【ヒット商品のネタ出しの会】 日本経済新聞の記事「令和なコトバ:嘘つきドラム」から
2025/09/10
2025.9. 8 日本経済新聞の記事「令和なコトバ:嘘つきドラム」から
正直ベースで言わないかも
コラムの著者 福光 恵氏(ライター)が今回取り上げるのは、NHKの大河ドラマ「べらぼう〜蔦重栄華乃夢噺〜」で話題になっている江戸のダジャレに因んで、現代版ダジャレの「嘘つきドラム」である。これだけ聞きてもSNSでみても反対語の「正直ベース」の起源を探らないと咄嗟に反応できないという。
福光氏によれば、大河ドラマでは、「ありがたい」を「ありがた山」と言ったり、「これしかない」を「これしか中橋(なかばし)」と言ったり、音がにているところがポイントだという。決して、出てくる山や中橋にはほとんど意味がなく、ひたすら語呂合わせの良さで笑わせる言葉遊びのようなものであったという。
音が似ていると言っても、「布団が吹っ飛んだ」的な現代のダジャレとは違って、例えば、ありがた山なら、共通するのは「や」の1文字だけといった即興的な面白さを楽しんだという。
では「嘘つきドラム」はかなり変則的でSNSで最近見かける表現で、令和の「ありがた山」風であるという。元になっているのは「正直ベース」という言葉である。正直の対語「嘘つき」に、ベースをバンドのベースギターと捉えて、ドラムに置き換えた言葉遊びである。「正直ベース」もかなり古いもので、福光氏が新聞記事を検索したところ、1980年代に企業トップが「正直ベースでいこう」などと会議で使っていたという記事があったという。意味は「正直」と同義だが、「正直いうと…」よりも「正直ベースでいうと…」の方がビジネスシーンぽいというのがあったのかもしれない。
SNSでの使い方は「嘘つきドラムで言うと、この会社で働ける私は幸せ者です」といった感じであると言う。でもこれを初めて見聞きした相手は、正直ベースのダジャレと何人がわかるだろうか。♬♪🎻🥁💬🎤🍱📱🚚💬🧠📻⚡️🏙️💡🏗🚚📈🏢⚡️💹📖🖋🔑🩺💉🏢⚡️🎓👔⏰🔧💻🖥📻🖋🌏💡🔎🌍🇯🇵