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【ヒット商品】ネタ出しの会 日経産業新聞の記事「眼光紙背:大塚家具子会社化に疑問符」から

2019.12.18   日経産業新聞の記事「眼光紙背:大塚家具子会社化に疑問符」から

購入条件も販売方法も異なる両社でシナジーは

 コラムの著者は、ヤマダ電機が経営再建中の大塚家具を子会社化することについて、両社のシナジーがあるのか疑問をもっている。

◯ヤマダ電機の住宅事業とのシナジーは望み薄?

 家電や住宅販売を手掛けるヤマダ電機にとっては大塚家具の家具は住空間を魅力的なものにする有力な商材にはならないのではないか、というのがコラムの著者の疑問点である。

テレビやエアコン、冷蔵庫など経年変化で買い替えサイクルがある。だが、住宅は一生ものの意識が強い。ハウスメーカーでも一過性の販売ではなくアフターサービスが大きな購買条件になるという。売り切りの家電とはそこが違う。商談も店頭での購買が主だが、住宅となると何度も見込み客の自宅を訪問しなければならない。そこに家具が加わる。品目は家電以上で、家電のような機能や性能での購買条件ではなく、感覚的な要素が家具には多い。さて、両社のシナジーはこのような違いを超えておこるのだろうか?💺📺🏠🏡🎓📖🏦💴📊🔎⚡️🌍happy01🌎🇯🇵


【ヒット商品】ネタ出しの会 日経産業新聞の記事「いいモノ語り:電子辞書の取説、スマホ閲覧・操作しやすく」から 

2019.12.18  日経産業新聞の記事「いいモノ語り:電子辞書の取説、スマホ閲覧・操作しやすく」から

アニュアル・オブ・ザ・イヤーを受賞したカシオ計算機のウェブ取説

コラムの著者 高橋 慈子氏(テクニカルライター)が取り上げたのは、10月9日にジャパンマニュアルアワードでマニュアル・オブ・ザ・イヤーを受賞した同社の電子辞書XD-SRシリーズのウェブ取扱説明書である。

◯利用者や行動を丁寧に分析し、UX(ユーザー体験)をあげる

 利用者の情報の使い方の変化に合わせて取扱説明書の提供方法が変わってきていると、高橋氏は指摘している。今回カシオ計算機の電子辞書を事例に述べている。

  • 利用者イメージ:受験や勉強に使う学生が中心。だが、幅広く知識を学びたいというシニア層も多い。
  • 利用者の日常:年齢によらず、日常の情報はスマートフォンから得ている
  • 紙の取扱説明書の欠点:学生は日常持ち歩かない。シニアは文字が小さく見にくい

といったことからスマホで使用情報が得られるようにQRコードなどを付与し、リンク先には動画や音声を用意して、利用方法や音声にテロップをいれて高齢者や障害をもつ人にもわかるように配慮しているという。このように利用者や行動を丁寧に分析し、欲しい情報を適切に提供するしくみを取り入れている。この取り組みが評価されて同製品のウェブ取扱説明書が受賞した。📱🏢🕛📈🏢💡⚡️🌍happy01🇯🇵


【ヒット商品】ネタ出しの会 日経産業新聞の記事「眼光紙背:ぺんてる争奪戦の既視感」から

2019.12.16  日経産業新聞の記事「眼光紙背:ぺんてる争奪戦の既視感」から

かつての製紙業界にあった争奪戦の結末

 コラムの著者は、筆記具メーカーのぺんてるをめぐる、業界大手のコクヨとプラスの争奪戦の垣間見て、かつて王子製紙が北越製紙を敵対的買収に酷似しており、それが結果的に業界再編を遅らせたと指摘している。

◯業界再編のために経営ビジョンや成長ビジョンを示すべき

 ぺんてるの子会社化を狙うコクヨとぺんてるの経営陣に友好的な「白馬の騎士」として名乗りを上げたプラス。両者がぺんてるの株を巡って争奪戦が続いている。

コラムの著者は、この状況を2006年に製紙最大手、王子製紙が北越製紙に対して敵対的買収をしかけ、当時の経営陣は猛反発した事件を彷彿とさせると述べている。王子製紙の巨大化を遅れた日本製紙は、北越製紙の株を買い集め、これに三菱商事の第三者割当増資により、結局買収を王子製紙は断念した。ここでの問題は、すでに製紙業界でも進んでいた業界再編の動きを遅くしたことであり、結果的にどちらの陣営にも成果を産まないことであった。

