ゲーム

【ヒット商品】ネタ出しの会 日経産業新聞の「部長のためのMBA講座:ゲーム理論③」より

2010.09.24の日経産業新聞の「部長のためのMBA講座:ゲーム理論③」より

ゲーム理論「囚人のジレンマ」は進路は示すが、結果は保証なしを示す事例

 コラムでは、ゲーム理論の「囚人のジレンマ」を扱い、前回でた、「絶対優位の戦略」が必ずしも、望ましい結果を生まないことを示している。競合との価格競争も、このジレンマを抱えており、業界全体が泥沼の値下げ競争となることも説明できる。

 経営理論の多くは、示唆や進路を示すことはできても、結果的に実践による矛盾を含むのも、囚人のジレンマにあるような心理戦がそこには見え隠れするからだ。心理戦がない理論での経営が成り立たないのもそのためである。

 他者心理を読むからこそ、他者から心理を読まれることも悟り、実践での優位性を確保するには、政治的な手腕が必要かも知れない。

 


【ヒット商品】ネタ出しの会 日経産業新聞の「部長のためのMBA講座:ゲーム理論②」より

2010.09.22の日経産業新聞の「部長のためのMBA講座:ゲーム理論②」より

戦略の選択にゲーム理論を導入

 コラムでは、ゲーム理論で、絶対優位と絶対劣位を見極め、ゲームの均衡点を見出すことで、戦略の選択を絞ることを示している。絶対優位の戦略とは、実行することは、しないことよりも、良い結果を生むことはあっても悪い結果をもたらさないこと、言い換えれば、「失うことはない」位置にいる戦略である。絶対劣位の戦略とは、他がどのように実行しても、常に結果が同じが悪い位置にいる戦略、つまり、負け込まない戦略である。

 また、 コラムでは、横綱と平幕の取り組みで、絶対優位の戦略をとり、絶対劣位の戦略を避ける組み合わせで「ゲームの均衡点」を見出すことで、戦略の選択を予想することを説いている。

 前回のゲーム理論の経営戦略への応用で、前回は「先読み」で予想進路を読み、今回の絶対優位、劣位の見極めで、他との戦略的な予想を読むこと、が可能だ。

 実践ではここまで単純化できるものは局所的ではあるが有効な考え方でもある。


【ヒット商品】ネタ出しの会 日経産業新聞の「部長のためのMBA講座:ゲーム理論①」より

2010.09.21の日経産業新聞の「部長のためのMBA講座:ゲーム理論①」より

市場仮説にゲーム理論を導入

 コラムでは、浜茶屋や海の家の店舗の構え方を例に、顧客獲得のモデルにゲーム理論で行動を予測し、適切な仮説を立てることを説いている。

 ここで、複数の生活者行動を、互いの影響を考えて予測し、望ましい意思決定を行うのが「ゲーム理論」とコラムでは紹介している。

 重要なことは、「先読み思考」。市場仮説にこの先読み思考を応用することで、同じ商品でも売上に多大な影響を与えるからだ。生活者の行動予測について学ぶことも、マーケティングの基本である。


【ヒット商品】ネタ出しの会 日経産業新聞の記事から 先進のものには既存の言葉は当てはまらない

2010.07.01の記事を読んで思う

トンチドット 井口尊仁氏のインタビューから

先進のものには既存の言葉は当てはまらない

井口さんのアイデアから出たセカイカメラなど海外で多数の作品賞を受けた。拡張現実(AR)の成功事例だ。

このインタビューの気付きは、

  • 従来のパソコン検索は同一回答しか与えないが、ダイナミックな人間の行動を組み合わせた時、爆発的に譲歩が増える。この情報を取捨選択するところにビジネスがある
  • インタビューアがゲームについて既存の概念で語ろうとしているが、同じ「ゲーム」という言葉を用いても井口さんは異なった次元の娯楽やゲーム性を指している
  • アップルの手の中ではなく、オープンで自由な設計できるアンドロイドに期待をしている
  • ソーシャルメディアでのゲームは既存のゲームとは異なり、参加型で交流する中で見出される娯楽性を楽しむものである

ことである。

そう、井口さんの語りには、イメージが先にあって、それが言葉を追いかけるといった、新規のアイデアを生みだすクリエータの意思がある。

 アイデア出しでは、イメージが先行することが多い。既存の概念や言葉で縛ってしまうと、発想が止まってしまう。似て非なることを認めて、アイデアを拡げることも重要です。happy01