製品情報

【ヒット商品】ネタ出しの会 日経産業新聞の記事「TechnoOnline: 技術流出の背景、リストラ・情報化が拍車」から

2017.4.18  日経産業新聞の記事「TechnoOnline: 技術流出の背景、リストラ・情報化が拍車」から

研究の公開性と特定秘密保護法の調整が課題

コラムの著者 志村 幸雄氏(技術評論家)は、東芝の半導体子会社の売却で、技術流出を危惧している。

◯グローバル化が人材流失を加速

志村氏が危惧するのは東芝が持つ半導体フラッシュメモリの技術の流出である。ようやく政府も日の丸化を考慮し始めたが優秀な技術者が他国に移動した後では後の祭りかもしれない。

グローバル化が進んで現代では、人材のモビリティー(流動性)は加速しており、技術の外部拡散と相まって、技術流出の可能性がますます高まるという。思わぬリストラにあった技術者は、致し方なく中国や韓国資本の会社などで働かざるを得ない。人が動けば技術も移転する。しかも世界的にICTで瞬時に別の場所に情報が移動する時代である。

さらに民生用の技術であっても、軍事機密として米国は慎重に管理を行う。軍事転用が茶飯事であることから、日本も研究の公開性と特定秘密保護法の兼ね合い、調整をどうするかも課題として浮かび上がってきている。💻💡⭐️🌎pchappy01


【ヒット商品】ネタ出しの会 日経産業新聞の記事「拡大鏡:アップルの無線イヤホン、iPhone、より便利に」から

2017.4.3   日経産業新聞の記事「拡大鏡:アップルの無線イヤホン、iPhone、より便利に」から

アンドロイドのスマートフォンとの差別化

コラムの筆者 石川 温氏(ジャーナリスト)は、iPhoneの販売戦略と周辺機器について考察している。

◯充電端子であるライトニング端子で囲い込み

石川氏が注目するのは、iPhoneの周辺機器である。米アップルは、iPhone7からイヤホン端子を廃止し、充電端子であるライトニング端子のみにした。と同時に、左右のスピーカー部分が独立したApplePodsとBeatXという無線イヤホンを販売している。

両製品ともアップルが開発したW1チップを搭載し、iPhoneのみならず、MacBookやiPadなど他のアップル製品で使うときも少ない手順で接続できる。こういった周辺機器を統合しているのは、地味だか、ライトニング端子だと、石川氏は指摘する。ApplePodsとBeatXも同じ充電ケーブルで使え、これさえあれば、本体のiPhoneもイヤホンも充電できる。要するに、アップル製品でユーザーの囲い込みをライトニング端子で行おうという販売戦略だ。アップルとしてはスマホ自体の差別化が難しい中、周辺機器まで含めて使い勝手の向上でアンドロイドスマホとの違いを明確にしたいところだ。🎧🎵📱🌍happy01


【ヒット商品】ネタ出しの会 日経産業新聞の記事「西川英彦の目:モノづくり支援アプリ、ユーザー委託で新市場」から

2017.4. 6  日経産業新聞の記事「西川英彦の目:モノづくり支援アプリ、ユーザー委託で新市場」から

既存のビジネスモデルを見直すことも重要

コラムの著者 西川英彦氏(法政大学経営学部教授)は、アクセサリー創作のスマホアプリ(モノミー)を提供するFUN UP(東京・渋谷)を事例にこれまでにない個人の創造性で市場を形成することを語っている。

○新人が企画・運営

モノミーの仕組みは、無料のアプリを創作したい個人がダウンロードすることから始まる。まず自分で売る「ブランド名」を決める。最初から販売が目的であることが創作意欲をさらに掻き立てる。

スマホでいろんなパーツを選び、できた作品を制作委託する。モノミーの提携するパーツの卸やメーカーからパーツを仕入れ、同社の職人が製造から3回にわたる検品、決済、配送、アフターサービスまで行うという。これは受注販売で在庫リスクがない。また、作品の他人購入も45%あり、創作者にとってはさらに創作意欲を掻き立てられる。

買い手もオリジナルの作品が市販価格よりも半額程度で受け取れ、最近は百貨店でも実演販売することもあるという。

このように、モノミーは企業のツールキット(制作委託の道具)を提供することで市場が生まれてきた事例である。

西川教授は、個人のモノづくりの楽しみを支援することで、新市場を生み出していることを事例に他の業界でも応用がありえるのではないかと示唆している。従来のビジネスモデルを見直すことも重要である。💍💡📱pchappy01


【ヒット商品】ネタ出しの会 日経産業新聞の記事「関沢英彦の目:色彩のメッセージ、個性や秩序を発信」から 

2017.3.30  日経産業新聞の記事「関沢英彦の目:色彩のメッセージ、個性や秩序を発信」から

マーケティングから芸術まで広がる色彩の位置付け

コラムの著者 関沢 英彦(東京経済大学コミュニケーション学部教授)は、入学時期の昨今、ランドセルに無難な色か、個性的な色かと考えている中で、色彩がマーケティングや芸術にまでも影響を与えていることに触れている。

○色彩の意義はアイデンティティーと秩序へのメッセージ

子どもたちのランドセルの色は、6年間の自分らしさ、アイデンティティーを決めることになる。同様に、コンビニの看板の色使いも特許庁が認める商標として登録できることになった。

マーケティングでは色彩はコーポレートカラーをとして個性を発揮し、人々はそれによって識別する。銀行や宅配便事業者などのコーポレートカラーがそうである。

関沢教授によれば、色彩には、「秩序のメッセージ」でもあるという。喪服の色や、古くは、冠位十二階の紫を頂点とするもので、秩序を表す。ランドセルでも無難な色合いを選んだなら、個性より秩序を重んじる面があるということになる。💈💻cafehappy01


【ヒット商品】ネタ出しの会 日経産業新聞の記事「風向計: カメラ再発明、身体装着型、楽しさアップ」から

2017.3.28   日経産業新聞の記事「風向計: カメラ再発明、身体装着型、楽しさアップ」から

モノのコト化で変わるかカメラ業界

コラムの著者 岩崎 博論氏(博報堂イノベーションデザインディレクター)は、スマートフォンでスナップ写真をとりことが当たり前となった昨今、カメラ自体のあり方も大きな岐路であると語っている。

◯ウェアブルの可能性

スマートフォンでの撮影が普及した今、カメラ自体のあり方が分岐にかかっているという。これまでの四角い箱にレンズが入っているという姿を常識とせずに、積極的に新しいカメラを身体につける機械として捉える、いわゆる、ウェアブルの路線がでてきている。

短時間動画がうりのスナップが「スペクラクルズ」というメガネ型のカメラを米国の一部で試験販売している。これで、新しいコミュニケーション手段としての切り口がでてきそうだ。

もう一つのメガネ型は日本VBのBlincamが販売するもので、ユーザーの持つ小型カメラでユーザーのウィンクでシャッターが切れるといったもの。両手が塞がった中で写真が撮れる。今は、資金調達を行って製品化を推進中だ。

これらはこれまでになかった「コト」を生み出す道具としての「モノ」にしている点が特長である。新しいカメラの潮流ができそうだ。📷👓💡happy01