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【ヒット商品】ネタ出しの会 日経産業新聞の記事「三浦俊彦の目:都議選と消費者、わかりやすさ、行動決める」から

2017.7.13  日経産業新聞の記事「三浦俊彦の目:都議選と消費者、わかりやすさ、行動決める」から

選挙戦もマーケティングにも通じる「消費者行動論の精緻化見込みモデル」

コラムの著者 三浦 俊彦教授(中央大学商学部)は、都議選の都民ファーストの会の圧勝の結果をマーケティング分析で使われる「消費者行動論の精緻化見込みモデル」で説明している。

○関与と知識の高低でモデル化
三浦教授によれば、都民ファーストの会でのスローガン、「古い議会を新しく」とした点が、上記のモデルで説明すると勝利の要因になっているという。

まずは、マーケティングでの同モデルについてみてみよう。

消費者はテレビなどの製品・サービスの広告情報などに基づき購買の意思の決定をするという。対象の商品への思い入れやこだわりなどの関与への高低と、知識の高さで反応の仕方が異なるという仮説でのモデルである。

どの分野でも高い関与と高い知識の消費者は、3割程度いるという。高関与の消費者には製品の様々なよさを中枢ルートで評価してもらう必要がある。多数の中・低関与の消費者はそこまで処理するのは面倒である。そこで簡単なキャッチフレーズでの説明やお勧め品を提示してもらう方が楽だと考える。

政治も同じで、政治に関与が高い人は有権者の1割程度だという。だが多数は中・低関与で、細かい政策の違いなど聴こうというモチベーションが低い。聞いてもわからず、わかりやすさや周辺情報の手がかりが重要だという。そういう意味でスローガンは効果的だったという。🍔💰📈🌍happy01


【ヒット商品】ネタ出しの会 日経産業新聞の記事「風向計: 若者の車需要減、経済性一辺倒に変化」から

2017.7. 11    日経産業新聞の記事「風向計: 若者の車需要減、経済性一辺倒に変化」から

若者の捉えから多彩に

コラムの著者 山本 直人氏(コンサルタント・青山学院大学兼任講師)は、博報堂の「生活定点」調査から若者の自動車への興味などについて仮説をたてている。

◯日本全体では自動車の保有台数は増加傾向

山本氏によると自動車の販売動向はその時代の価値観が反映されるという。国内では、バブル期の高級路線やその後のエコカー志向、そして最近は、より経済性を求めるダウンサイジングが特徴的であったという。

日本全体では乗用車の保有台数は増加している。地方では自動車が生活には必需品になっており、対象となる地方も増えてる。その一方で都市部では便利な都心部に人口が回帰し、自動車への関心が低下しているという。

近年のダウンサイジングも一巡し、ここに来て、やや変化が出てきたという。博報堂生活総合研究所が2年に1度実施する「生活定点」という調査を行う。その中で車に対する若年層の関心は、積極的な出費をする層は増えないものの、節約対象ともみなさない人が増えてきている。高級路線というわけではないが、自らの好みに合う車種に対しては関心をもつように見えるという。そこで、山本氏は仮説の段階だが、今後の市場の動きを監視したいという。🚗🚘⚡️💡🌍happy01


【ヒット商品】ネタ出しの会 日経産業新聞の記事「拡大鏡:住宅ローン、訴える、優しさと切なさと」から

 2017.7.10  日経産業新聞の記事「拡大鏡:住宅ローン、訴える、優しさと切なさと」から

デジカメの性能はイメージセンサーの進歩に連動

コラムの筆者 岩永 嘉弘氏(ネーミング&コピーライター)は、記号や数字のネーミングが主流であった不動産関係のネーミングについてその背景について考察している。
◯人生の節目に切なく暖かいネーミング

ARUHIは社名でもあり、住宅ローンのブランド名でもあるという。
いつか家を持ちたい、という30代の夫婦をターゲットにしたネーミングであるという。
どこか切なく暖かいネーミングである。いつか借家から脱出していきたいという、その日が来るという夢が実現する日が、何でもない、ある日というわけだ。

これまで住宅ローンの名前で、こんな優しい名前はなかっただろうと岩永氏はいう。従来は、固定型の低金利ローン「フラット35」といった、味もそっけもない無機質なネーミングであった。

