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【ヒット商品】ネタ出しの会 日経産業新聞の記事「トレンド語り:パリのイベント会社、奇抜な演出で人気に」から 

2020.3.18 日経産業新聞の記事「トレンド語り:パリのイベント会社、奇抜な演出で人気に」から

アイデアさえ頂ければイベントの最短時間で設営し運営までお任せ

 コラムの著者 竹原 あき子氏(工業デザイナー)が注目している会社は、創業16年のパリ郊外に拠点があるイベント会社である。

◯課題は人材確保

 竹原氏がパリの街角で見かけた奇抜なデザインのトラック。側面には、エッフェル塔を倒してまるで運んでいるようなラベルが貼られている。かなり通行人の目を奪うという。

トラックの中は、イベントの設営機材が搭載されているという。エッフェル塔を会社のマークに選んだのはソリューション・エヴェヌマンという社員数36人のイベント会社。ツールドフランスのような大イベントから化粧品メーカーの新製品発表会場、講演会、舞台設置など、どんなイベントにも駆けつけ、会場運営まで請け負うという。アイデアさえいただければ、最短時間で設営、運営までお任せください、手ぶらでオーケーといった具合である。これができるのも、イベントに必要なあらゆる機材2千種、2万点をパリ郊外にある専用のマルチストックヤードに常時装備し、マルチ・エンジニア・スタッフを雇って、イベントの趣旨や色彩、マークをアレンジしながらレンタルするという。さらに在庫している装備品を販売するサービスも行っている。

課題は、イベントで必要な音響、照明、映像などに強いエンジニアをいかに確保するかだという。イベント会場で来場者が活気あふれる音、光、映像が流れる演出がないと満足しないからである。🔇🗼📶🛒🛍🍲🍵🏢📶📺🏢💡⚡️🌏happy01📂🌍🚛🇫🇷


【ヒット商品】ネタ出しの会 日経産業新聞の記事「いいモノ語り:ワイヤレスイヤホン、マカロン風の充電ケース」から 

2020.3.25  日経産業新聞の記事「いいモノ語り:ワイヤレスイヤホン、マカロン風の充電ケース」」から

大手メーカー各社でイヤホンの主流となった完全ワイヤレスイヤホン

コラムの著者 鴻池 賢三氏(AV評論家)が、オーディオ関連機器で一大ジャンルに成長した「完全ワイヤレスイヤホン」について取り上げている。

◯新興メーカーならではの柔軟な発想と機敏な動きのアビオット

 鴻池氏によると、完全ワイヤレスイヤホンとは、左右のイヤホンが独立してバッテリーと無線通信機能を内蔵し、ケーブルがないことで「絡み」がなく利便性を上げたものであるという。技術の進歩で、バッテリーの持続時間も伸び、低価格化も後押しして、大手メーカーでは主流のイヤホンに成長したという。これに伴って利用者の裾野も広がった。

製品の成熟期が訪れると競争が激化し、各社は差別化のために知恵を絞る。鴻池氏が注目しているのが、スタートアップのアビオットで、当初から完全ワイヤレスイヤホンに注力してきた新興メーカーである。同社のTE-D011はのコンセプトとデザインがユニークだという。音楽やトレンドに敏感な若い女性に対象を絞り、充電ケースはマカロン風のデザインとした。また、色味や質感にこだわり、内側には化粧コンパクトのようにミラーをつけた。イヤホンの外側も着せ替えができる構造でデザインテンプレートを交換できる。装着感も重視し、フィット感や脱落防止性もも高めた。価格かデザインかで付加価値を選ぶ時期である。🎧♫🛌👧🏢🕛📈🏢💡⚡️🌍happy01🌳🇯🇵


【ヒット商品】ネタ出しの会 日経産業新聞の記事「トレンド語り:成功するCE、信頼関係で顧客囲い込み」から 

2020.3.18 日経産業新聞の記事「トレンド語り:成功するCE、信頼関係で顧客囲い込み」から

日本企業で世界1位も目指せる企業の1つ

 コラムの著者 面川 真喜子氏(マーケットプランナー)は、カスタマーエンゲージメント(CE)のプラットフォームを提供し、現在66カ国、7300を超えるサービスに導入され、本気で世界シェア1位になるというレプロを取り上げている。

◯新規顧客の獲得コストよりも5倍安く済む既存顧客の再購入コスト

 CEは顧客の行動・属性データを基に既存顧客に対してメッセージを送り、販売促進の活動を行って、顧客のロイヤルティーを高めることと面川氏は定義している。最近CEが注目されるのは、AI(人工知能)の発達でパーソナライズ(個別化)が細かくできるようになったからだという。

