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【ヒット商品】ネタ出しの会 日経産業新聞の記事「いいモノ語り:無糖炭酸水、直接飲用で市場急拡大」から 

2018.7.11  日経産業新聞の記事「いいモノ語り:無糖炭酸水、直接飲用で市場急拡大」から

ストレス社会に爽快感とノンカロリーでマーケティング

コラムの著者 小林 仁氏(食品マーケティング研究所所長)が今回注目しているのは、新製品が続々と登場し、はじけている無糖炭酸水市場である。

○アサヒ飲料の「ウィルキンソン」が市場をけん引

 無糖炭酸水自体は、酒の割り水用として業務用主体で販売されてきた。2009年からの「ハイボール」ブームで拡大。2011年ごろから直接飲用比率が上がり、店頭化進み、市場は右肩上がりの成長を続けている。規模も10年間で約8倍となり、17年は約4280万ケースの出荷量となっている。

市場をけん引してきたのはアサヒ飲料の「ウィルキンソン」。通常は瓶詰めであったがペットボトルに変更し、展開が広がった。炭酸水の直接飲用というスタイルを提案してスーパーなど小売り市場での導入率が広まった。その後他社の参入も進み市場が拡大した。

各社の製品の共通するキーワードは「強炭酸」でより強い刺激で日常のストレスを解消、さらに爽快感とノンカロリーという健康志向によるという。他の飲料に比べコスパが良いともされている。まだまだ成長の余地があるとのことだ。🍹🍸📈🏢💡⚡️🌎happy01


【ヒット商品】ネタ出しの会 日経産業新聞の記事「眼光紙背:『働き方』より『働きがい』」から

2018.7.11   日経産業新聞の記事「眼光紙背:『働き方』より『働きがい』」から

業界によって温度差

コラムの著者は、企業間で話題になり時短を軸とした「働き方改革」が広がってはいるものの業界によって効果に温度差があるようだと説明している。

○リクルートグループの「働きがいのある会社研究所」(東京・品川)の調査結果から

 同社の調査は、「グレート・プレース・トゥー・ワーク」(GPTW)の名称で知られている働きがいのある企業のランキングが使われている。ここでいう働きがいとは、「働きやすさ」ではなく、「やりがい」があってこそ達成できるとの考えに基づくものである。

【ある大手機械メーカーの事例】

  • 「仕事と生活のバランスをとるように推奨されているか」;前年より8ポイント上昇
  • 「この会社で働いていることを胸を張って言える」;9ポイント低下

つまり、会社の時短は進んでいるが、働き手のやりがいは落ちていることになる。

【大手IT関連企業の事例】

  • 「経営・管理者層は約束したことをきちんと果たしているか」:従業員の回答は9ポイント上昇

という結果もある。社内の一体感が高まっているとわかる。この会社では、リーダーが我々はどんな価値を提供するかをはっきり説いているという。捨てる仕事と残す仕事も明確に分けているという。

各社横並びの時短レースではなく、社員のモチベーションをいかにあげるかをトップは熟慮すべき時だろう。💻🔧📈🏢🌕💡🔎⚡️🌏happy01


【ヒット商品】ネタ出しの会 日経産業新聞の記事「TechnoSalon:プラトンのイデア論、不変の価値示す統一的原理」から

2018.7.10  日経産業新聞の記事事業「TechnoSalon:プラトンのイデア論、不変の価値示す統一的原理」から

永遠不変の価値、イデアによる原理

コラムの著者 和田 昭允氏(東京大学名誉教授)は、英語のideaなどの起源で今とは違う意味を持つイデアについて純粋哲学の一部として紹介している。

◯ギリシャ哲学者ソクラテスの弟子プラトンが提唱

 プラトンが提唱したイデアとは和田教授によると、理性だけで認識できる実在、感覚的世界にある個々のものの本質・原型、そして価値判断の基準としての永遠不変の価値を指しているという。

イデア論の基本は、純粋思考だけが捉えることができる存在を、日常の事物から厳格に区別して認識することにある。私たちが見ている事物は表面的で、背後にある膨大な内容が隠れている。姿は目ではなく心によって洞察される。物事の真の姿を悟ることでイデアが得られる。それは余計なことや雑念は払ったものとも言える。

イデア論の重要性は、倫理の枠を超えて広く認識論、存在論、自然学にわたる統一的なげ原理となったことであるという。🔧🏢🏫🎓📖⚡️🌍happy01


【ヒット商品】ネタ出しの会 日経産業新聞の記事「眼光紙背:EV活況市場での勝ち方」から

2018.7.6   日経産業新聞の記事「眼光紙背:EV活況市場での勝ち方」から

本丸狙いだけが勝ち戦の定石ではない

コラムの著者は、ダイキン工業の中期経営計画の事例から歴史的なビジネスの転換期であるEV関連事業での勝者となるヒントを示唆している。

○米ゴールドラッシュ後の勝者は

 コラムの筆者によると、ダイキン工業の中期経営計画から、「電気自動車向けの超省エネのカーエアコン」の開発が外されていたという。EVでは電力消費の大きいエアコンは、「時間的に難しい」という理由で、さらにたとえできたとしても自動車メーカーとの厳しい価格競争になるという。同社のEV関連事業は、リチウムイオン電池のアルミ箔に活物質を塗布するフッ素樹脂生産となっている。ただ、この分野の方が、競合も多く価格競争に陥る。むしろエアコンの方が競合が少ない。

ちょうど米国でのゴールドラッシュには多くの人が群がったが、最終的にうまい汁を吸ったのは、採掘作業員にジーンスを提供したリーバイスや金融・輸送を担ったウェルズ・ファーゴであった。本丸狙いだけが勝ち戦の定石ではないようだ。💵👖🚗🌕💡🔎⚡️🌏happy01


【ヒット商品】ネタ出しの会 日経産業新聞の記事「TechnoSalon:政治と技術に不協和音、マックス・ウェーバーに学べ」から

2018.7.6  日経産業新聞の記事事業「TechnoSalon:政治と技術に不協和音、マックス・ウェーバーに学べ」から

政治を技術に置き換えても道理をえるウェーバーの著作

コラムの著者 志村 幸雄氏(技術評論家)は、ドイツの社会学者、マックス・ウェーバーの名著「職業としての政治」を取り上げ、政治家と技術者との間には、理念や行動様式、資質の面で共通点があると指摘している。

◯加計学園問題や品質データ改ざん問題も共通性に起因

 マックス・ウェーバーの同著から志村氏は、政治家と技術者との間には、理念や行動様式、資質などの面で共通性があると気づいた。同著によれば、政治家には2つの道があるという;

  • 「政治『のために』生きるか、
  • それとも政治『によって』生きるか」

のいずれかだという。しかし、この対立は決して相容れないもので「ない」という。通常は、この両方に生きるのが普通であるとウェーバーは説いているという。

志村氏によれば技術者も同じで、なぜ今この仕事なのか、問えば、

  • 「新技術・新製品を生み出すため」(目的)
  • 「そうした成果を生み出すこそによって飯の種にする」(手段)

と説明するという。

このように同著のあちらこちらで、政治→技術と読み替えてみても、何らおかしくはないという。ウェーバーが生きた時代と現代は状況が大きく違うが、政治家や技術者にもとめられる理念や資質はほとんで乖離はないという。それはそれで良いのだが、志村氏は、加計学園問題や品質データ改ざん問題など、目的と手段の近接で、疑問もなく行われた不正が問題だと指摘している。🔧🏢🏫🎓📖⚡️🌍happy01