ビジネスへの応用

【ヒット商品】ネタ出しの会 日経産業新聞の記事「SmartTimes:文明の利器としてのSNS」から

2022.4.4   日経産業新聞の記事「SmartTimes:文明の利器としてのSNS」から

新しいものが浸透するのに必要な時間はどんどん短くなっている

 コラムの著者 野口 功一氏(PwCコンサルティングパートナー)は、急激に浸透したSNSが技術革新の恩恵と文化創造の両面をもつのではないかと考察している。

○ 自動車やコンピューターよりも速いSNSの普及

 野口氏によれば、自動車が5000万ユーザーを獲得するのは60年、コンピュータが同数のユーザーを獲得するのに14年掛かったという。SNSなどのデジタルメディアのユーザーの獲得スピードはこれをうわ待っているという。

個人のSNSの使い方は、身の回りの出来事や興味のあること、意見などの発信である。スマートフォンの普及でこれに写真や動画が加わり、1昔前のTV番組を凌駕しようとしている。さらに会員になった時点で既にデジタルが当たり前のデジタルネイティブの参画もあり、テクノロジーによって新しい文化が生まれてきていると野口氏は語っている。

人類はこれまで社会生活を豊かにするために道具を作り、発明してきた。と同時に幸せを感じる感情や心をなどに訴るものとして文化を育んできた。文学や演劇、音楽、哲学に代表されるものである。いまのSNSは、人間が表現する場として文化の一面を持ち、動画コンテンツを創作したり、他とのコミュニケーションを行うことで文化を育める。まるで現代版の俳句のようで、道具としてはICTの先端であろう。その文明の利器をどう扱うかは人間である我々の手に委ねられている。🏠🙏🍷🕯📖💼💴🩺👩👨🚘🚗📶🩺📈😷💻💡🏢🏠📖🎓⚡️🌏happy01🌏💡🔎🇯🇵


【ヒット商品】ネタ出しの会 日経産業新聞の記事「眼光紙背:東映アニメの苦境は対岸の火事にあらず」から

2022.3.30 日経産業新聞の記事「眼光紙背:東映アニメの苦境は対岸の火事にあらず」から

ICT前提のビジネスでは情報セキュリティー対策が最優先

 コラムの著者によれば、東映アニメーションが3月7日から社内ネットワークに外部から不正アクセスがあり、テレビや映画などの新作が公開できない状態で経営が厳しいという。

○公的支援なしでは中小企業までカバーできないか?!

 コラムの著者によれば、このままいけば2022年3月期は連結売上高で過去最高水準に迫る勢いだったが、映画の公開延期で2023年3月期の減収は避けられい事態だという。

その被害は以下の通りである。

  • 4月22日公開予定であった映画「ドラゴンボール超 スーパーヒーロー」の公開延期:不正アクセスで社内システムを一時停止したのが原因。
  • TVアニメ「デリシャスパーティ♡プリキュア」:4週間にわたり過去作と映画で差し替え
  • TVアニメ「ドラゴンクエスト ダイの大冒険」も4週分の新エピソードを延期
  • TVアニメ「ONE PIECE」と「デジモンゴーストゲーム」も20日以降、新作の放映延期

以上の要因であるサイバー攻撃に関して東映アニメーションは公式な発表をしていない。ただ、身代金要求型ウイルス「ランサムウェア」の被害にあったのではないかと言われている。

アニメ界でもコンテンツはデジタルデータでの納品が常識になりつつあるが、投資余力がない制作会社が多く、サイバー攻撃に対しては無防備に近いという。上場企業で最大手の東映アニメーションですら被害に遭っている。日本のアニメ産業を守る抜本的な対策には公的支援が必須であろう。🎨🦠😷🍟🚓💴📖📞🚗🚀⚡️💹📖🖋🔑🩺💉🏢⚡️🎓👔⏰🔧💻🖥📻🖋🗒🌏🇯🇵


【ヒット商品】ネタ出しの会 日経産業新聞の記事「新風シリコンバレー:今こそ起業家精神を」から

2022.3.29  日経産業新聞の記事「新風シリコンバレー:今こそ起業家精神を」から

コロナ禍が一服した後に脱ロシアという新たな課題が

 コラムの著者 伊佐山 元氏(WiL共同創業者兼CEO)は、コロナを意識せずに生活できるようになったシリコンバレーであったが、突如ロシアのウクライナ侵攻で水を差された状況となり、VCとしてもVBに新たな課題が出てきたと語っている。

○大きな危機や困難を大きな機会やチャンスに変える起業家精神

 伊佐山氏によれば、ガソリンの急騰、シリコンバレーに多いロシア人やウクライナ人のエンジニア雇用や生活、経済精査による小麦などの原料不足といった新たな問題が生活を不安にしているという。