コスト面からみても新規顧客の獲得コストよりも既存顧客の再購入のコストは5倍も安いことからCEをビジネスとして進めているのがリプロである。ただし、このビシネスも成功事例は少ないという。

そこで、同社は顧客の囲い込みを第一に考え、同社の競合他社との差別化を図っている。その決定的なサービスが運用支援サービスだという。導入企業である同社の顧客企業の担当者と運用を行い、担当者が育つような支援を行っていくことで売り上げを増やしているという。レプロの契約継続率が8割強と驚異的なのは導入企業との間の深い信頼関係があるためだという。

レプロのエンドユーザー数は9億5千万人、機械学習できるデータ量は日本国内だけでも5千万デバイス分まで拡大しており、2030年には同社が世界シェア1位になる可能性もあるという。📶🛒🛍🍲🍔🍽🍵🏢📶📺🏢💡⚡️🌏happy01📂🌍🇯🇵


【ヒット商品】ネタ出しの会 日経産業新聞の記事「いいモノ語り:花王のナイトケア、肌の湿潤環境整える」から 

2020.3.11  日経産業新聞の記事「いいモノ語り:花王のナイトケア、肌の湿潤環境整える」から

紙おむつと家電の技術を組み合わせ実現

コラムの著者 山下 尚文氏(ネクステージトータルマーケティングプランニング社長)が花王に「エスト」から「バイオミメンシス ヴェール」の睡眠時の肌ケアについて取り上げている。

◯量・質ともに充実した睡眠が前提

 睡眠の重要性は、山下氏によれば、体の再生工場であるという。睡眠中、身体は毛細血管を緩めて身体中に血液を巡らせ栄養素や体内時計のリズムを合わせて分泌される成長ホルモン、メラトニンなどを働かせ、傷ついた細胞や組織を修復するという。

今回の商品は、美容液、高性能小型機器、化粧液の3つで3ステップでケアをする。高性能小型機器から作られる極薄膜と美容液で睡眠中の肌の湿潤環境を整え続けるという新しいナイトケアである。

いい睡眠は、身体のリズムを整え、しっかりとメンテナンスが行き届くことで、質・量とも充実させることだという。

機器を用いて極細繊維を直接肌に噴出し、積層型の極薄膜をつくる「ファインファイバーテクノロジー」は、花王の紙おむつの技術とパナソニックの共同開発だという。🛌👧🏢🕛📈🏢💡⚡️🌍happy01🇯🇵🌳🍃


【ヒット商品】ネタ出しの会 日経産業新聞の記事「小野譲司の目:消費者調査の課題、多様な関わり注視」から 

2020.3.13   日経産業新聞の記事「小野譲司の目:消費者調査の課題、多様な関わり注視」から

調査対象のバイアスが課題

 コラムの著者 小野 譲司氏(青山学院大学経営学部教授)は、新製品・サービスでの購入意向や顧客満足度を調査する場合、自社の好意的な顧客の意見にはバイアスが含まれていることに注意したいと述べている。

◯多様な顧客との関わりを持つ

 小野教授は、企業が消費者調査を行う機会は多いが、回答結果を素直に読むだけでなく、調査に伴うバイアスにも配慮して読み解く必要があると指摘している。完全にバイアスを除去することは難しいが、できるかぎりバイアスが出ないように信頼性の高い調査設計とデータ収集を行うにはリサーチャーやアナリストのノウハウが必要となる。

課題は調査の対象が、調査内容である企業に対する嫌悪があることでバイアスが発生することにある。つまり調査対象の相手を選択した段階で起こるバイアスで選択バイアスと呼ばれている。特に企業が保有する会員リストに調査依頼すると、その回答は好意的な傾向となり、好ましい結果が出て来ることは要注意である。さらに、調査を終えても課題がある。調査を協力した回答者は評価した製品・サービスについてより好意的になる傾向がある。これを単純計測効果という。これにも注意が必要である。

一方、SNSなどの普及で顧客からのフィードバックは、企業が依頼する調査にとどまらないという。SNS、ブログなどへの投稿。コンタクトセンターや店頭でのコミュニケーションなど多様な機会がある。このような顧客行動は、内容が例え否定的であっても、企業からみれば1つのエンゲージメントとみることもできる。単純にSNSのフォロワー数やツイート、コメント、いいねの数だけでなく、調査への協力、クレーム、謝辞やお褒め、問い合わせ、リクエストなども含めて考えることもできる。こうした顧客のエンゲージメントが企業に対するロイヤリティに繋がる可能性もある。バイアスは出来る限り除くべきだが、その意味を多様な手段で活かす視点も重要であると小野教授は示唆している。📱💻📒🛒🎓💳⚡️🌍happy01💡📶🇯🇵