【ヒット商品】ネタ出しの会 日経産業新聞の記事「TechnoOnline:科学の発展、未踏の沃野、探究心が拓く」から
2015/04/14
2015.4.10 日経産業新聞の記事「TechnoOnline:科学の発展、未踏の沃野、探究心が拓く」から
探究心が枯渇しない限り発展は続く
コラムの著者 和田 昭允氏(東京大学名誉教授)は、サイエンスの発展の要因について語っている。
○相関にみる探求
和田教授によれば、相関とは
「いくつかの物事が同時あるいは順を追って変わること」
をいう。相関が見つかれば、役に立つことを利用していけばよい。ところが、相関の発見に満足しないで、さらに、その要因や構造、仕組み、流れなどを探求するのが、科学者や技術者である。単に相関が見つかっただけでは、知的冒険の入り口に立っただけで、そこを出発点として、面白い因果関係のベールを剥がしていくといった欲望も出てくる。探究心である。
こうした、因果関係が発見・発明のきっかけとなることは科学技術史が証明している。探究心の行き着く先は、基礎にある原理原則を見つけ、さらに他分野にまで越境して止まらず、世界に広がる。科学者や技術者は、未踏の沃野の探検を続け、未知のメカニズムの創造に飽くことがなければ、科学の発展を妨げないだろう。
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