製品情報

【ヒット商品】ネタ出しの会 日経産業新聞の記事「拡大鏡:超小型翻訳機、ネーミングは象形文字」から

2017.3.27   日経産業新聞の記事「拡大鏡:超小型翻訳機、ネーミングは象形文字」から

訪日客にも発音でき機能がわかるネーミング

コラムの筆者 岩永 嘉弘氏(ネーミング&コピーライター)は、ベンチャー企業、ログバー(東京・渋谷)の「ili (イリー)」ぼ優れたネーミングについて語っている。

◯「ili」は向かい合った人(i)を製品の細長いバー(l)でつなげる象形文字

訪日客が引き続き増える中で、商業施設やタクシーなどの交通機関で働く人にとって、言葉が追いつかず、コミュニケーションが大変である。そんな中で、ログバーの翻訳機は手のひらサイズの小型でスティックあるいは細長いバー状の携帯機器で「ili」というネーミングもロゴも印象的だという。

同製品は、日本語を吹き込むと英語に翻訳して喋ってくれるという。つまり、言語の壁を越えるバーというわけである。岩永氏が注目するのはその機能だけでなくネーミングだという。

一目で象形文字で、人と人とがまっすぐな棒で向き合っているように見える。また、英語のiliでイリーと発音できる。対峙する人の間に、バー、つまり製品があって、人の間をつなぐ機能をも説明している。どこの国の人にも読めて、発音でき、しかも機能まで説明する、優れたネーミングである。📖🌍happy01


【ヒット商品】ネタ出しの会 日経産業新聞の記事「眼光紙背:ものづくりの遺伝子不変」から

2017.3.17   日経産業新聞の記事「眼光紙背:ものづくりの遺伝子不変」から

30代から70代まで小さな会社の家電

コラムの著者は、元大手メーカー出身の技術者などが集まり、製造する「家電」について語っている。

◯世代や経歴の違った人々が集まって製品を世に出す

シミやにおいの原因になる、ポイントでの汚れ。これを強い勢いで水を吹き付けすぐに吸い取る、「スイトル」という製品を4月21日に小さな家電会社、シリウスが発売する。

同社のメンバーがユニーク;

  • 発案者:70代の発明家
  • デザイン;30代の元パナソニック、元ソニーの技術者
  • 量産;兵庫県の町工場
  • 社長;元三洋電機で50代の亀井隆平氏

といった世代や経歴の違ったメンバーのVBである。

これまで大企業が強かった製造業が、ここに来て民主化しているようだ。

三洋電機、シャープそして東芝。大企業を離れて新しい芽が育てば「ものづくり」の遺伝子は受け継がれていく。💡🌍😃


【ヒット商品】ネタ出しの会 日経産業新聞の記事「小野譲司の目:シンガポール航空、和食刷新、本物志向、先陣切る」から 

2017.3.16  日経産業新聞の記事「小野譲司の目:シンガポール航空、和食刷新、本物志向、先陣切る」から

模倣されるなら先陣を切る投資方針

コラムの著者 小野 譲司氏(青山学院大学経営学部教授)は、創立70周年、来年日本就航50周年となるシンガポール航空の機内食にみるマーケティング戦略について語っている。

○変わった和食を取り巻く環境

小野教授は、エアラインの品質ランキングで上位を占める同航空会社。シンガポールのナショナルフラグである同社が、ビジネスクラスに出される和食の刷新を図った。

人口規模が小さく、当初から他国市場で競争する宿命を負ったことからエアラインの品質ランキングで高い位置を占めている。

注目の日本食は、スイート、ファースト、ビジネスクラスで出される同社のメニューは著名な料理人を集めたインターナショナル・カリナリー・パネルで創作されるという。日本線の和食はメニューの創作から器のデザインに至るまで京懐石の老舗「菊乃井」村田 吉弘氏が監修したものだという。機内食の貧相さを改革したいとの思いでこの仕事を引き受けたという。

航空業界は、機材やシートの供給メーカーが限られており、差別化の自由度はそれほどない。すぐに模倣されることもあり、運賃やマイレージといった価格価値に重きをおきがちだ。その業界状況に対して同社が高い評価を受け続けているのは、やがて模倣されるなら、先陣を切って先に導入することが投資方針にあるという。

機材調達では、エアバス社の最新鋭機を定期便として初めて羽田空港に導入した。機内食も、機内をレストランや映画館のようにとのコンセプトの一例である。グルメメニューの創作や機内エンターテインメントも100以上の中から選べるなど充実させている。

和食を取り巻く環境も村田氏が携わった約20年前は日本人客だけが選んだが、今や世界に広まり、本物の和食を求める日本人以外の客も増加しているという。

何をどう提供するかだけではなく、どのタイミングで革新し社会にインパクトを与えるかもマーケティングとしては重要である好例でである。✈️🍴cafehappy01


【ヒット商品】ネタ出しの会 日経産業新聞の記事「風向計: 音声認識、マーケティングの世界広がる」から

2017.3.14   日経産業新聞の記事「風向計: 音声認識、マーケティングの世界広がる」から

「モノ」にコンテクストを加え新しいブランド体験を作る

コラムの著者 広田 周作氏(電通コミュニケーション・プランナー)は、PCやスマホの枠を越え、今や家電や自動車、広告看板などに音声で受け応えすることで新しいコミュニケーションや体験で変化することについて語っている。

◯マシンが人間の話し言葉を解析し、意味を汲み取り、最適な返事をするサービス

マーケティング的にもこれまでのコミュニケーションが、紙(広告、新聞紙)、ラジオ、TV、インターネット広告と変わってきたが、今は人工知能(AI)を使った音声認識が現実に利用されるようになってきた。

これまでのPCあるいはスマホが情報の接点であったものが、家電や自動車、街中の電子看板といったものにまで広がっている。米アマゾンが提供し始めた、音声認識サービスは「アレクサ」が米国家電見本市(CES)でも話題となった。米フォードはアレクサと自動車のダッシュボードをつなぎ、運転中に視線をモニターに奪われることなく、検索したり、様々な操作が出来ることを示した。

さらに商品に関連した携帯アプリを設定し、話しかける「コト」で商品の「モノ」に情報を与え、新しい価値を生み始めているという。コミュニケーション手段が増えたことで、マケッターにとっては、顧客に喜ばれる企画を考えるチャンスが増えているという。📞🎤💡happy01


【ヒット商品】ネタ出しの会 日経産業新聞の記事「眼光紙背:黒潮発電、世界初に挑むIHI」から

2017.3.9   日経産業新聞の記事「眼光紙背:黒潮発電、世界初に挑むIHI」から

実証機から実用機で大きな決断

コラムの著者は、多くの企業が挑んできた潮流発電の1つ海流発電装置についてメーカーのIHIの挑戦ついて述べている。

◯先進を進むアイルランド

同社の横浜工場では、双発式の海洋発電機装置の製造が急ピッチで進んでいるという。黒潮が1年中流れる鹿児島・トカラ列島の口之島近海の海中で、秋から発電を始める予定だという。

川崎重工業などが研究を打ち切り、風力と潮流のハイブリッド機の水没事故も起きたことから、日本勢は劣勢でアイルランドなどより10年以上遅れているという。

海洋国家日本の海洋再生エネルギーの足取りはおぼつかない中、同社は海流発電装置では世界最先端をいっているという。ただ、今回は実証機で規模も小さい。実用機となれば相当の開発投資が必要で、さらに漁業者との交渉や各種大型装置の設置や施工には莫大なコストがかかるという。

実験がうまくいけば実用化に対する判断がせまるところだ。💡🌊🌍😃