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【ヒット商品】ネタ出しの会 日経産業新聞の記事「眼光紙背:ヒットの源泉はブルーカラー」から

2020.9.30   日経産業新聞の記事「眼光紙背:ヒットの源泉はブルーカラー」から

アーリーアダプタの変遷

 コラムの著者は、特定の消費者集団に向けて開発された商品やサービスが幅広く支持されヒット商品になることが多いという。ただし、最初に狙うリーダー層(アーリーアダプタ)は時代によって変遷してきたという。

◯遊び方より働き方で自分らしさを出す時代

 アーリーアダプタは、大学生、OL、女子高生、オタクと変遷してきたという。近年は、急速に注目を集めているのは、現場で働くブルーカラーであるという。

その事例は衣料では「ワークマン」であるという。工事現場など作業をする人たちのために安価で着やすく、丈夫で流行に左右されない服である。最近は女性を含む一般人が普段着として愛用し、カジュアル衣料チェーンを脅かすほどになっているという。

外食では埼玉県発の「山田うどん」であるという。安価でボリュームたっぷりのメニューを提供し、店の雰囲気もファミリーレストラン以上に気軽に入りやすいという。高校生や外回りの会社員、家族客に人気がありファンブックまででたという。

トレンドも遊び方より働き方で自分らしさを出す時代に変わってきた。ブルーカラーの人たちは浮きついた派手さとは全く違い、スキルとスタイルを育んできた。さらに、新型コロナウイルスの感染防止で注目されたエッセンシャルワーカーもブルーカラーの一部であり、仕事の価値の再評価も進んでいる。トレンドをリードするアーリーアダプタも大きく変わろうとしている。🚑🩺🛠👖💳🍴🚲😷🦠💻🛠💡🏢🏠📖🎓⚡️🌏happy01🌏🇯🇵


【ヒット商品】ネタ出しの会 日経産業新聞の記事「SmartTimes:買い物アプリで顧客作り」から

2020.9.30  日経産業新聞の記事「SmartTimes:買い物アプリで顧客作り」から

顧客を知ることから成功体験を作り、リピートを増やす

 新型コロナウイルスでの自粛生活からやってみてよかったというものが今後も根付いていくと考えられる。コラムの著者 石黒 不二代氏(ネットイヤーグループ社長)は、その1つが、スーパーマーケットやドラッグストアの小売店が提供している「買い物アプリ」であるという。

○単なるポイントやクーポンとは異なるマーケティング

 「買い物アプリ」にはお店の場所を検査でき、チラシや特売などのお知らせ、ポイントやクーポンの機能も搭載されているという。もっとも、これならコロナ禍以前から存在しており、店側から見れば、セールの告知や割引ポイントといったことはあくまでも短期の販促施策でしかなく、競合他社との安売り合戦を促すだけと捉えられやすい。

そこで新しい施策が必要となる。石黒氏はそれは、価格以外の「顧客の成功体験」を作る施策であるという。顧客が成功体験を積み重ねて行けば、その店を愛してくれるようになるという。つまり、「買い物アプリ」に新機能として顧客の成功体験を生み出すシナリオが必要であるとも言える。例えば、来店前に接触を好まない顧客には、店員と放さずに使える非接触型の決済機能やセルフレジ型のサービスを取り入れるなどがある。自分だけのサービスであるというのがポイントである。このような機能を実現するには、普段来店してくれる顧客のデータベースが必要で、性別や職業などの顧客データでクーポンの内容を変えたりすることで成功体験を提供できるかもしれない。ここが単なるポイントによる販促とはことなり、それぞれの顧客の特性に応じた成功体験をしこむことが必要となる。それには人間関係と同じで顧客を知ることが成功体験を作るヒントとなる。😲🏪🛒🧺🍅🩺📈😷💻🛠⚓️💡🏢🏠📖🎓⚡️🌏happy01🌏💡🔎🇯🇵


【ヒット商品】ネタ出しの会 日経産業新聞の記事「いいモノ語り:ヤマハのQ&Aサイト、利用者目線で困り事探る」から 

2020.9.16  日経産業新聞の記事「いいモノ語り:ヤマハのQ&Aサイト、利用者目線で困り事探る」から

Q&Aサイトの閲覧者の評価を基準に

 コラムの著者 高橋 慈子氏(テクニカルライター)は、新型コロナウイルスの感染防止のために自宅で楽器の演奏をしたりネット配信する人が増え、ユーザーから楽器メーカーへの問い合わせが増えているということから、Q&Aサイトの運営について触れている。

◯「メーカーの前提ではなくお客様の状況に寄り添う」

 こう語るのは、ヤマハミュージックジャパン お客様コミュニケーションセンターの平井 大生センター長だという。コロナ禍で自粛生活に潤いや趣味、癒しのために、在宅で楽器を使う人が増えているという。そうなると、楽器の使い方から周囲に迷惑をかけないためにどのようなヘッドホンが接続できるのかといった質問が増える。そこで、同社としてはQ&Aサイトを運営し、よくある質問の運営を行っているという。さらに、ユーザー、つまりサイトの閲覧者の疑問に適切に答えられたか検証するために、回答文の最後に、「このQ&Aは役に立ちましたか?」と質問して、「はい」、「いいえ」をクリックしてもらう。「はい」のクリック数が増えるように施策を練ってきた。

