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【ヒット商品】ネタ出しの会 日経産業新聞の記事「デザインNOW:モダン鉄瓶、海外で人気」から

2015.10. 27  日経産業新聞の記事「デザインNOW:モダン鉄瓶、海外で人気」から

伝統的な鉄瓶を基礎にしたシンプルでモダンなデザイン

コ ラムの著者 柏木 博氏(デザイン評論家)は、海外でも日本でも目につくようになった「鉄瓶」について語っている。

○日本の鉄瓶を集めた企画展も在庫なく断念

日本のクラフトが海外で注目されており、特に鉄瓶が流行しているらしい。鉄瓶の展示会を企画したものの、海外に輸出され入手ができないで断念するほどだという。

なかでもフランスでは人気で、多くはまがい物で、内部に塗装があったり、茶こしが入っているような急須的なものもあるという。その中で著名なのは南部鉄瓶で、鉄瓶の伝統的な型は200種ほどあると言われている。ただ、中には、室内に置くと主張が強すぎるものもあるという。

岩手の鋳物工房「釜定(かまさだ)工房」が作っている「秋の実あられ」が、柏木氏いると、洗練され、伝統的な鉄瓶を基礎にしながらもシンプルでモダンなデザインだという。表面に小さな突起がたくさんあって、どんぐりのような「秋の実」になっているという。デザインは宮(みや)伸穂氏の作で、鉄を素材としたテーブルウェアを多くデザインされているという。happy01


【ヒット商品】ネタ出しの会 日経産業新聞の記事「眼光紙背:『失敗作』だらけのチラシ」から

2015. 10.26 日経産業新聞の記事「眼光紙背:『失敗作』だらけのチラシ」から

信頼回復は一朝にならず

コ ラムの著者は、暖房器具を出し始めるこの頃、チラシに家電メーカーの欠陥商品広告をみて事故で失った信用を回復するには継続した地道な活動しかないことを語っている。

○パナソニックの「引き続き探しています」チラシ

これは、10年ほど前に一酸化炭素中毒の事故で問題となった昔の石油暖房機を今もパナソニック(旧松下電器産業)のチラシの内容である。痛ましい事故で信頼は大きく傷ついた。

どんな企業も製品の不良や設計ミスをゼロにするのは難しいとされる。それでも品質を高めて不具合をなくすための工夫、万が一のトラブル発生時の対応は精一杯努力してほしい。そこに企業の品格がうまれるという。

パナソニックは、「最後の一台を見つけるまで、できることは何でもやる」(旧松下電器産業中村邦夫社長(当時))の言葉通り、現時点でも信頼回復のために継続している。buildinghappy01


【ヒット商品】ネタ出しの会 日経産業新聞の記事「三浦俊彦の目:プレミアム商品、市場は成熟、次の一手を」から

2015.10.22  日経産業新聞の記事「三浦俊彦の目:プレミアム商品、市場は成熟、次の一手を」から

消費者はすでに学習

コラムの著者 三浦俊彦教授(中央大学商学部)は、感情型製品で低関与な食品・飲料で多用される「プレミアム」についてマーケティング的な見地で触れている。

○プレミアムとは

三浦教授が自分のゼミの学生にプレミアについて主張させたところ、「プレミアムとは、日常の中のぜいたく」とまとめられたという。

さらにマーケティング的な見地から、

  • 思考型製品:品質・機能を比較考量して購入。家電、車など
  • 感情型製品:イメージや自身のセンスで選んで購入。食品や飲料。感情型製品は品質で客観的な判断が困難で、プレミアムがついて初めて上質とみられる。

で、さらに、関与(思い入れやこだわりの度合い)を考慮すると、感情型製品は

  • 高関与製品:化粧品やファッション、時間をかけてもいいものを購入。単純な「プレミアム」というだけでは買わない。
  • 低関与製品:食品や飲料、購買行動も簡単に済ませたい消費者は「プレミアム」に出会うと自分に納得して購入してしまう。

つまり、低関与の感情型製品である飲食品で「プレミアム」が溢れているのはこう言った理由だという。ただ、消費者も学習し、プレミアム市場が成熟すると、次のステージが必要である。その一手がマーケティングとして必要だと指摘している。shoeimpacthappy01


【ヒット商品】ネタ出しの会 日経産業新聞の記事「眼光紙背:VWを阻む『1000万台の壁』」から

2015. 9.30 日経産業新聞の記事「眼光紙背:VWを阻む『1000万台の壁』」から

1000万台は因縁の数字

コ ラムの著者は、VWの前代未聞のスキャンダルに対して「陰謀論」ではないが、その発表のタイミングがあまりにも衝撃的でかつての日米貿易摩擦の時代的だという。ただ、1000万台という数字は因縁を感じさせるという。

○平穏と思われた9月第3週末が一気に大変な一週間に

不正の告発は、一匹狼の前会長が去り、スズキとの揉め事が収まり、ドイツではモーターショーでトップが美しい未来を飾った直後というタイミングに陰謀論がでてきそうだという。

一方で告発を行った米国では、GMは世界販売1000万台を目前に法的整理を余儀なくされ、2008年に同社を抜いたトヨタ自動車は直後に米国で品質問題を起こした。そして、今回のVW。因縁の1000万台である。

VWに、再起を期待してこの因縁への挑戦を続けてもらいたいと、コラムの著者も、著者も同感である。rvcarcarhappy01


【ヒット商品】ネタ出しの会 日経産業新聞の記事「西川英彦の目:クックパッド、タイムリーに販促支援」から

2015.10.15  日経産業新聞の記事「西川英彦の目:クックパッド、タイムリーに販促支援」から

紙のチラシでは難しかったトレンドにも乗れる

コラムの著者 西川英彦氏(法政大学経営学部教授)は、前回のクックパッド『つくれぽ』のクックパッドに引き続き、メーカーや小売店と生活者を結びつける分析ツールと売り場担当者の権限とモチベーションを利用して、エコシステムを構築している事例を紹介している。

○つくれぽの応用

2013年に始めた同社の「クックパッド特売情報」。この情報は、現場の担当者が様々な工夫で売り上げの拡大をねらうツールを提供している。

  • ユーザの郵便番号の入力だけで、無料の特売情報配信;郵便番号で、近所のスーパー、八百屋、魚屋などの特売情報を受け取れる仕組み。会員数は430万人に上り、参加店舗数は1万2千軒を超えるという。
  • 小売店の担当者はスマホでリアルタイムに、即売商品のお勧め写真やお勧めコメントが掲載できる。
  • 分析情報も提供;配信後、訪問したユーザー数や付近の住所の一部などの統計データがわかり、効果が検証できる。
  • 料理のトレンド把握:ユーザーのレシピ検索に連動して、今作りたいレシピがわかる。これによって売り場の担当者は、必要な具材や食材、調味料などをあらかじめ増やしたり、特売かタイムリーにできる。
  • 応援メッセージ:ユーザーからスマホで売り場の担当者に簡単な感謝のメッセージをおくることができ、モチベーションを上げることができる。店舗でご意見箱に書かないが、スマホなら手軽にコメントができる。

このような現場とユーザのエコシステムが成り立って、お互いに売り上げと安価な商品を手に入れられることができるという。cancerbananarestauranthappy01