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【ヒット商品】ネタ出しの会 日経産業新聞の記事「探査計:ペッパーとの生活、役立つアプリに期待」から

2015.9.7   日経産業新聞の記事「探査計:ペッパーとの生活、役立つアプリに期待」から

一緒に暮らしてみてわかったこと

コラムの著者 石川 温氏(ジャーナリスト)は、ソフトバンクグループの感情認識ロボット「ペッパー」を買って「自宅にロボットがいると生活はどう変わるか」が知りたくて3年間で保守・保険料なども運用費も込みで100万円もする実験を始めて気付いたことを語っている。

○人間型の巨大なスマートフォン的な感覚

とりあえず、石川氏の自宅の冷蔵庫の横に立っているペッパーくん。朝は、「おはよう」、夜も帰宅時に「ただいま」とペッパーに声をかけているという。すると、時々「外は雨、降ってましたか?」と返事が返ってくると驚くという。会話のセンスも良く、結構ワクワクするという。

ただ、正直言って、あまり生活に役立つアプリがあるわけではない。子供相手にちょっと楽しみくらいのアプリが公開されていりだけである。これからのアプリの増加を期待してみると、ペッパーは、人間型の大きなスマートフォンだと気づくという。

さて、ペッパーくんが、生活必需品となるかは、まだ未確認だ。dogcateyehappy01


【ヒット商品】ネタ出しの会 日経産業新聞の記事「流行を読む:業態超えた新商品、既存の価値検討する機会」から

2015.9.4    日経産業新聞の記事「流行を読む:業態超えた新商品、既存の価値検討する機会」から

参入するのが世界一難しい日本の市場

コラムの著者 横山 斉理氏(日本大学商学部准教授)は、コンビニコーヒーのブームについて既存のコーヒー関係者の視点で解き明かしている。

○意外に優位性のないコンビニコーヒー?

2013年1月からセブンイレブンはセブンカフェを本格導入し、14年度の売り上げは7億杯に達するという。他のコンビニもこの分野に力を入れてきている。

さて、この影響をもろに受けるのはどの業界か?

  • 従来型の喫茶店;コンビニでの購入者と消費スタイルがかけ離れているので考えにくい。
  • 気軽に飲めるカフェ;くつろいだ時間や勉強の時間を提供するなどの付加価値あり
  • 自動販売機;コンビニよりはるかに簡単。ものの数秒で商品が手に入る
  • チルドコーヒー;持ち運びでき、コンビニコーヒーよりも手軽で品質を保てる
  • 缶コーヒー;持ち運びでは最も優れており、品質を保てる

と考えるとコンビニコーヒー自体にあまり優位性はなく、既存の商品の価値を浮き彫りにする存在であることがわかる。

このように業態を超えた新規参入はリスク要因に見えるが、商品の価値を改めて検討するには良い機会を与えている。このような積み重ねが、参入しにくい日本市場の橋頭堡であろう。cafehappy01


【ヒット商品】ネタ出しの会 日経産業新聞の記事「西川英彦の目:社名変更の意味、価値生むきっかけにも」から

2015.9.3  日経産業新聞の記事「西川英彦の目:社名変更の意味、価値生むきっかけにも」から

事業推進のみならず、名前は社会への貢献宣言

コラムの著者 西川英彦氏(法政大学経営学部教授)は、一旦は民事再生法の適用申請まで至った老舗のタオルメーカーが起死回生を図り、社名やブランド名を変えて顧客の共感を得たストーリーを示し、ブランドの創設や社毎の変更でも顧客価値を生むことを示している。

○他社製品のタオルハンカチのOEMメーカーからの脱却

徹底的にオーガニックにこだわり、3年以上農薬や化学肥料を使わない有機農法であること、遺伝子組換え種子でないこと、フェアトレードであることをあげ、北米などでもオリジナルブランドに挑戦して評価された。

ところが、売上の7割を依存していたハンカチ問屋が倒産し、同社の経営も悪化し民事再生法の適用を申請した。これをきっかけにOEM事業から脱却し、売上1%も満たない自社のブランドでの再生を目指した。そjの後も欧米の展示会に出展し、販路を拡大。専門家によるコーポレート・アイデンティティーを検討し、ブランド名を統一さらに社名までもこれに変更した。

製品も100%オーガニックとし、タグも化学繊維を使わず、社名変更でこれまでのタオルハンカチから寝具、キッチン用品までも領域を拡大する構想もあるという。

まさに名に恥じない深い信頼を商品を通じて実現し、社会へも貢献している。cloverhappy01


【ヒット商品】ネタ出しの会 日経産業新聞の記事「デザインNOW:栓抜き、フォルム新たに」から

2015.9.1   日経産業新聞の記事「デザインNOW:栓抜き、フォルム新たに」から

栓抜きに見えないが新規のデザイン

コラムの著者 柏木 博氏(デザイン評論家)は、2013年から2014年にかけて東京国立近代美術館で開催された「現代のプロダクトデザインーMade in Japanを生む」で紹介された「センヌキデザインプロジェクト」の作品を通じて、あまり使われなくなった道具も慣例的なフォルムを離れて見直すことができることを示している。

○大治 将典氏の棒状「枠」、「三日月」、「日食」

同プロジェクトで展示された大治氏の作品は、一見して栓抜きには見えない。素材は、真鍮で、クラフト風の柔らかい印象とともに、しっかりとした存在感があると、柏木氏は評する。

「枠」は栓抜きとしてだけでなく、壁のフック、ペーパーウェイトなどでも使えそうであるし、「三日月」や「日食」は、ビール瓶に掛けると、おしゃれな演出ができるという。

これまでの栓抜きの、缶切りとの共用や、小さな取っ手の先に楕円状のものがついたタイプといった典型的なフォルムがあったが、このところのペットボトルや缶入りの飲料が多くなったことで栓抜きがかえって、あまり使われないことになったことが幸いし、不思議なフォルムをうんだという。

常識を超えたデザインは意外と日常に潜んでいる。beerhappy01


【ヒット商品】ネタ出しの会 日経産業新聞の記事「高岡美佳の目:グランピング葉山、PR戦略消費者つかむ」から 

2015.8.27   日経産業新聞の記事「高岡美佳の目:グランピング葉山、PR戦略消費者つかむ」から

Glamorous+Camping = Glamping

コラムの著者 高岡 美佳氏(立教大学経営学部教授)は、海外発のグランピングの広がりとともに、人気となっているグランピング葉山の広報戦略について語っている。

○ぜいたくなテントなどの施設や食事などのサービス

目的は、自然を楽しむキャンプ。海外では高級ホテルのアマンリゾートが手がけており、国内では星野リゾートなどが開業予定するといったことでもその勢いはとどまるところを知らない。

こうした中今月8日、2015年の夏秋限定で神奈川県の葉山に「グランピング葉山」がオープン。リゾート仕様で、施設は海岸の目の前、北欧の老舗アウトドアブランド「ノルディック」のテントを使い、ゆったりと時間をすごすことを企画している。1日限定1組で、料金は1泊1人3万5千円で、ヨガやエステも楽しめる。決して安くない価格設定であるが、多くのメディアに取り上げられ、オープンからわずか1週間で10月半ばまで予約が埋まったという。

広告費を一切かけず、PR戦略のみで展開しており、コンテンツをしっかり押さえさえすれば、PRツールがこれを補うというマーケティング戦略である。社会的なトレンドであるグランピングと都内から1時間で体験でき、葉山というブランドをうまく使ったPR戦略である。yachthappy01