ここにきて無機質からヒューマンな語りかけに変化したのは、若年人口の減少が、そろそろ壮年層に移ってきたからだという。住宅の獲得への意識の高まる30代に少子化の波が近づいてきた。そこで、不動産業界や関係の金融機関では、刷新をはかっているようだという。ARUHI以外にもTATERUといったブランド名も登場した。まさに「建てる」であるが、住宅ローンではなく、アパート経営のプラットフォームである。若年層への賃貸アパート供給が目的であるが、このネーミングにそったデザイナーズ設計を意識させようとしている。今や数字や記号では訴求できないことから、熱い思いの日本語ネーミングが引き続き人気になるようだと岩永氏は述べている。⚡️💡🏠🌍happy01


【ヒット商品】ネタ出しの会 日経産業新聞の記事「西川英彦の目:キャラAI、楽しい会話で商機拡大」から

2017.7. 6  日経産業新聞の記事「西川英彦の目:キャラAI、楽しい会話で商機拡大」から

キャラクター人工知能の広告効果

コラムの著者 西川英彦氏(法政大学経営学部教授)は、ローソンがSNSのLINEで始めたキャラクターAIである「ローソンクルー♪あきこちゃん」の広告効果について考察している。

○他のソーシャルメディアにも波及効果が

 あきこちゃんは、LINEで約2200万人もフォローする、ローソン公式アカウントのキャラクターである。もともとは日本Microsoftの対話型人工知能「りんな」をベースに開発した。りんなは検索サービスBingの多種多様な検索ワードを利用した言葉で、少し生意気な口調だそうだ。それをあきこちゃんの場合、企業の公式キャラクターであることから言葉の自由度を制限する必要があり、話し相手との間合いなども再設計が必要となった。

約10ヶ月の実証実験後、2016年9月より会話を開始。あきこちゃんは、同社の公式アカウントをフォローするユーザーに対して、会話をしながら、最寄りのローソン店舗や新商品の紹介、占い、しりとり、性格診断などの多くの機能を盛り込んだ。

実証実験の結果で見えてきたことは、以下の3つである。

  • 会話をブロックする確率は減った。

通常は企業アカウントの場合キャンペーンなどの後、ブロックされることが多いが、あきこちゃんの場合は会話が楽しく、暇つぶしにもなることから、ブロック解除や新規のフォローするユーザーが増えたという。

  • 他のソーシャルメディアへの波及効果

会話の内容をキャプチャーして、ツイッターやインスタグラムに投稿するユーザが多発した。さらにあきこちゃんアンバサダーのようなインフルエンサーを産んだ。

  • 購買理由や購買後の満足度などの心理的情報の把握ができる

 ポイントカードの購買情報などからでは割り出せない精度の高いマーケティング情報があられる。これは他社にとっても欲しい情報であり、多くの同社製品とのコラボが生まれた。

あきこちゃんの成功には会話がしたくなるようなキャラクター設定が重要であったようだ。🏪💡📱pc🌍happy01


【ヒット商品】ネタ出しの会 日経産業新聞の記事「拡大鏡:デジタル一眼α9、新センサーで連写1秒20コマ」から

 2017.7.3   日経産業新聞の記事「拡大鏡:デジタル一眼α9、新センサーで連写1秒20コマ」から

デジカメの性能はイメージセンサーの進歩に連動

コラムの筆者 内田 勲氏(フォトアドバイザー)は、ソニーが5月に発売したデジタル一眼カメラ「α9」の技術的な改善について語っている。

◯高速処理を可能にしたソニーの技術

 

同製品の性能は、1秒間に20コマの速さで連続撮影ができることで証明されている。その機能実現には、同社の積層型CMOSイメージセンサーの開発が必要であった。

新型イメージセンサーにはDRAMを組み込み、データを高速で処理ソフトに送ることができる。従来より20倍の速さでデータを送り出すことができる。さらに高速移動を撮影する際に被写体像がゆがむという不具合も、この高速読み出しで改善されている。

CCDの時代からソニーはカメラメーカーに素子を供給しており、初期は高画素化、高感度、小型化にちからをいれてきた。さらに、裏面照射型という従来発想の逆転で、構造の裏面から光をうけるということで信号処理回路によって妨げられずに光を効率よく集め、感度が飛躍的に向上した。

これまでの2層化に続き、DRAMを積層することで高機能を実現した。しかもスマートホンにたいしておこない、今回本格的な一眼カメラに対応した。

残りは、内田氏によれば、階調表現の改善であるという。まだまだ、業界には技術的な課題がありそうだ。⚡️💡📷🌍happy01