジャイロセンサー、加速度センサー、高度センサーなどを搭載し、自動的に機体を安定させて飛べるため、初心者でも簡単に飛ばすことができる。

さらに、カメラを搭載あるいは小型カメラを取り付けられる仕様になっていて、空撮を楽しむことできる。

ドローンの操作はスマートフォンやタブレット端末で行うことができるものが多く、撮影中の画像をリアルタイムで、これらの端末で確認できる。さらに、メーカのサイトにはドローンを使った空撮コンテンツが数多く投稿されているという。

中には、GPSやハイビジョンカメラを搭載し、自動帰還させることもできる製品もあるという。これらの機能が設計情報として公開されていて日曜大工(DIY)や自作といった楽しみがあることも人気を呼んでいる。

ドローンは操縦だけでなく、自作や改造、空撮動画のネット共有など、ユーザーに創造できる余地が大きく、そこが差別化となっている。このようなユーザによる創造を新しいビジネス・モデルとして考えるのも面白い。airplanehappy01