【ヒット商品】ネタ出しの会 日経産業新聞の「ネットのチカラ第2部覇権攻防①」より
2010/09/01
2010.08.30の日経産業新聞の「ネットのチカラ第2部覇権攻防①」より
業界地図に境界なく、新旧勢力の攻防
この特集記事が示すのは、マイクロソフト、グーグル、インテル、デルといった一時は業界の覇者となった米国企業も、変化への対応と覇権維持に必死であることだ。マイクロソフトはOSやパッケージ商品に対してオープン化とクラウドに既存の企業向けソフトが危機にさらされていることから、営業力を背景にクラウド化へ大きく舵を切ろうとしている。デルは、注文生産のPC事業からソリューション型へ業態変革を進めている。インテルは主製品のPC向けCPUが携帯市場の急激な伸びに圧され、画像処理などの機能システムLSIに市場が移りつつあることに危機感がある。グーグルは、検索機能でソーシャルメディアのフェースブックなどで差が開きつつある。知りたい情報は、機械的な検索ではなく、人的ネットワークにあるとする後者に人気が高まっているからだ。グーグルの収益源の由来は検索であることから、マイクロソフトと同様、営業力でソーシャルメディアに移行しようとしている。
このように、危機感を如何に早く察知して手を打つかがVB経営の常套手段であるが、その時間尺度が急激に速まっている。1年の変化が、今や半年、3か月で起こることは日常的になりつつあり、常にリアルタイムでその動静をつかまなければ覇権争いで優位に立てなくなっている。