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【ヒット商品】ネタ出しの会 日経産業新聞の記事「探査計:ニコンの全天球カメラ、スポーツ体験記録し共有」から

2016.4.4   日経産業新聞の記事「探査計:ニコンの全天球カメラ、スポーツ体験記録し共有」から

ユーチューブでもうけている全方位動画

コラムの著者 内田 勲氏(フォトアドバイザー)は、ニコンが米国1月に開催された世界最大の家電見本市(CES)で参考出品した全天球カメラについてその可能性について語っている。

○先行はアクションカメラの先駆けゴープロ社

同参考品は、360度の全天球の静止画と動画の撮影が可能で、4K UHDという高画質で記録でき、水深30メートルの防水対応、耐衝撃、耐寒、防塵の性能を備えている。今春発売の予定だが、一部の報告では、アクションカメラとして先行のゴープロ社の「ヒーロー4」よりも少し大きいという。

アクションカメラの領域は、サイクリング、サーフィン、スキーなどのアクティブスポーツの愛好家に人気だという。本体は小さく、乗り物や体に取り付けて撮影できる。アクションカメラでない全天球カメラはリコーがすでに発売しているが、アクションカメラでリアリティーの高い映像が撮れる。

動画共有サイト、ユーチューブでも全方位動画は人気で、体験のコンテンツはうけるようだ。今回のニコンの参戦でますますこの分野もホットになりそうだ。typhoonhappy01


【ヒット商品】ネタ出しの会 日経産業新聞の記事「流行を読む:コーヒー『死の願望』米で人気、カフェイン2倍、熱心ファン」から

2016.3.25   日経産業新聞の記事「流行を読む:コーヒー『死の願望』米で人気、カフェイン2倍、熱心ファン」から

ファンが押し上げたブランド

コラムの著者 竹内 道氏(アークメディア社長)は、世界最強のコーヒーというふれこみでコーヒー豆・粉を販売しているデスウィッシュコーヒーカンパニーの起業ストーリーを追って、顧客のロイヤリティーのあつさがブランドを押し上げたことについて語っている。

○強烈な名前、デスウィッシュコーヒー(英語の意味では「死の願望」)

同社は2012年に米ニューヨーク州北部の街でスタート。創業者の社長、マイク・ブラウン氏は地方公務員だったが、地元のカフェを買って独立起業した。その中で、毎日コーヒーを愛飲している顧客からカフェインの強いコーヒーが飲みたいという要望が多いことに気づき、数年かけて独自のコーヒーを開発。事業を製造販売にしぼった。強烈な「死の願望」(デスウィッシュ)をブランドに打って出た。

米国で中小企業の米会計ソフト会社インチュイットの主催するビジネスコンテストに応募することになった。このビジネスコンテストは、優勝した会社にスーパーボウルの30秒テレビスポットが授与される。ご存知のように、その価値は、500万ドル(約6億円)という高価格で、これが無料で手に入るチャンスである。

 コンテストはファンの投票数で決まり、応募1万5千社で今年。同社はめでたく優勝した。デスウィッシュコーヒーカンパニーが優勝しことで、延べ1億1100万人が視聴したテレビの祭典でCMを無料で放送することとなった。

直ちに同社の売り上げは2倍、販売したい小売りが殺到した。実はこのファンは多くが男性の深夜仕事をする人たちで、カフェインの強さナンバー1への同ブランドへのロイヤリティーはあつく、コンテストの投票もファンからの支えであったという。camerahappy01


【ヒット商品】ネタ出しの会 日経産業新聞の記事「西川英彦の目:ユーザーのアイデア活用、中小企業に可能性開く」から

2016.3. 24  日経産業新聞の記事「西川英彦の目:ユーザーのアイデア活用、中小企業に可能性開く」から

ユーザーに寄り添い粘り強く商品化する姿勢で新規の応募を広げる

コラムの著者 西川英彦氏(法政大学経営学部教授)は、大手よりも優先することで中小企業でも開発の優位性をもつことを事例をつかって紹介している。

○消費者のアイデアを生かした中小企業

消費者のアイデア、ユーザー・イノベーションを積極的に活用するという姿勢が新しい市場創造の可能性をもつという。事例としてプラスチックメーカーの朝日電機化成(大阪市)を取り上げ、懐中電灯の下請け業で50億円の売り上げがバブル崩壊で8億円までに減少。そこで下請け業からの脱却を求めて、自社オリジナルの「スマイル・グッズ」という製品群を開発する。現在、このブランドで年商23億円に達する。

