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【ヒット商品】ネタ出しの会 日経産業新聞の記事「ソーシャルNOW:広告戦略は自然な『文脈』で」から

2015.12.15   日経産業新聞の記事「ソーシャルNOW:広告戦略は自然な『文脈』で」から

「文脈を制するものは、広告を制す」時代に

コ ラムの著者 広田 周作氏(電通コミュニケーション・プランナー)は、年の瀬に合わせて2016年は広告市場はどうなるのかを推察している。

○調査会社の英スライラス社のレポートから

広田氏によれば同社のレポートでは、デジタル広告市場は堅調に伸び、国内でもネット広告は2014年に初めて1兆円を突破し、右肩上がりの傾向は続くという。

ただ、既存のPC画面への広告ではなく、モバイルでは、広告の氾濫に振り回され気味のユーザーに自然と振り返させる方策が必要だと指摘している。

その1つの方策がユーザーの文脈(コンテキスト)にそった広告提供で、場所や天気などの状況なユーザーが置かれている状況を把握し、情報を適切なタイミングで提示できる必要がでてくるという。場合によっては直接ユーザーとやりとりする必要があるという。

ユーザーの自然な文脈で寄り添い、より役立ち、楽しめるものに変化する必要があるという。どこに露出させるかだけでなく、これからは文脈も考慮した設計が重要となろう。pchappy01


【ヒット商品】ネタ出しの会 日経産業新聞の記事「眼光紙背:薄型エアコンへ背水」から

2015. 12.9   日経産業新聞の記事「眼光紙背:薄型エアコンへ背水」から

研究施設に負けない開発

コラムの著者は、ダイキン工業が総事業費380億円を投じて大阪府摂津市に新しい技術開発施設「テクノロジー・イノベーションセンター」を完成させたことに触れ、日本メーカーがなすべきことについて語っている。

○創業以来の歴史と製品開発思想のDNAに触れられる「啓発館」を設置

同社の啓発館は、イノベーションの創出に全力をかけるところから出ている。展示品の1つに欧州向けエアコン室内機があり、薄型でじつにかっこ良いという。ところが日本では未発売。その要因が、省エネ基準の横幅を超えていることから国内の住宅には設置しにくいという。数年前から社長以下の催促にも応えられず、製品開発は進んでいない。しかし、立派な研究開発拠点ができたからには逃げられず、担当の開発担当役員は、商品化を公約させられた。

日本の液晶テレビが外国勢に負けたのは、画質ではなく、額縁部分のデザインであったという。エアコンの薄型も立派なイノベーションである。この意識改革が、啓発館を単なる継承館にするか、警鐘館にするかの瀬戸際である。pchappy01


【ヒット商品】ネタ出しの会 日経産業新聞の記事「西川英彦の目:『カレー熊』イベント、子供に訴求、親の購入促す」から

2015.12.3  日経産業新聞の記事「西川英彦の目:『カレー熊』イベント、子供に訴求、親の購入促す」から

食の軸を子供達から家庭へ

コラムの著者 西川英彦氏(法政大学経営学部教授)は、ハウス食品台湾営業所がもつゆるキャラ「カレー熊」について触れ、そのマーケティング戦略について紹介している。

○自治体だけでない「ゆるキャラ」効果

自治体のイベントで「ゆるキャラ」を見ることは多いだろう。しかし、一般企業もゆるキャラをうまく活用し、いままでない顧客にアプローチでき、新しい顧客価値を生むことも可能だと西川教授はいう。

カレー熊は、ハウス食品台湾営業所のオリジナルゆるキャラで、販売促進に活躍している。台湾では、ハウスのカレーの市場シェアは徐々に減少しており、35歳未満の主婦の購入率が低調であることが課題であった。

そこで、同営業所は「子供がたべたくなる、親が食べさせたくなる、親がたべたくなる」カレーを目指し、家族のコミュニケーションをあげようと考えた。さらに、「おいしさ、健康、簡便」だけでなく、「作る楽しさ、食べる楽しさ、家族団らん」という価値をPRすることとした。

こどもたちに人気のカレー熊による「幼稚園読み聞かせキャラバン」を企画し、3年を経て150箇所、1万人を超える園児に訴求してきた。イベントではカレー熊がカレー料理をするという大型絵本を読み聞かせ、最後にカレー熊が登場。昼食にカレーライスを食べ、最後に試供品やグッズのはいった「カレー熊パック」を自宅に持ち帰りリピートにつなげる。この様子をSNSで投稿して拡散を狙う。

こどもをターゲットにしてゆるキャラで親につなげ、家族も巻き込む戦略だ。


【ヒット商品】ネタ出しの会 日経産業新聞の記事「流行を読む:ヒゲ・メガネ,,,写真小道具なぜ人気」から

2015.11.27   日経産業新聞の記事「流行を読む:ヒゲ・メガネ,,,写真小道具なぜ人気」から

フォトジェニックなSNSで口コミ

コラムの著者 粟飯原 理咲氏(アイランド代表取締役)は、最近二十代から三十代の女性層で流行っている写真小道具について語っている。

○米国のフォトフロップスから広がる

SNSなどの交流サイトで最近若者、特に女性が文章よりも写真を投稿することが多くなり、写真映えのするアイテムに人気があるという。

海外から上陸したフォトフロップス。プロックスは英語で舞台などの小道具を意味するとのことで、フォトフロップスとは、写真を撮るときの小道具という意味である。吹き出しやヒゲ、メガネなどのモチーフを手に持ちやすい棒につけたタイプや等身大のフォトフレームの枠だけのタイプなど多様。もともと欧米の結婚式で小道具として広がり、日本の20から30代の女性層に受け入れられ、結婚式の二次会などへイベントやホームパーティなどへどんどん用途が広がった。

最近は専門のECサイトも登場し売り上げを伸ばしているという。さらに雑誌社もムック本で手作りのフォトフロップスを取り上げ付録につけるなどブームになりそうだという。camerahappy01


【ヒット商品】ネタ出しの会 日経産業新聞の記事「高岡美佳の目:『適時食』支える菓子、乳酸菌いつでもどこでも」から 

2015.11.26   日経産業新聞の記事「高岡美佳の目;筆記と修正1本で、改善、聞き込み細やかに」から

不便をテコに

コラムの著者 高岡 美佳氏(立教大学経営学部教授)は、10月20日に発売したパイロットコーポレーションの製品「アクロボール ホワイトライン」について触れ、販売先に対してきめ細かいヒアリングが功を奏したとして紹介している。

○10年前の失敗を振り返り

日本筆記具工業会によれば、油性ボールペン市場で2014年は出荷額でも出荷数量でも2004年に比べて2割減で縮小方向にある中で、水性にはない耐水性と筆記距離が長いことから根強いファンがいるとニーズを掴んでいた。それは10年前に同社がどうような多色ボールペンと修正テープを1本にまためた製品を出し、一時は売れたが、ぺんの部分の芯が太く、テープの蓋の開閉が簡単ではないとのことで一気に市場から消えた。

その教訓を生かし、インクを粘度が低いものとして細字タイプとし、修正テープも蓋の開閉がしやすい一体型スラップに改良した。これもきめ細かい販売ルートでのヒヤリングの賜物だという。マーケティング面は専用陳列台を作成し、ぺんの横に替え芯と修正テープの交換カートリッジを並べ、「交換」のメリットを訴求している。筆記は、頭の中身を表現できる最上でコストメリットも大きく、人との触れ合いを字の書き具合で伝えられるという。同社は売り場を人と人とのコミュニケーションの場とすると共に、筆記具をコミュニケーションのツールとしたいとのことである。pencilpenhappy01