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【ヒット商品】ネタ出しの会 日経産業新聞の記事「拡大鏡:Windows10S、教育市場向け、安全性高く」から

 2017.6.5   日経産業新聞の記事「拡大鏡:Windows10S、教育市場向け、安全性高く」から

教育用に特化しセキュリティを高く

コラムの筆者 田中 雄二氏(ITジャーナリスト)は、米国でシェアトップのグーグルの「Chrome OS」に対抗していくマイクロソフトの戦略について触れている。

◯低価格ではあるが、Windows 10 Proの 機能も

米国では今、EdTecがひろがり、パソコンも Windowsではなく、 Google Chrome OSの シェアが高いと田中氏は語る。そこで、戦略上必要なOSとして米マイクロソフトはWindows 10Sを 自社ブランドのサーフェスに載せた。新バージョンの搭載に注目されている。

Windows 10シリーズは、家庭向け「10 Home」と機能豊富な企業向け「10 Pro」がある。今回は教育用として、工夫があるという。

まずは価格をさげ、アプリをスマートフォンのアプリと同様に、「Windows Store」のオンライン販売サービスでないとアプリが利用できない仕組みである。つまり、同社の認定を受け、公開されたもののみとすることで、自由度は減るが、悪意のあるソフトを排除でき、セキュリティーの向上につながる。

また、規定のウェブブラウザはマイクロソフトの「Edge」に固定されるなど制限がある。しかし、機能限定版のWindows 10ではなく、10 Proが実装しているデータ暗号化機能を使えるなど、10 Homeよりは 10 Proに近い機能であるという。

従来のアプリを使いたい人には、有料で、10 proへの切り替えが可能で、サーフェスであれば、期間限定で無料で切り替え可能としている。💻📓✏️🌍happy01


【ヒット商品】ネタ出しの会 日経産業新聞の記事「眼光紙背:日本型経営の『負の慣性系』」から

2017.6.2    日経産業新聞の記事「眼光紙背:日本型経営の『負の慣性系』」から

数少ない海外での高いシェアの得失

コラムの著者は、複写機業界を取り上げ、シェアを日系企業が握る得失について語っている。

◯横並び主義の弊害

複写機は、日本のメーカーがグローバル市場で大きなシェアを握り、他の国の企業の追従を簡単に許さな希少なケースだという。

だが、利益は2010年以降静かに減り、営業利益は最盛期の半分に落ち込んだ。

この業界に限らず世界景気の影響で不振に陥る理由もあるが、ディスプレー上で文書を読み切るパーパーレス化の影響は大きいという。さらにコストの削減、地球環境の問題以上に、印刷物を持ち歩いたり保存する手間や情報セキュリティーなどのリスクの問題が背景にある。

このような予測はできていたにもかかわらず、イノベーションが進まなかったのは、他社が新たな動きをしていなければ「ウチはまだいいか」といった油断にあるのではないか。日本の企業が寡占化した業界の弊害がでた。

ライバルの利益が落ちていれば自社の減益に不安を感じない「負の慣性系」という魔がそこにはある。🏭💡🌍😃


【ヒット商品】ネタ出しの会 日経産業新聞の記事「三浦俊彦の目:標準化と現地化、消費者との遠近が左右」から

2017.6.1  日経産業新聞の記事「三浦俊彦の目:標準化と現地化、消費者との遠近が左右」から

世界市場に展開するための戦略

コラムの著者 三浦 俊彦教授(中央大学商学部)は、消費財についてグローバルマーケティングを考える際に必要な意思決定が、標準化と現地化にあるという。

  • ○企業としては標準化したいが、地域によって異なる市場特性に対応する現地化も必要

ここでは、三浦教授は

  • 標準化;世界で同じマーケティングを展開すること
  • 現地化;国ごとに異なるマーケティングを展開する

こととし、どこを標準化し、どこを現地化するかがポイントであるという。それを決定するのは消費者との遠近だという。そこで、消費財を考えると次の3つの戦略が考えられるという。

【戦略1】中核標準化・追加現地化戦略

  • 消費者から遠い製品の中の中核部分を標準化し、消費者に近い個別のニーズの追加部分を現地化する
  • 事例:建設機械のコマツ;ベースマシンは全世界統一、アタッチメントは国ごとの状況による