スタートアップを支える役目である伊佐山氏のVCも、こんな時こそ力になるべきだが、時には見放すケースがないとは言えないという。ベンチャーは考えればアンフェアの連続で、どんなに素晴らしい経営と技術があっても外部の急激な環境の変化で如何ともしがたい状況に陥る。時には投資家も起業家もリセットボタンを押したくなるという。ただ、「諦めなければ失敗はない」の言葉通り、起業家精神の持ち主は、決して諦めず失敗を認めず、可能性をずっと模索する。確かに失敗とは結果的に主観の問題で、失敗を認めずに単なる回り道や学びだと解釈すれば、未来は希望だらけだという。

皮肉なことにコロナ禍では地球温暖化や脱炭素、SDGsが大きな話題であったが、脱ロシア対策では食糧問題とエネルギー問題をどうするかが新たにシリコンバレーのVBにのしかかった課題となった。今後も新しい生産方法や技術がそこから生まれてくるであろう。2年前のコロナ禍でもそうであったが、自らの立ち位置をどうするかで、大きな危機や困難を大きな機会やチャンスに変えることができる。世の中が悲観的であれば起業家精神を発揮して未来を創るのがシリコンバレーだという。💰🏦👩👨🚘🚗📶🩺📈😷💻💡🏢🏠📖🎓⚡️🌏happy01🌏💡🔎🇺🇸🇯🇵


【ヒット商品】ネタ出しの会 日経産業新聞の記事「高岡美佳の目:野菜使った冷凍総菜、手軽に副業、食卓の変化対応」から 

2022.4.1  日経産業新聞の記事「高岡美佳の目:野菜使った冷凍総菜、手軽に副業、食卓の変化対応」から

コンビニでの需要をさらに深掘り

 コラムの著者 高岡 美佳氏(立教大学経営学部教授)が今回取り上げているのは前回に引き続き、食品関係だが、毎日の食卓に影響を与える副菜についてのマーケティングを見ている。

◯冷凍総菜の特徴を生かす

 高岡教授が今回取り上げたのは、ニップンの「国産野菜のポテトサラダ」と「国産野菜のかぼちゃサラダ」である。国産野菜の素材を生かした優しい味わいが特徴の冷凍総菜である。袋から好きなだけとりだして電子レンジで調理することで、おかずを1品増やすことができる優れものである。

目をつけたのが、自宅での夕食に簡単に総菜を食べたいというニーズである。ニップンの独自の調査では、自宅での夕食時にほぼ毎日「副菜」を手べる人は約6割いることがわかった。副菜とは、サブのおかずのことで、すでにこのニーズを捉えてコンビニエンスストアではチルド総菜の需要が伸びている。同社もこの需要を捉え、チルドにはない冷凍総菜ならではの加熱殺菌しないことから野菜のゴロゴロ感を出すことにした。また、小袋に分けてジッパー包装とすることで、開封すると面倒となる冷凍総菜の欠点を補った。食卓の形の変化もコロナ禍以降、大きく変化している。ライフスタイルにそった冷凍食品開発を進めていきたいと同社は考えている。🎃🍠🍔🥐🍭👔🗒🎁🚚☕️🍮🖥🍶😷🦠🏢🗒🏪🏢💡🔎⚡️happy01🌏🏡👝📦🇯🇵


【ヒット商品】ネタ出しの会 日経産業新聞の記事「いいモノ語り:体温計の説明書、正しい測り方に注目」から 

2022.3.30 日経産業新聞の記事「いいモノ語り:体温計の説明書、正しい測り方に注目」から

各社工夫のある取扱説明書

 コラムの著者 高橋 慈子氏(テクニッカルライター)はコロナ禍で利用する機械技増えた体温計の取扱説明書について利用者の目線で検証している。

○正確に検温するための説明

 高橋氏は、新型コロナウイルス感染で利用が増えた体温計について、専門家の知見でその取扱説明書を評価している。対象としたのは、電子体温計で、テルモ社製 C232とオムロン社製MC-687-MKの2つである。電子体温計はいずれも予測検温方式をとており、数十秒でスピーディーに検温できるが、測定から体温の上昇を分析して、予測体温を表示するため、正しい測定法が重要となる:

  • テルモ社製 C232:5つの手順でケースから取り出し、測り終えるまで説明付きイラストで、当てる向きを示している。
  • オムロン社製MC-687-MK:電源を入れるとところから収納ケースに入れるまで4段階で手順を示し、この説明書とは別に「正しく測るために」という見出しがあり、測る前の純武と検温時のポイントがまとめられている。さらに小さな説明書をつけ、「よくある質問(FAG)」の応えている。

双方共ユーザー目線ではうまく要点を伝えている。🌡🥢🍚🛠🍖🍽👜🏯📗🖥👧👦🛌👧🏢🕛📈🏢💡⚡️🌍happy01🌳🇯🇵