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2014.12.19   日経産業新聞の記事「TechnoOnline:技術探索のハブ、開発能力、世界から調達を」から

技術情報のハブを目指すシンガポール

コラムの著者 近藤正幸氏(横浜国立大学教授)は、シンガポールで開催されたテック・イノベーション2014という技術展示会に参加して、同国の知的財産仲介機構が、ニーズからのアプローチで中堅企業の仲介をおこない成功している点について語っている。

○シーズ観点ではなく、あくまでもニーズ観点に力点

知的財産仲介機構が行ってきた事例には世界企業であるレゴや米3Mといったメーカーもあり、社外の技術や知識・アイディアを製品に生かすことが紹介されたという。さらに外部資源を有効活用するオープンイノベーションの先鋒である米P&Gの講演も開催された。さらに参加者が、多様であり、地元のシンガポールよりも外国勢の参加が多いという。チャンギ空港がシンガポールのハブ戦略であることは有名であるが、技術情報も、英語が使える国であり、ハブとなる自負もあることから、多くの有力企業がシンガポールに拠点を置いている。

翻って、日本には多くの優秀な技術があるにも関わらず、活用の道が遠い。自前と他者の技術を組み合わせていかすといったことも日本では起りにくい。日本の研究開発能力を有効に活用するためにも、世界から技術も調達する必要があろう。happy01

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