【ヒット商品】ネタ出しの会 日経産業新聞の記事「高岡美佳の目:大人用粉ミルク、必須栄養素で健康維持」から
2016/10/17
2016.10.13 日経産業新聞の記事「高岡美佳の目:大人用粉ミルク、必須栄養素で健康維持」から
お客様相談室の声から製品開発
コラムの著者 高岡 美佳氏(立教大学経営学部教授)は、森永乳業が3日に通販限定で販売開始した「ミルク生活」(360グラム、3670円)の開発の背景について触れている。
○シニアの健康寿命の維持がターゲット
大人をターゲットとした粉ミルクとしては乳業メーカー初だという。同社は育児用ミルクについては粉ミルクをいかに溶けやすくするなどの技術に関しては社内に蓄積がある。しかし、何を大人が求めて粉ミルクを飲みたいのかを探るインサイト(思惑)を探ることについて時間をかけたという。その結果、いきいきと暮らしたい、つまり健康寿命を延ばしたいというニーズにたどり着いた。
まず、高岡教授によると、同製品は以下の様な機能性素材が配合されているという;
1回の目安量である20gに対して、
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カルシウム;牛乳の約1.3倍の150mg
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鉄分;ほうれん草75g分の1.5mg
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ビフィズス菌;BB53620億個
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ラクトフェリン;20mg
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シールド乳酸菌;100億個
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中鎖脂肪酸;1.0g
を含んでいる。
また、商品開発として;
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2015年中50歳以上の女性にアンケート調査
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商品持ち帰り自宅で16日間試飲調査
で配分成分や味わいを調整した。
マーケティングの調査は;
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主要ターゲット;50歳代以上の女性
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実際の購入者も女性が75%以上を占める
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年代別で50歳代が最も多い
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40歳代、30歳代にもかなりのニーズがある
などがわかり、近年の健康意識の高まりが追い風になっていることもわかった。
このように大人用粉ミルクは新市場を切り開く可能性があるという。
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