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【ヒット商品】ネタ出しの会 日経産業新聞の「眼光紙背:真の読書革命の条件」から

2016.10.20   日経産業新聞の記事「眼光紙背:真の読書革命の条件」から

国内出版業界の警戒感からパートナー関係になれず

コラムの著者は、2007年に国内で電子書籍サービスに乗り出した米Amazonについて、読み放題サービスでの同社と国内の出版社の間に起こったゴタゴタが、真の読書革命に水を差すのではないかと示唆している。

◯新しい読書のスタイルを与えた同社独自端末「Kindle」

2007年以来、コラムの著者は、Kindleを利用して、満足度は悪くないという。紙では分厚い本も電子書籍なら手軽に持ち運べ、必要なところに線をひいて検索したり、残したメモをさっと一覧できる。また、ソフトもアップデートされ、機能が追加されるのも魅力だという。

読み放題サービスを巡って国内の出版社のとのゴタゴタが起こったのは残念で、読者だけでなく、作家や編集者などコンテンツの作り手にも損失を与えることになる。

本とITとの融合は、まだ始まったばかりで、これまでになく、読者に新しい本との出会いを容易にし、読書体験を共有するなど新しい楽しみ方を提供した。それでけに、市場創出の機会をフイにする事態だけはいただけない。日本の出版社は、Amazonに主導権を奪われることへの警戒感から、本来は新市場開拓へのパートナーとなるべき機会を失っているという。相互不信では真の読書革命を実現できない。camerahappy01


【ヒット商品】ネタ出しの会 日経産業新聞の記事「TechnoOnline:電気の獲得、照明、電車…輝かしい活躍」から

2016.10.18  日経産業新聞の記事「TechnoOnline:電気の獲得、照明、電車…輝かしい活躍」から

「電気の世紀」としての20世紀

コラムの著者 和田 昭允氏(東京大学名誉教授)は、生活に欠かせない電気について歴史を紐解き、人類が輝かしい世紀を迎えるまでを振り返っている。

◯人類に輝かしい世紀をもたらした電気

電気の歴史の起源は、ギリシャに琥珀の摩擦電気に関する記述が紀元前600年にあるという。しかし、人類の活用には程遠い。

発端は、オランダの静電気を貯めるライデン瓶の発明である。(1746年)6年後、米国のフランクリンが凧をあげて、雷の電気を取り込んでいる。

電気に関する諸法則の発見は;

  • 英国のキャベンディシュ;電気力は距離の逆2乗法則(1773年)
  • ドイツのオーム;オームの法則(1826年)
  • 英国のファラデー;電気と磁気の相互変換の発見→発電機

やがて、これらは応用技術に発展し;

  • 米国のエジソン;ニューヨークの世界初の発電所
  • 英国のデービス;アーク灯の公開実験
  • 米国のエジソン;白熱電灯の実用化
  • 米国のラベンポート;直流電動機の発明
  • ドイツのシーメンス;自励式直流発電機の動力発電→木造の貨車
  • 英国のクックとホイーストン;電信機を実用化
  • 米国のベル;声を電気で送る電話
  • ドイツのヘルツ;無線通信の基礎
  • イタリアのマルコーニ;横断無線電信に成功

と急速に身近な応用で生活を支えることになった。電気の世紀はこうして20世紀から始まった。pchappy01


【ヒット商品】ネタ出しの会 日経産業新聞の記事「風向計: 料理手配、アプリで注文簡単」から

2016.10.18   日経産業新聞の記事「風向計: 料理手配、アプリで注文簡単」から

配車サービスで培ったノウハウとテクノロジーを反映

コラムの著者 岩崎 博論氏(博報堂イノベーションデザインディレクター)は、配車サービス大手のウーバーテクノロジーズが9月から東京都港区で始めた料理宅配の仲介サービス「ウーバーイーツ」について語っている。

◯スマホ普及もアプリ内完結から現実世界の利便性の向上へ変化

利用には専用アプリが必要である。手に入れたら、つぎのようにして注文する;

  • アプリから配達先の住所を入力し、配達先のエリアに応じて提示されたレストランのメニューから選択する。
  • 注文内容と合計金額を確認する
  • 「注文する」をタップすると、配達予定時刻が表示される
  • 時間になると配達員が品物を届ける
  • 支払いはクレジットカードを利用

