【ヒット商品】ネタ出しの会 日経産業新聞の記事「風向計: ほまれ酒造、海外アワード受賞歴でPR」から
2016/07/10
2016.7.5 日経産業新聞の記事「風向計: ほまれ酒造、海外アワード受賞歴でPR」から
夢は生産と観光が一体となった日本酒版ナパバレー
コラムの著者 面川 真喜子氏(マーケットプランナー)は、今年5月兵庫県で開催されたインターナショナル・ワイン・チャレンジ(IWC)2016の『SAKE部門』審査会で最高賞のチャンピオン・サケを受賞し、伊勢志摩サミットで各国首脳の手土産となった「会津ほまれ播州産山田錦仕込 純米大吟醸」について日本酒業界の構造的な課題について触れている。
○日本酒業界の構造的な課題とは
同社は、2012年に銀賞、それ以降は金賞受賞を続けている実力酒造。日本酒業界では中堅クラスになる蔵元であるが、日本酒は大手数社が寡占している業界で、幾つかの勝ち組もあるが大半は苦しい状況である。勝ち組でも製造にあたり、高齢化して後継者のいない農業に依存しているため、今後の原料米の確保も危機感がある。日本酒は日本文化ではあるが、このような構造的な課題を抱えている。
国内需要を海外展開から逆に引き込むことで、原材料も確保する考えでうごいているのが、ほまれ酒造である。この事例は、海外アワード受賞歴が海外展開のPR戦略に非常に重要な例である。将来は、カリフォルニアワインの事例にならって、生産と観光が一体化した日本酒版ナパバレーをつくり、訪日客へのニーズに応えたいという。
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