このブランドを支えたのはユーザー・イノベーションの活用だという。

  • 銭湯ご主人が番台で暇なときに考えた、安全で簡単に抜ける電気プラグ。横のレバーを握ると先端からバーが出て安全に抜けるもので「らくらくプラグ」として製品化。15年間で70万個を超えるヒット商品になった。
  • 主婦が10年をかけてレモン絞り器の改良実験を木製の試作品で利用実験。絞りやすい形状を探し当て、「レモンしぼり革命」として製品化。30万個のヒット商品になった。

こうした話をTV番組とタイアップしてアイデアから試作、製品化へと結びつける番組として人気を得て、応募も増える。同社では、

「中小企業は自分たちのアイデアだけでは足らず、ユーザー・イノベーションは不可欠」

だという。ユーザーに寄り添う姿勢が粘り強く商品化を進め、さらにその過程が新たな応募者を刺激するというエコシステムが出来上がった。pchappy01


【ヒット商品】ネタ出しの会 日経産業新聞の記事「デザインNOW:小さくコードレス、収まりよく」から

2016.3. 22  日経産業新聞の記事「デザインNOW:小さくコードレス、収まりよく」から

省エネ、シンプルな機能、手軽な照明の出現

コ ラムの著者 柏木 博氏(デザイン評論家)は、パナソニックが2015年6月に発売した照明器具「球(たま)ランタン」のデザイン性について触れている。

○LEDで実現した自由さ

これまでの白熱電球に変わって発光ダイオード(LED)となり、室内灯ばかりか「あかり」のデザインが随分自由になったという。消費電力が少なく、高熱にならないために置き場所や大きさにも制約が減ったという。

例えば、同社の球ランタンは、高齢者にも優しい。高齢になると目の機能が低下し、クローゼットの中の衣服が判別できない、就寝時の枕元にあかりがほしくなる。さらに、コードレスでつかえるあかりなら、足元やクローゼットの中まで配線をしなくて済む。このような特徴と、省エネで非常灯や防災用品としても使え、価格も実売価格1500円とリーズナブルである。

全体のフォルムは台形の台座に電球を載せたようなシンプルなもので、スイッチは球のあためにあり、そこを押すと明るさと電源のオンオフができる。さらに、台座から取り外せて、球ランタンを手持ちもでき、紐をつければペンダント型の照明として両手がつかえる。

これはどシンプルで様々の用途をもった照明はこれまでになかったことが不思議だ、と柏木氏がつぶやくほどだ。happy01


【ヒット商品】ネタ出しの会 日経産業新聞の記事「ソーシャルNOW:VR技術成熟、より自然に」から

2016.3.15   日経産業新聞の記事「ソーシャルNOW:VR技術成熟、より自然に」から

IoTの中心はモバイル

コ ラムの著者 広田 周作氏(電通コミュニケーション・プランナー)は、スペイン・バルセロナで開催されたモバイル・ワールド・コングレスが最先端技術で注目されたのはVRであったという。

○ギミックと思われがちなVRもやがてウェアブルでモバイルに

Facebookのマーク・ザッカーバーグCEOも同展示会に登壇し、

「まもなく、人々が今行っていることを、ライブで配信できる世界がやってくる」

といった発言で会場を賑わせたという。

ヘッドマウントディスプレーといった、ギミックによりすぎたといったイメージを持つVRだが、より自然な体験ができるような技術が成熟すれば、ソフトやコンンテンツが多数登場し、近い将来、VR市場が一気に花開くかもしれない。バーチャルリアリティーのゴールドラッシュ時代に入ったようだ。

さらにあらゆるものがインターネットにつながるIoTが進めば、VRを大げさなハードウェアを不要にして、ウェアブルで移動(モバイル)できることも可能だろう。その可能性をVRは持っている。pchappy01