文具業界の再編も同じ道を通るような経営環境である。コクヨと王子製紙は共に業界最大手であり、覇権主義的な企業活動も他のプレーヤーに警戒される状況にあるという。さらに反対側も傘下に入るのが嫌なら、自分たちの経営ビジョンや成長シナリオを示さないと、業界再編が後退していく恐れがある。 📔✒️🚢🎓📖🏦💴📊🔎⚡️🌍happy01🌎🇯🇵


【ヒット商品】ネタ出しの会 日経産業新聞の記事「横山斉理の目:マクドナルド化と日本市場、個人店の競争力期待」から 

2019.12.13  日経産業新聞の記事「横山斉理の目:マクドナルド化と日本市場、個人店の競争力期待」から

消費選好の非多様性は資本主義の持続的発展にマイナス

 コラムの著者 横山 斉理氏(法政大学経営学部教授)は、1990年代に米国の社会学者ジョージ・リッツァー氏が提唱した「マクドナルド化」が日本市場でも進みつつあると述べている。

○合理化の届かないニッチ部分で差別化を実現したい個人店

  横山教授によれば、「マクドナルド化」とは、合理化を徹底したビジネスが安価な商品やサービスを同じオペレーションで提供することで、消費者のロボットのような行動になると警鐘を鳴らしたものだという。

議論のポイントは合理化を徹底した企業の商品を購入・消費しているうちに受け手である消費者側の選択肢や選好を画一化していく点であるという。画一化しても安ければそれで良いだろうともいえるが、選択肢がないことは経済的に極めて問題があると横山教授は指摘している。つまり、選択肢の多様性を失うことは「豊かな生活」を損なうことであり、長期的には資本主義の持続的発展にとってはマイナスであるからである。

日本でもマクドナルド化は進行している。コンビニエンスストアで買い物すると、予想通りの商品が予想通りの価格で予想通りオペレーションを経て手に入れることになる。こうした計算可能で予想通りの世界は、人を極端にいえばロボット化する。

このような行動とは真逆な位置付けが独立経営の個人商店のような、人間的要素が多く存在する業種である。こうした状況で事業者に期待したいのは、合理化の徹底追及でない部分での差別化を実現して競争優位性を得ることだと、横山教授は注意している。💴🍔🍎🍅🏪🚚📦💡⚡🌍happy01🇯🇵


【ヒット商品】ネタ出しの会 日経産業新聞の記事「トレンド語り:高級ベビーカー、世代のこだわりを象徴」から 

2019.12.11 日経産業新聞の記事「トレンド語り:高級ベビーカー、世代のこだわりを象徴」から

ファストファッションからこだわりのものを選ぶ世代のベビーカー

 コラムの著者 中村 泰子氏(ブームプランニング社長)は、いまの子育て世代のトレンドを高級ベビーカーの事例で述べている。

◯慎重に、クールなものを選ぶ

 最近、お洒落なベビーカーが公園や街角で見かけるようになった。数年前からヨーロッパ製の高級ベビーカーがブームになっているという。安定性、走行性の良さは必須ポイントであるが、インスタ映えや良いものを長く使うというキーワードが、今の子育て世代に支持されていると、中村氏は述べている。

注目はオランダ製の「Bugaboo」で育児先進国の製品らしく、革新的なデザインやカスタマイズできる機能があるという。しかも、英国王室御用達で世界のセレブからも支持されているとなると、平成生まれの子育て世代をくすぐるようだ。欧州の製品は比較的重いが、同製品は軽量化と折り畳みが楽で機内持ち込みも可能で、ネジで分解もできる優れものである。確かに10万円台のベビーカーは高級だが、親の援助も得て、子供のために良いものを長く使いたいといった思いで、高いとは思わないという。ファストファッションを知る世代だが、良いものを長く、クールなものを選びたいというのがトレンドのようだ。🍼👶🏢💻📺🏢💡⚡️💻🌏happy01📂🌍🇳🇱