製品情報

【ヒット商品】ネタ出しの会 日経産業新聞の記事「眼光紙背:ファスト家電を刺激に」から

2015. 8.25   日経産業新聞の記事「眼光紙背:ファスト家電を刺激に」から

ファーストフード、ファーストファッションの流れを汲む家電

コラムの著者は、家電を手掛けるベンチャーUPQ(アップ・キュー)のファースト家電に触れ、今こそ製造業に必要なものついて語っている。

○新製品数24

コラムの著者も驚いているように、同社が今月発表した製品数は24。スマホや高画質ディスプレイーの他、スマホなどの充電できるバッテリー内蔵のスーツケースなど様々。同社は、スペック、価格、デザインのバランスにこだわったところが信条である。まさにファーストフード、ファーストファッションに通じる家電群である。

ものづくりの参入障壁は3Dプリンタの事例のように試作から完成品まで製造の用途が広がることによって、下がり続けている。さらにクラウドファンディングを使えば市場調査をしながら資金調達も可能だ。まさにアイデアを形にすることが容易になってきている。

消費者も毎年のように繰り返される機能改善や改良での新機種投入はすでに食傷気味。UPQのようなVBはその間隙をぬっているわけだが、ご本家の巨大メーカーにはいまだにその機能改善と改良を変更しようという気配はない。tvmobilephonehappy01


【ヒット商品】ネタ出しの会 日経産業新聞の記事「探査計:操作性改善、移行へ期待」から

2015.8.24   日経産業新聞の記事「探査計:操作性改善、移行へ期待」から

マウス、キーボード中心とタッチ操作向けを分割

コラムの著者 田中 雄二氏(ITジャーナリスト)は、マイクロソフトの新OSであるウィンドウズ10の改善点について触れている。

○旧版ウィンドウズ7/8.1の利用者は当初1年の間は無料アップグレード

従来、ウィンドウズOSのアップグレードは有償であったが、今回の10は、旧版ウィンドウズ7/8.1の利用者は当初1年の間は無料となる。これによって移行を促している。

一方、その機能であるが、田中氏は以下の特徴をあげている;

  • 操作性の改善;8.1では、タブレットなど画面を指で操作する「タッチ操作」に最適な仕様としたために、従来のマウスやキーボードの利用者には不評であった。今回、マウスとキーボード中心のモードとタッチ操作向けのモードの2つの操作モードを用意した。両者を明確に分割して、それぞれの利用者にも使い易いものに改善されたという。
  • 新規アプリの開発がマルチクライアント対応;タブレット、デスクトップ、スマートフォン、ゲーム機などマルチのクライアント端末で動作するアプリを効率良く開発できる環境が整ったという。これにより、アプリの開発に新規参入したり、アプリ数の増加が見込まれる。

さて、移行を促すほどの魅力となっているか、これから9月にパッケージ版もでることから注目されるところである。eyepchappy01


【ヒット商品】ネタ出しの会 日経産業新聞の記事「三浦俊彦の目:ジャンルトップ戦略、特定分野に集中せよ」から

2015.8.20   日経産業新聞の記事「三浦俊彦の目:ジャンルトップ戦略、特定分野に集中せよ」から

大西洋を3番目に飛行機で横断したのは?

コラムの著者 三浦俊彦教授(中央大学商学部)は、リンドバーグの偉業を事例に、特定分野での位置付けがマーケティングには重要であることを説いている。

○最初はチンドバーグ、2番目はヒンクラー、3番目はエアハート

では、なぜ米国人は3位のエアハートも知っているのか。三浦教授によれば、答えはエアハートは女性で最初の横断者であったからだという。

これは世界的に有名なコンサルタントのライズ&トラウトの共著「マーケティング22の法則」(東急エージェンシー)の第2法則;「カテゴリーの法則」の事例だという。さらに第1法則は「1番手の法則」で、最初に飛んだリンドバーグのことは誰もが知っている。が2番手や3番手は何をやれば良いのか。そこに「カテゴリーの法則」があるという。

エアハートのように、特定分野で勝つこと。この戦略で買ったのが、コニカミノルタのカラー複合機分野であった。ゼロックス、キヤノン、リコーの3強で独占された中で勝てるカテゴリーがカラー複合機であった。そこに、経営資源を集中し、トップになった。

万年Bクラスでは人事的にも問題。士気があがらないためで、カテゴリーを特定してそこで勝利すれば全社的に士気があがるという。もちろん上位に登ることは厳しいが、上位企業が追従できないところを特定するのも戦略である。memohappy01


【ヒット商品】ネタ出しの会 日経産業新聞の記事「マニュアルNOW:万年筆やさしく道案内」から

2015.8.4  日経産業新聞の記事「マニュアルNOW:万年筆やさしく道案内」から

取扱説明書がユーザに豊かな体験をする情報を提供

コラムの筆者 高橋 慈子氏(テクニカルライター)は、パイロットが税別1,000円と手頃な価格で2013年10月発売した万年筆「kakuno(カクノ)」の取扱説明書を取り上げ、製品の基本的な使用法から応用まで広げる情報を提供していることについて語っている。

○万年筆初心者がターゲット

最近のスマートフォンの流行で逆に手書きへの関心が高まっているという。同製品も、当初のターゲットは小学校高学年層だけでなく、手書きを楽しむ20代から30代へユーザーを広げているという。

『ジュニア世代向けながら、しっかりした機能を持つ商品。万年筆を道具として使ってもらうための入り口になるよう、すべてを丁寧に説明した』

と同社の営業企画部主任 斉藤真美子氏はその狙いを語っている。取扱説明書にあたる『やさしい万年筆kakunoの使い方』では、

  • キャップに開け方
  • カートリッジの差し込み方
  • 水洗いの方法

などをイラストではなく、写真を利用。

  • 好みの色が使える(色彩雫;Iro shizuku)
  • インク瓶からのインクの入れ方

も説明。万年筆をどう使うか、基本操作の方法を示して自分の好きな使い方を伝えている。ユーザの利用をより豊かにするために取扱説明書が利用されていることが注目である。


【ヒット商品】ネタ出しの会 日経産業新聞の記事「ネーミングNOW:ビールに『青鬼』意表つく」から

2015.7.28   日経産業新聞の記事「ネーミングNOW:ビールに『青鬼』意表つく」から

猫騙しではない味と色からのネーミング

コラムの著者 岩永 嘉弘氏(ネーミング&コピーライター)は、ホップ追求のビール群、「フリー」をうたうビー系飲料のひしめく中で、異名の「インドの青鬼」(ヤッホーブルーイング(長野県軽井沢町)のビール)のマーケティングについて触れている。

○ビール市場の流れに逆らうインディア・ペールエール

いや、えたいのしれないネーミングである。ずらっと並んだ涼しげで爽やかなデザインのビール缶群のなかで、異様なキャラクターがひときわ目を引くという。

しかし、猫騙しではなく、ビール市場の流れに逆らってインディア・ペールエールという苦い青いホップを持ってきて主役にしている商品企画の立派な成果である。その上に意表をつくネーミングに仕立て、耳目を集めたわけである。そこには周到な商品企画のマーケティングがあると岩永氏は見ている。beerhappy01