【ヒット商品】ネタ出しの会 日経産業新聞の記事「眼光紙背:外国人研究者が集まるニッポンに」から
2012/02/29
2012.2.28 日経産業新聞の記事「眼光紙背:外国人研究者が集まるニッポンに」から
在邦研究者の活躍できる環境整備を
コラムの筆者は、台湾出身の蔡安邦(さい・アンポウ)東北大学教授を事例に、日本での外国人研究者を受け入れ、活躍できる場が欧米や韓国などよりも遅れていると語る。
蔡教授は、ノーベル賞発表前に準結晶を次々見つけその存在を確実にした世界的な権威である。この業績を知って文科省の職員が、同教授の帰化を問い合わせたところ、海外出張で不在で、関係者が「台湾のままです。」と回答すると、がっかりして電話をきったという。その話を聞いた蔡教授は、「私のような外国人が日本で活躍することに意義があるのです。」と憤慨したそうだ。
科学技術立国を標榜するなら、外国人の活躍も日本で活発でないといけないはずである。しかし、日本に在住する外国人研究者は1%ほどで、欧米はもちろん韓国などよりも低いという。
優秀な頭脳を獲得する国際競争で完全に出遅れている。蔡教授は「自分は日本で育ててもらったから日本にいるが、外国人を集める環境は他国よりいも遅れている」という。
外国人に限らず日本の研究者の日本離れを考えると、技術立国は今後砂上の楼閣になるやもしれない。
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