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【ヒット商品】ネタ出しの会 日経産業新聞の記事「風向計: ホットワイン、ほっと温かく、女性の新定番」から

2016.11.15   日経産業新聞の記事「風向計: ホットワイン、ほっと温かく、女性の新定番」から

食後から就寝までのリラックシーンにフィット

コラムの著者 粟飯原 理咲氏(アイランド代表取締役)は、ホットワインが日本でも20〜40代の女性を中心に広がってきている背景について語っている。

◯お酒が苦手でも心と身体も温まる季節感の飲み物

欧米では冬場に長く親しまれている「ホットワイン」。ワインにシナモン、グローブなどのスパイスやオレンジやレモンなどのスライスを添えたり、はちみつを入れて温めて飲むものである。

フランスでは「ヴァン・ショ=」、ドイツでは、「グリューワイン」と呼ばれ、クリスマスシーズンには欠かせない飲み物として知られている。

このホットワインが、20から40代の女性に受けており、輸入業者やメーカーを動かし始めている。お酒が苦手な人でも、心も身体もあたたまるような、季節感を感じる飲み物で魅力なようだ。

雑誌などでも「冬のワインの新しい提案」としてコンセプトが伝わっているようで、就寝までのリラックシーンで支持されているようだという。camerahappy01


【ヒット商品】ネタ出しの会 日経産業新聞の「眼光紙背:『もてるレストラン』って何?」から

2016.11.9   日経産業新聞の記事「眼光紙背:『もてるレストラン』って何?」から

マーケター泣かせの若者言葉

言葉の乱れと批判する向きもあるが、若者言葉は多くの大人を戸惑わせる。そのような状況で次代のマーケットの主役たるべき若者を理解しなければいけない業種もある。その1つに企業のマーケティング担当者(マーケター)がある。コラムの著者は、マーケターの最近の悩みについて触れている。

◯そのままでは検索キーワードにならない

この若者言葉の変化は、SNS世代の彼らにとってネット上では日常茶飯事である。それは、自社の商品やサービスに誘導したい企業のマーケターにとって頭を悩ますところだ。

例えばレストラン探しを考えると、これまでは;

  • 和食、洋食などの料理の種類
  • 予算や場所
  • デートか宴会か

などキーワードを追加して検索するのが典型である。しかし、最近20歳以下の世代では、「もてるレストラン」などという非常に抽象的な言葉で検索する動きが急増しているという。

これは、マーケティングにとっては大きな変化で、

  • 検索キーワードに合わせた検索連動型広告
  • 自社の情報が上位に表紙される仕掛け(SEO対策)で自社サイトへの誘導

などの手法が使えない。もてるに対するキーワードが思いつかないのでどんなタイミングでどんな情報を表示して良いか見当がつかないという。

もう1つの若者言葉である検索キーワードをどう対応するかがマーケティングの新たな課題である。camerahappy01


【ヒット商品】ネタ出しの会 日経産業新聞の「眼光紙背:二正面作成の課題」から

2016.11.8   日経産業新聞の記事「眼光紙背:二正面作成の課題」から

高級化と低価格化の両面作戦

コラムの著者は、二両面作戦を余儀なくされているのは、台湾の鴻海(ホンハイ)精密工業に吸収されたシャープの事業計画である。

◯かつての液晶事業の二の舞は避ける

次世代ディスプレーといわれる有機ELへの量産投資について、ホンハイから乗り込んだ戴正呉社長も試作ラインが成功してからとの慎重な姿勢である。かつての破竹の勢いであった液晶事業が低価格競争に敗退したことから、有機ELでもその轍を踏まないとは限らないという。

少なくとも、グローバル化で低価格競争に入るなら、最初から低価格化に挑戦することがなければいけないという。方や付加価値のある高級化と相容れない事業計画を持ち出さねば生き残れないというのが本音である。

多くの技術開発者が、高級化へのモチベーションは高いが、低価格化についてはモチベーションが低いといわれる。これを常識とせずに、挑戦を進めないと、有機ELも厳しい事業となる。camerahappy01


【ヒット商品】ネタ出しの会 日経産業新聞の記事「拡大鏡:武田レッグウェアー、足と一体、スポーツ用靴下」から

2016.11.7   日経産業新聞の記事「拡大鏡:武田レッグウェアー、足と一体、スポーツ用靴下」から

厳しい状況での靴下の役割を追求

コラムの筆者 栗坂 秀夫氏(パシフィックデザインアソシエーツ代表)は、運動をする上で動力源となる足と靴の間に挟まっている靴下がその人の持っている力をそいでいることを発見し改善をおこなっている武田レッグウェアー(埼玉・富士見市)の製品化について語っている。

○「靴下は足になるべきである」

これは同社の商品哲学であるという。同社は各種の靴下を生産しているが、特にスポーツに力を入れ、1997年には足袋のような分かれており、左右別の立体設計靴下を開発した。スポーツ用靴下については大手のOEMが主体であったが、2004年にはRxLブランドの自社商品を発売している。

その後同社の開発研究で、運動をする上で動力源となる足と靴の間に挟まっている靴下がその人の持っている力をそいでいることを発見し、上述の商品哲学を押し通した。親指と他の指の部分が分かれていることで、それぞれの指の力が発揮でき、安全性も増すという。

野球の松井秀喜選手や重量挙げの三宅宏実選手を多くの選手が同社製の靴下を履いて活躍している。地道な研究開発が新商品の牽引力になった事例である。pchappy01


【ヒット商品】ネタ出しの会 日経産業新聞の記事「TechnoOnline:安全優先設計、異常事態の予見、人知試す」から

2016.11.4  日経産業新聞の記事「TechnoOnline:安全優先設計、異常事態の予見、人知試す」から

フェイルセーフの基本

コラムの著者 山﨑 弘郎氏(東京大学名誉教授)は、人の安全を維持するにも人知が重要であることについて説明している。

◯構成する部品の故障がシステム全体の機能に影響する度合いを把握

フェイルセーフとは、機械や装置などのシステムに故障や異常が起きた時に、機能の一部や全部が失われても、人の安全が維持される安全優先設計の基本思想である。

フェイルセーフの実現には、構成する部品の故障がシステム全体の機能にどのように影響するか把握しなければならない。また、発生確率を把握した上で、安全になるように設計する必要がある。

そのためには、個々の部品や機器の故障率が安全側でより高いか、故障の発生そのものが防げる構成をとる。多くの機械では、停止するのが安全側なので、故障した時は本来の機能を失っても停止するように設計する。ただ、旅客機のように、飛行中にエンジンが不調になった場合、停止すれば揚力を失うので、動作を継続しないで停止するが、複数のエンジンをもってこれを支えるという冗長性をもたせる。

フェイルセーフの設計にあたり、事故や故障の状況を想定するのは人であり、結果が安全かどうかを判断するのも人の洞察力である。そこには異常事態をどこまで想定し深く予見できるか、ということが試されている。pchappy01