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【ヒット商品】ネタ出しの会 日経産業新聞の記事「いいモノ語り:人工クモ糸、掛け合わせた名付けの妙」から 

2019.12.4  日経産業新聞の記事「いいモノ語り:人工クモ糸、掛け合わせた名付けの妙」から

社名も商材のネーミングも

コラムの著者 岩永 嘉弘氏(ネーミング&コピーライター)が、取り上げたのは、クモの糸の靭性に注目し人工繊維として開発したスパイバー(山形県鶴岡市)社とその商品、クモノスについて語っている。

○多くの技術の結晶が「蜘蛛の巣」のように集めてできた商品、クモノス

 岩永氏によれば、クモの糸は鋼鉄の約340倍もあるという。その強さを夢見て作り出した、バイオ繊維のネーミングが、QMONOS(クモノス)だという。スパイバー社が開発した。今やスポーツウェアのゴールドウインがアウトウェアジャケット「ムーン・パーカー」に採用したり、スポーツウェアを中心にアパレルへの採用が進んでいるという。

ポリエステルやプラスチックに代わり、多くの生活雑貨に利用でき、エコロジーとサステナブルの視点から注目を集めているという。

蜘蛛の巣から生まれた繊維といっても単純な開発話ではないという。人工のクモの糸の創造を目指して開発。タンパク質の分子から生成する遺伝子、遺伝子合成、遺伝子組み換え技術、発酵技術、生成技術、紡糸加工技術など多くの技術が必要で広範にわたる。これらを苦労しながら組み合わせ、クモノスとして結実させた。まさに蜘蛛の巣のように複雑な技術の組み合わせをおこない、由来である蜘蛛の巣と品質のQ、唯一無二のMonosを組み合わせ、唯一無二の品質をもあらわした ネーミングである。また、開発会社の社名、スパイバーもスパイダー(クモ)とファイバー(繊維)の合成語。しっかり、開発コンセプトも表している。🕷🏢🕛📈🏢💡⚡️🌍happy01🇯🇵


【ヒット商品】ネタ出しの会 日経産業新聞の記事「高岡美佳の目:進化するテープのり、使用時の『軽さ』追及」から 

2019.11.29    日経産業新聞の記事「高岡美佳の目:進化するテープのり、使用時の『軽さ』追及」から

顧客の潜在ニーズを丹念に追及

コラムの著者 高岡 美佳氏(立教大学経営学部教授)が今回取り上げるのは、トンボ鉛筆のテープのり「ビットエアーミニ」の開発で、そのマーケット戦略について考察している。

◯マーケットリーダーとしての誇り

 トンボ鉛筆のこの商品。通常のテープのりと何が違うのか?まず、ターゲットは学生。ペンケースで携帯できるサイズにこだわる。次に、業界最軽量の走行力、つまり軽くテープがでて貼れる力が大きいという。テープを引き出す力は、使い始めで50%軽く、使い終わりで13%軽い。従来のテープのりであると、テープを使うと次第に走行が重くなるという欠点があった。ただ、この欠点をユーザー調査でも浮かび上がることはなく、「そういうものだ」と思われていた。そこに、ビジネスチャンスがあると同社は気付き、2年の開発期間を経て、「エアータッチシステム」を商品化した。

もともと、同社はテープのりではなく、修正テープの分野ではトップシェアでマーケットリーダーである。しかし、修正テープ市場は飽和市場で成長性が期待できないことから、テープのりでの新技術導入で成長を図ったものであった。テープのりの市場は、約33億円で、液体のり、スティックのりよりも成長性がある。そこに目をつけ、最軽量で走行の軽さを訴求したところは、ていねいにユーザニーズを掘り起こした好事例であると高岡教授も評価している。🎓📖✏️💡🔎⚡️happy01🌏🏡👝📦🇯🇵


【ヒット商品】ネタ出しの会 日経産業新聞の記事「トレンド語り:音声経済の拡大、無線ヘッドホンが後押し」から 

2019.11.27 日経産業新聞の記事「トレンド語り:音声経済の拡大、無線ヘッドホンが後押し」から

音声メディアは古くて新しいメディア

 コラムの著者 岩崎 博論氏(博報堂 ディレクター)が、スマートフォンの普及、定額制のコンテンツ配信サービスの拡大で、米国ではスマートスピーカー、日本では無線ヘッドホンの普及で音声コンテンツの経済が広がってきているという。

