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【ヒット商品】ネタ出しの会 日経産業新聞の記事「TechnoOnline:半導体の新指標、デバイスからシステム主導へ」から

2016.7.1  日経産業新聞の記事「TechnoOnline:半導体の新指標、デバイスからシステム主導へ」から

日本の大躍進、ペリーが予言

コラムの著者 和田 昭允氏(東京大学名誉教授)は、米国のペリー提督が著した「日本遠征記」で述べた日本人の探究心と優秀な技能を紹介し、パリーが日本の将来のついて予言していた事実から、当時のエンジニアリング教育の制度の優秀さに触れている。

◯東洋の端にあって、かるかに遅れた近代化に乗り出した日本を最先進国の英国がモデルにしていた

和田教授によると、ペリー提督の著書で以下のような内容があるという;

  • 日本人は探究心と技能に優れた、世界でもまれな人たちだ。必ずや世界に雄飛するだろう
  • 日本人は非常に巧緻な技術を持ち、彼らの技術の完全さは素晴らしい。日本人は最も成功している工業国民にいつまでも劣っていないだろう
  • 彼らは間もなく、最も恵まれた国々の水準にまで達するだろう。日本人が一度文明世界の技能を持ったならば、強力な競争者として、将来の機械工業の成功を目指す競争に加わるだろう

1世紀先をぴたりと予言んしたペリーの鋭い洞察力も素晴らしい。さらに、ペリーを感心させた日本人も只者ではない。

多 くの科学雑誌の中で権威のある英国のネイチャー誌が1877年に、当時の英国と欧州のエンジニアリング教育について示唆を与えているという。それは、ペ リー提督が予言した日本で生まれた工部大学校(東京大学工学部の前身)とエンジニアリング教育について対比している点である。

  • エンジニアリング教育は国家の重大事であるにも関わらず、英国は組織的エンジニアリング教育で遅れている。若者に対しては手作業の訓練ばかりで、理論的な教育がない。
  • 一方、欧州大陸では正反対に、理論ばかり教えて実習させていない。エンジニアリングには、サイエンスと実体験の両方がひつようなのだ
  • エンジニアリング教育において英国と欧州諸国が、このようにはるかに遅れてしまっている間に、日本政府は東京帝国大学において、高度の科学的訓練と工学実習を組み合わせた、偉大なエンジニアリング教育制度を完成させた

と紹介している。

まさに当時新興国であった日本を最先進国の英国がモデルにした。歴史が証言するこの「智と技のDNA」とそのバランス感覚を、今の日本人も学べるのではないか。pchappy01


【ヒット商品】ネタ出しの会 日経産業新聞の記事「眼光紙背:中国スパコン、質・量で圧倒」から

2016.6.28  日経産業新聞の記事「眼光紙背:中国スパコン、質・量で圧倒」から

米国のスパコン向け半導体の輸出禁止でも

コラムの著者は、スーパーコンピューター(スパコン)の開発で中国が大躍進していることについて触れている。

○国別設置台数でも米国を抜く

年の2回、計算速度のランキングを発表している「トップ500」の最新版(2016年6月発表)で中国のスパコンが1位と2位を占めたという。2013年6月から7年連続で中国が首位を走り、この分野で世界をリードしてきた米国も手が届かない状態である。

今回のランキングで初登場した最新機「神威太湖之光」の計算速度は、秒速9.3京(1京=1兆の1万倍)回で、3位の米国「タイタン」の約5倍、5位日本の「京」の約9倍の性能だという。

米国はすでにインテルやエヌビディアなどの半導体をたい中国向けには禁輸している。にもかかわらず、中国国内で開発したチップを使い、技術力の向上を見せつけた。

さらに衝撃的なデータは、上位500台の占める国別の設置台数である。速度で首位をこれまで明け渡したこともある米国だが、台数では圧倒してきた。しかし、中国は米国のそれよりも今回多かったという。

日本はこう言った性能競争とは異なり、省エネ性能を競う。「グリーン500」で「菖蒲(しょうぶ)」が3機連続の首位と検討している。差別化を明確にして、世界競争に打ち勝ちたいところである。camerahappy01