【戦略2】部品標準化・組み合わせ現地化戦略

  • 消費者から遠い見えない見えない部品・素材は標準化し、消費者の個別ニーズの組み合わせを現地化する
  • 事例;パソコンのデル;属性ごとのオプションを大量調達して規模の経済性を獲得し、最終組み合わせを顧客に任せて満足を獲得する

【戦略3】標準化・現地化両ぞろえ戦略

  • 1つの製品事業の中に、世界共通ニーズの標準化製品と現地の嗜好に近い現地化製品の両方を品揃えする戦略
  • 事例;マクドナルド;世界でビッグマックを販売し、標準化の規模の利益を得ながら、地域ごとのメニューで現地顧客の満足をえる

企業が世界展開する上で、自社の製品をどのように標準化し、現地化するかを検討することが重要であると三浦教授は指摘している。🍔💰📈🌍happy01


【ヒット商品】ネタ出しの会 日経産業新聞の記事「拡大鏡:レコードプレーヤー、利便性と遊び心の融合」から

 2017.5.29  日経産業新聞の記事「拡大鏡:レコードプレーヤー、利便性と遊び心の融合」から

合理性よりも楽しさ求める「趣味」の領域

コラムの筆者 鴻池 賢三氏(AV評論家)は、レコードブームが再燃している理由について考察している。

◯メーカーにはコスト、利便性、さらに遊び心を要望

このところのレコードブームは一過性のものはすぎたようだという。きっかけは物珍しさであるが、若手アーティストが新譜をCDや音楽配信だけでなくレコードでもリリースするなどの動きもあって、ブームに拍車がかかっているという。さらに中高年の支持が厚いクラシックやジャズも名盤の復刻や新譜の発売が相次いでいるという。

興味深いのは、より便利なCDや音楽配信がリスナーの支持を集める中で、あえて取り扱いが難しいレコードに回帰する理油は何であろうか?それは、やはり音楽やオーディオは「趣味」であって、合理性よりも楽しさを求めるところから来るという。メーカーにはこの点を認識してもらい。コスト、利便性に加え、遊び心も欲しいところだと、鴻池氏は語っている。

鴻池氏が一歩先として紹介した製品は、オーディオテクニカの「AT-PL300BT」という製品。ワイヤレスヘッドホン、ヘッドホン、スピーカーなどはすべてBluetoothを搭載。そこにスマートフォンも加えることができ、コンパクトながら音質面を配慮した設計で自動再生も搭載している。

スマートフォンのもつ多くの音楽配信サービス+無線による利便性を加えながら、レコードを聴くという合理性に反する部分も認める遊び心が面白いという。☕️♪🌍happy01


【ヒット商品】ネタ出しの会 日経産業新聞の記事「西川英彦の目:ハーゲンハート、顧客の発信力、強い味方」から

2017.5. 25  日経産業新聞の記事「西川英彦の目:ハーゲンハート、顧客の発信力、強い味方」から

顧客の経験を発見からメッセージの読み解きでマーケティング

コラムの著者 西川英彦氏(法政大学経営学部教授)は、消費経験のうまい取り入れが、新しい価値を生む可能性について、ハーゲンダッツジャパンの取り組みを事例に触れている。

○ブランドの本質「幸せだけでできている」と一致

ハーゲンハートは、同社が仕掛けたものではない。偶然の産物で、アイスクリームの原液を冷凍するときに、原液と内蓋の間の空気の位置で、蓋をあけると「ハートマーク」になる現象だという。

ちょうどこのころ、同社のブランドの本質「幸せだけでできている」を発信しようと、こだわりをもった商品を理性だけでなく、情緒や感性に訴えるためのメッセージである。消費者のSNSでハート形の画像を投稿していることと、このメッセージが一致していることから、「幸せのハーゲンハート探し」と題した特設サイトを立ち上げ、公式化した。

同時に社内では実際に商品約千個を開けて、ハートを11種に分類した;

  • クリアハート;正しいハート形に見える。出現率0.2%。
  • スマイルハート;笑っているように見える。出現率26.5%。
  • 心にぽっかり穴ハート;もはやハートといえない膨らみのみ
  • グッバイハート;左右に分かれた形

といった食べた消費者に幸せや次への一歩への応援メッセージとして受け入れられた。もちろんこれが、販売増につながった。

消費者の投稿という偶然をそれだけに終わらせず、意味をもたせてブランドに貢献した点は成功事例であろう。🍨💡📱pchappy01