◯ポッドキャストが後押し

 街のあちこちに無線ヘッドホンを見かけるようになり、家庭ではスマートスピーカーが普及してきているという。

最新の製品では、スマホとの優れた連携やノイズキャンセリングなどの機能を持つものも出てきている。耳の機能を拡張させる体験をする人も多い。

さらに音声デバイスの発展と共に、「聴く」メディアやコンテンツの消費が拡大している。音楽ストリーミングサービスを皮切りに、定額制音楽配信サービスの利用者の拡大が進んでいる。もともとは、アップルのiPodに関連付けられたポッドキャストが音楽プレーヤーやスマホで音声を聴くことの名称になってきている。

ポッドキャストの人気は、ニュースや英語教育だが、中には個人でコンテンツを配信する音声のユーチューバーも存在する。米国では、スマートスピーカーの普及でポッドキャストが広まったが、日本では長い通勤時間から無線ヘッドホンがその普及を広げると岩崎氏は予想している。🎶♬👂🔇🏢💻📺🏢💡⚡️💻🌏happy01📂🌍


【ヒット商品】ネタ出しの会 日経産業新聞の記事「眼光紙背:テスラはドイツ車を変えるか」から

2019.11.27  日経産業新聞の記事「眼光紙背:テスラはドイツ車を変えるか」から

吹くか?ドイツでのテスラ旋風

 コラムの著者は、米テスラのイーロン・マスクCEOがベルリン郊外に2021年にギガファクトリーを建設すると欧州メディアの表彰式で表明したことで欧州自動車メーカーの動きについて語っている。

◯排ガス不正事件の規制強化とCASEで喘ぐVW

 現地報道では、首都ベルリンに隣接するブランデンブルク州で2021年末稼働を目指し、スポール車のモデルYやその電池生産を検討しているという。

ドイツはVWが排ガス不正発覚から規制強化でコストが大きくのしかかり、CASE対応をいち早く打ち出したダイムラーも人員の再構築を検討している。9月のフランクフルト国際自動車ショーでEVを競ったか、アウトバーンの国にもかかわらず力が入っているようには見えないという。

そのドイツでEVの牽引はテスラで1から10月までの記録された約5万3千台のうち、ドイツ勢はBMWで3位、テスラは役9300台で首位だという。巨大工場の雇用で各州が動き、VWも起死回生を狙って、協業に前向きだという。🚗🚙🎓📖🏦💴📊🔎⚡️🌍happy01🌎🇩🇪🇺🇸


【ヒット商品】ネタ出しの会 日経産業新聞の記事「眼光紙背:『F1』の心つかむ対策を」から

2019.11.20  日経産業新聞の記事「眼光紙背:『F1』の心つかむ対策を」から

テレビ業界ではかつての視聴率のバロメーター

 コラムの著者は、F1(20から34歳までの女性層)がネット時代にもマーケティング的に重要なターゲットであることを説いている。

◯少子化で実行が減りテレビを見ないF1層の実像は

 F1と聞くとクルマ好きなら「フォーミュラ1」と答え、農業関係であれば専門用語で1代雑種という採種法をいう。テレビ業界では、20から34歳までの女性層をさす。

これまで、F1の視聴率の大小で若い世代の人気のバロメータとなっていたが、最近はそれを聞かなくなってきたという。要因は、F1の人口減少とテレビを見る習慣がなくネット中心だという。

ただ、F1は、その他の団塊世代などにくらべ塊としては小さいが、倫理的な消費やデジタルネイティブであることから共感の輪を広げ社会の主役になるだろう。かつてはF1は歳をとると保守的になったが、現在のF1は、ネットの進化と並走する形で歳をとっていくとの見方もあり、消費性向は変わらないとの指摘もあるという。それならばF1の実像を研究調査し、マーケティングとして将来の対策を考えるべきであろう。👩📺📶🎓📖🏦💴📊🔎⚡️🌍happy01🌎🇯🇵