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【ヒット商品】ネタ出しの会 日経産業新聞の記事「西川英彦の目:スペースマーケット、球場で社員総会いかが」から

2015.8.6  日経産業新聞の記事「西川英彦の目:スペースマーケット、球場で社員総会いかが」から

スペースとコンテンツを組み合わせた新たな価値

コラムの著者 西川英彦氏(法政大学経営学部教授)は、空きスペースの時間貸しサービスを手がけるスペースマーケット(東京・新宿)を取り上げ、その付加価値について触れている。

○組み合わせの妙味が新市場形成

同社は具体的な提供サービスとして、

  • 映画館で結婚式の2次会
  • 渓谷を走る電車でパーティー
  • 歴史遺産の邸宅で企画会議
  • 米国球場で社員総会
  • 「笑っていいとも!」で有名なスタジオアルタで社員総会
  • 妻のために映画館を貸し切ってサプライズパーティーをした個人

などがある。このように同社は企業や個人が持つ有休スペースや利用時間外の場所を3500ほどをおさえて、利用者の要望であるエリア、会場タイプ、利用目的で選べるという。さらに使い方の事例や感想もサイトに掲載し、顧客とのやりとりの履歴や決済・入金・予約受付、稼働率、売上などを一元管理するサービスも利用できる。

スペースを貸す方は、無料で掲載でき、成約すれば副収入が得られる。同社は成功報酬として売上の20%から35%をとる仕組みである。

単なるマッチングサービスではなく、こんな場所でこんな使い方もあるという新しい需要創造を絶えず意識して事業を進めている。まさに組み合わせの妙である。buildingsoccerhappy01


【ヒット商品】ネタ出しの会 日経産業新聞の記事「流行を読む:有料会員制オンラインサロン」から

2015.3.27    日経産業新聞の記事「流行を読む:有料会員制オンラインサロン」から

価値観の共有で参加者が支持

コラムの著者 面川 真喜子氏(マーケットプランナー)は、Synapse(シナプス)というオンラインサロン・プラットフォームを用いたサービスが、岡田武史氏(サッカー日本代表元監督)や堀江貴文氏(起業家)が主宰するサロンで話題になっていることを語っている。

○使い方はPC通信時代のCUG(クローズド・ユーザー・グループ)

サロンの会員になれば、オンライン上の討論に参加でき、さらに、オンラインでの勉強会にも参加できる。ネット炎上の失敗談を聞いて、クローズドで運営することで、興味関心、価値観が合う仲間と安心して交流できるという。広告収入はニッチな情報なので大きくは望めない。そこで、有料サロンのビジネスモデルを採用し、著名人のサロンは月額1万800円で岡田氏は100人、堀江氏は600人を集めているという。月額1000円〜5000円の料金が多く、会員数は平均すると1サロンあたり数十人ほどとのことである。

同社は、サロン開設は無料だが、プラットフォーム利用料として、サロンの売り上げの決済手数料を除いた20%を受け取る。残りをサロンの主催者に支払う仕組みである。

今後、サービスをサロンのイベント開催の支援、決済、電子書籍の販売、クラウドファンディングなどに拡張するという。同じような価値観の顧客を取り込み、安定した収益をえるビジネスモデルといえそうだ。happy01


【ヒット商品】ネタ出しの会 日経産業新聞の記事「流行を読む:米IT、研修に禅導入」から

2014.10.17   日経産業新聞の記事「流行を読む:米IT、研修に禅導入」から

「今、ここ」に集中する

コラムの著者 川崎 由香利氏(ジャーナリスト)は、米グーグルが社内研修に宗教とは切り離した禅の思想をとりいれたEI(Emotional Intelligence; 情動知識)を使っていることを取り上げ、持続可能な発展を模索する時代の1つの試行として紹介している。

○同社のオリジナル研修(Search Inside Yourself, 自分の内を検索せよ)

禅の瞑想を取り入れ、ストレスの軽減や集中力のアップを狙った研修で、新しいリーダーシップを高める。EI、つまり自分や他者の感情を理解して管理、活用する能力を言い、新しいリーダーシップとは、この能力が高い、仏教の慈悲や思いやりをもったリーダー像だという。

社内のみならず社外にも展開しており、日本では13万5千円と高額な研修費にも関わらず、開催5か月前に完売。この中の瞑想を提唱するのが、ベトナムの禅僧、ティク・ネット・ハン師である。同師は、米グーグルはもちろん、多くのIT企業で講演を行い、食べる瞑想、歩く瞑想を通じて、心の平安を得るのだという。

東洋の知恵が西洋の最先端技術の会社に活かされるいる点は興味深い。happy01


【ヒット商品】ネタ出しの会 日経産業新聞の記事「流行ウオッチング:アジア発の生活様式、米国人が熱い視線」から

2012.5.16    日経産業新聞の記事「流行ウオッチング:アジア発の生活様式、米国人が熱い視線」から

べリアテレビの人気

コラムの著者 竹内道氏(アークメディア社長)が取り上げるのは、インドのメディア王、スバーシュ・チャンドラ氏が4年前にネット、ケーブル、衛星放送に向けてコンテンツ(番組)配信を行っているベリアテレビである。

べリアテレビは、アジア的な文化や知恵を活かした「健康」をテーマとする番組を提供。健康に役立つ情報を楽しく見せるという編集方針で、中でもフィットネス系の番組が人気を集めている。人気歌手ジュエルがホストを務める「不治」という番組では、難病のために希望を失っていた人々が従来の医学に頼らず、健康を重視した食事法など代替療法で難病を克服していった様子を紹介する番組で、目玉の一つだそうだ。

もともとは米国をはじめ多くの現代人が抱えているストレスを、ヨガスタジオなどで解消、ベジタリアン料理を食することで、健康を回復させようという「アジア式」のライフスタイルが注目されてきている。これに応える形でベリアテレビの人気が上昇しているという。

アジア人の活躍が目立つ米国では、特定の層に限らず、主流のライフスタイルとして受け入れられているようだという。restauranttv


【ヒット商品】ネタ出しの会 日経産業新聞の記事「TechnoOnline:生涯教育、前向きな姿勢、授業熱く」から

2012.3.23   日経産業新聞の記事「TechnoOnline:生涯教育、前向きな姿勢、授業熱く」から

生きることは学ぶこと

コラムの著者 渡辺慎介氏(放送大学神奈川学習センター所長)は、教育は能動的受動的の何れにおいても、人が生きる中で進んでいき、学校教育はとりわけ、専門性、内容の深さ、学習効率を考えると最も勝っているという。

小学校から中高、大学と進学するにつれて、学習への意欲が次第に失われるという。大学では、「プロジェクト・ベースト・ラーニング(プロジェクトに立脚した学習法)」が最近もてはやされているという。意欲の回復を狙ってのことであろう。1つの課題に取り組んでいく中で、学生は学ぶべき分野に気付き、課題解決のために基礎学問を学び直すという動機付けの手法である。

渡辺氏が勤務する放送大学は、テレビとラジオの通信教育であるが、学習センターでの対面式の面接授業は、非常に教える側も受講する側も熱心で、生き生きしたやり取りが展開しているという。まさに、オープンな学生制度であるからこそ、年齢も経験も多様な学生が集まり、プロジェクト・ベースト・ラーニングが知らず知らずに形成されるという。多くの意欲ある学生が更に授業の質を高めているという。生涯教育の1つの取り組み方を示している。happy01househotel