失敗事例もあるという。ヘッドホンの接続に関して以前から図解を使って説明をしてきた。ところが、「はい」のクリック数が増えず、説明そのものというよりも、回答自体を点検したという。すなわち、ユーザーにとっては、スマートフォンなどで使うステレオミニプラグを使っている人が多く、変換プラグが必要だという認識がないことが判明した。楽器メーカーではステレオ標準フォーンプラグを前提にした説明であったが、ユーザにとってはステレオ標準フォーンプラグには念頭でないので、「はい」のクリック数は増えなかった。そこで、変換プラグの必要性を説明するために図解をいれ、短文で説明した。結果、「はい」のクリック数が増加したという。🎻🎸💻👧🏢🕛📈🏢💡⚡️🌍happy01🌳🇯🇵


【ヒット商品】ネタ出しの会 日経産業新聞の記事「トレンド語り:室内水耕栽培、都会生活に心の癒し」から 

2020.8.26 日経産業新聞の記事「トレンド語り:室内水耕栽培、都会生活に心の癒し」から

都市封鎖のニューヨークから人気

 コラムの著者 竹内 道氏(アークメディア社長)は、米国で流行っている家庭菜園が新型コロナウイルスの感染拡大と都市封鎖でニューヨーカーたちの生活を癒すことになっていると語っている。

◯農場から食卓への実現

 新型コロナウイルスの感染拡大で、自宅隔離を3ヶ月以上余儀なくされてきたニューヨーカーの間で、家庭菜園、特に野菜やハーブを水耕栽培で育てることに人気が高まっているという。

日当たり、スペース、そして自由時間に制限のある都会に住む人たちに感謝されているのが、一切土壌を使わない室内水耕栽培機であるという。場所を取らず、コンパクトなキットで、LED照明が組み込まれており、栽培に必要な自然光は不要である。品種によって照明時間が変わるが、栽培機にプログラミングされており、除草剤や駆除剤などの農薬も一切使わないように考えられているという。

野菜やハーブの種も、サラダ用、ハーブティー用、花と多種にわたっている。目的によって購入者が選べ、人気があるのは、野菜ではレタス、ケール、プチトマト、ハーブティー用では、バジル、パセリ。ミントであるという。人気ブランドは、エアロガーデン、クリック&グローで、90から200ドルの価格帯のものが売れているという。

人との社交がままならない現在、毎日、少しずつ成長していく野菜やハーブを観察し、収穫できることに心の癒しを感じている人も多い。まさに農場から食卓へという生産者から消費者への安全で新鮮な食材を届けるというライフスタイルに一致していることも興味深い。🌱🌿🍴🥟🦠😷🍲🍵🏢📶📺🏢💡⚡️🌏happy01📂🌍🇺🇸


【ヒット商品】ネタ出しの会 日経産業新聞の記事「高岡美佳:オンラインテイスティング、蔵元招き日本酒講座」から 

2020.8.21   日経産業新聞の記事「高岡美佳:オンラインテイスティング、蔵元招き日本酒講座」から

日本酒のファンになってもらい、活性化

 コラムの著者 高岡 美佳氏(立教大学経営学部教授)が今回取り上げるのは、ジャパンクラフトサケカンパニー社が主催するオンラインテイスティング講座である。

◯遠方からの参加というメリットだけでなくファン作りやブラウザ価値の向上を考えるべき

 SAKE(日本酒)x NOMY(学)と名付けられたこの講座は、毎回異なる日本酒の蔵元を招き、日本酒や蔵にまつわるストーリーや歴史を聴きながら、その酒蔵の特別な日本酒を味わうというもの。1回の参加費は3500円から20000円で、参加を申し込むと自宅に普通販売していない特別な酒が1〜数本届き、当日はその酒を手元のグラスに用意してオンラインの日本酒講座を楽しむという段取りである。単なるオンライン飲み会ではなく、あくまでも日本酒を学ぶ機会を提供するのが目的である。

5月2日に銘酒「十四代」の高木酒造から始まり、15回を迎え、毎回好評だという。きっかけは新型コロナウイルスの影響で、営業店の営業自粛やイベントの開催自粛の影響をもろに受ける日本酒業界を盛り上げるためであった。ところが、オンラインテイスティング日本酒講座を続けるうちに、直接、愛飲家に、蔵元の声が届き、マーケティングの強化に効果があるとわかってきた。

どこの業界も新常態でオンラインでのイベント開催に力を入れてきている。だが、イベントの開催が「臨場感」や「一体感」えお共有してブランドへの愛着が高まるといったことが忘れられがちである。この点、SAKE(日本酒)x NOMY(学)には、蔵元のブランドに愛着が感じられるような仕掛けがある。もちろん、国内外から、遠方からイベントに参加しやすいといったメリットもあるが、ブランドの価値向上には少し工夫が必要なようだと高岡教授は語っている。🖥🍶😷🦠🏢🗒🏪🏢💡🔎⚡️happy01🌏🏡👝📦🇯🇵