と、アプリで完結する。現金でのやり取りはなく、配車サービスで培ったノウハウとテクノロジーが反映している。一方、飲食店からみると、配達員やバイクを抱えることなく、幅広い顧客にアプローチできるメリットがある。

国際的にも、中国では多くのVBが参入し、すでに大きな市場を作っている。米国でももともとフードデリバリーの習慣が日本以上に定着しているため普及が速い。

スマホ普及の初期は、アプリ内完結型が多かったが、いまや、第2ステージともいうべき、現実世界の利便性向上に使われるケースが増えている。camerahappy01


【ヒット商品】ネタ出しの会 日経産業新聞の記事「拡大鏡:VR、日本勢の存在感示す好機」から

2016.10.17  日経産業新聞の記事「拡大鏡:VR、日本勢の存在感示す好機」から

テレビ映像とは次元の異なる体験

コラムの筆者 鴻池 賢三氏(AV評論家)は、ソニー・インタラクティブエンタテイメントが発売する「プレイステーションVR」がもたらす、産業界への影響について述べている。

○2016年はVR元年

 鴻池氏によれば、今年はVR元年だという。仮想現実(VR)技術、製品、サービス関連で情報が常に配信されているからだ。VR自身は目新しいものではない。しかし、普及が本格的に始まるというエポックだという。それは、ソニー・インタラクティブエンタテイメントの「プレイステーションVR」(略称、PSVR)が、同社の据え置き型ゲーム機「プレイステーション4」と組み合わせて、良質なコンテンツとトータル10万円をきる価格でVRを楽しめるからだという。

鴻池氏も体感したようだが、没入感が視野を覆い尽くす3D画面で極めて高く、現実と区別がつかないくらいリアルだという。360度の映像に取り囲まれているという体験はテレビ映像とは異なった次元で、首の動きに対する遅延や映像による酔いも少ないという。

現状はゲーム応用だけだが、人的交流、物販やサービス提供に応用が期待されており、成長の可能性は大きい。コンテンツも精巧な作り込みが得意な日本企業の再度の存在感が出てくるかもしれない。pchappy01


【ヒット商品】ネタ出しの会 日経産業新聞の記事「高岡美佳の目:大人用粉ミルク、必須栄養素で健康維持」から 

2016.10.13   日経産業新聞の記事「高岡美佳の目:大人用粉ミルク、必須栄養素で健康維持」から

お客様相談室の声から製品開発

コラムの著者 高岡 美佳氏(立教大学経営学部教授)は、森永乳業が3日に通販限定で販売開始した「ミルク生活」(360グラム、3670円)の開発の背景について触れている。

○シニアの健康寿命の維持がターゲット

大人をターゲットとした粉ミルクとしては乳業メーカー初だという。同社は育児用ミルクについては粉ミルクをいかに溶けやすくするなどの技術に関しては社内に蓄積がある。しかし、何を大人が求めて粉ミルクを飲みたいのかを探るインサイト(思惑)を探ることについて時間をかけたという。その結果、いきいきと暮らしたい、つまり健康寿命を延ばしたいというニーズにたどり着いた。

まず、高岡教授によると、同製品は以下の様な機能性素材が配合されているという;

1回の目安量である20gに対して、

  • カルシウム;牛乳の約1.3倍の150mg
  • 鉄分;ほうれん草75g分の1.5mg
  • ビフィズス菌;BB53620億個
  • ラクトフェリン;20mg
  • シールド乳酸菌;100億個
  • 中鎖脂肪酸;1.0g

を含んでいる。

また、商品開発として;

  • 2015年中50歳以上の女性にアンケート調査
  • 商品持ち帰り自宅で16日間試飲調査

で配分成分や味わいを調整した。

マーケティングの調査は;

  • 主要ターゲット;50歳代以上の女性
  • 実際の購入者も女性が75%以上を占める
  • 年代別で50歳代が最も多い
  • 40歳代、30歳代にもかなりのニーズがある

などがわかり、近年の健康意識の高まりが追い風になっていることもわかった。

このように大人用粉ミルクは新市場を切り開く可能性があるという。cafehappy01