ビジネスへの応用

【ヒット商品】ネタ出しの会 日経産業新聞の記事「SmartTimes:『100年企業』の経営マインド」から

2022.7.27   日経産業新聞の記事「SmartTimes:『100年企業』の経営マインド」から

不易流行での決断思考の連続が老舗企業を導く

コラムの著者 吉井 信隆氏(インターウォーズ社長)は、3万3076社もある創業100年超えの日本企業数で世界一の長寿企業を抱えている中、永谷園を事例に老舗企業の経営理念について語っている。

○ 長期的視点から自らの主体的な意思でイノベーションに挑むことが経営の本質

 吉井氏によれば、100年企業の経営者は創業者のDNAや理念を引き継ぐオーナーシップをもつという。「会社を持続させる」ミッションに対して「与えられた」ものではなく、会社を「所有」しているマインドで意思決定をする。経営者は誰よりも危機感を持ち「不確実な明日に向かって、今なすべきこと」を考え、自らの全存在を懸けた戦略的な決断思考を武器にしている。

吉井氏は「お茶漬け海苔」などでお馴染みの食品メーカー「永谷園」も長寿企業の1つとして紹介している。永谷園の起源は1738年、江戸時代の煎茶製法を開発した永谷宗七郎に遡るという。それから10代目の永谷嘉男氏は父武蔵が開発した「海苔茶」に改良を加えて1952年に「お茶漬け海苔」を発明し永田園本舗を創業した。

「味一筋」を企業理念とし、創意と工夫で顧客においしさを提供し続ける姿勢で「永谷園ブランド」を築いた。現社長も変わらぬ本質を守りながらも新しいものを取り入れ変化する「不易流行」の経営を進めているという。

海外展開では、シュークリーム専門店「ビアードパパ」を運営する麦の穂ホールディングスのM&Aや英フリーズドライ会社のブルームコを傘下に収めている。創業以来、科学技術の進歩や価値観の多様化、食の安全や地球環境に取り巻く状況も大きく変化したが、理念である「味一筋」は変わっていないと現社長は語っている。何を守り残し、何を挑戦し変えていくのか、不易流行のバランスを持った決断思考で「世界になくてはならない会社」を目指しているという。この不易流行での決断思考の連続が100年企業の新たな歴史を作っている。📱🩺🏥👩👨🚘🚗📶🩺📈😷💻💡🏢🏠📖🎓⚡️🌏happy01🌏💡🔎🇯🇵


【ヒット商品】ネタ出しの会 日経産業新聞の記事「眼光紙背:参議院選挙と科学技術政策」から

2022.7.27  日経産業新聞の記事「眼光紙背:参議院選挙と科学技術政策」から

科学技術力の向上することが国力や経済力を上げることを認識

コラムの著者によれば、7月10日に実施された参議院選挙は与党の大勝で終わったが、経済対策や新型コロナウイルス対策などに争点が埋もれた中で各党とも科学技術の振興策を提示していたという。

○破壊的イノベーションを生み出す科学技術には先の見えた投資とは別

 コラムの著者によれば、今回の参議院議員選挙で各党が提案した科学技術振興策が上がってきたことは、国力や経済力の根幹にあることが認識されたとして歓迎されるべきことだという。ただ、どの政党も科学技術の向上をうたってはいるが、具体的な施策が異なる。

幅広く研究資金の底上げを訴える政党もあったが、政権を担う自民党は量子技術や人工知能など産業振興に結びつきそうな先端技術への重点投資であった。コラムの著者は、この重点投資は、産業育成には確かに効果があるかもしれないが、破壊的イノベーションを必要とする科学技術振興策としては疑問だという。

いかに新技術の種を探し、育てるかが重要で、すでにあるものではなくテーマに投資すべきだという。ブームになったテーマを後追いしても継続して育てる環境がなければ、人材の層が薄さは否めない。まさに千に三つの成功と言われるスタートアップの育成と同じで、失敗を許容し、ブレークスルーに届くまで地道な人材育成が必要だという。⚡️💡🖼📖🎥📈🎒💴📞🚗🚀⚡️💹📖🖋🔑🩺💉🏢⚡️🎓👔⏰🔧💻🖥📻🖋🗒🌏🇯🇵


【ヒット商品】ネタ出しの会 日経産業新聞の記事「関沢英彦の目:『選択と集中』より『集中と選択』、強み掛け合わせ、もり立てる」から 

2022.7.29  日経産業新聞の記事「関沢英彦の目:『選択と集中』より『集中と選択』、強み掛け合わせ、もり立てる」から

切り捨てからもり立てへ発想を転換

 コラムの著者 関沢 英彦氏(発想コンサルタント)によれば、経済の停滞要因が多い現状で、企業・大学・地域などは持てる資源を特定の分野に集約して生き残りを図る「選択と集中」をおこなっているが、逆に「集中と選択」ではないかと提案している。

◯縦割りを壁を取り払って、各部門の価値を再定義し掛け算でイノベーションを目指す

 関沢氏は、「選択と集中」と「集中と選択」では時間系列が異なるだけでなく、事業性を見る場合の発想の違いがあることを指摘している。

つまり、「選択と集中」は結果として集中した分野が成長することを望むが現状維持さえも難しい状況になるという。例えれば、縦割り体制の中、既存の一部を剪定するだけで、残した部分は旧態依然でイノベーションが起こらないという。

では、「集中と選択」はどうか。「集中」といっても組織を拙速に統合するのではなく、縦割りの壁を取り払って、全体的視点から、企業・大学・地域などの価値を再定義することだという。各分野の強みを掛け合わせてイノベーションを起こすことを目指すものであるという。

縮む時代にサバイバルする方法は、「選択と集中」は切り捨て型、「集中と選択」はもり立て型だと関沢氏は語っている。前者は冷徹な数字による裁断が必要であるが、後者は、全分野から逸材を集めて、既存の体制から切り離して、数ヶ月の「創造的な没入感」を体感することでイノベーションを促すという。切り捨てから脱却して、もり立てで活力を得てはどうか。📖🖋🏫🎩📕👩✋⛑🕠💪🏃‍♀️📺📶💺💻🏠👧👩😷🦠❤️🌍happy01🌎🇯🇵


【ヒット商品】ネタ出しの会 日経産業新聞の記事「SmartTimes:DX時代のお墓と供養」から

2022.7.20   日経産業新聞の記事「SmartTimes:DX時代のお墓と供養」から

死後のお墓=WEBという考え

コラムの著者 久米 信行氏(iU情報経営イノベーション専門職大学教授)は、多摩大学全副学長 久恒啓一氏のDX時代の墓という発想に驚き、その内容を語っている。

○ 御霊前の代わりに寄付でWEBを維持

 久米氏によれば、久恒氏作の「久恒啓一図解WEB」は図解の達人であった同氏の「ライフワーク曼荼羅」になっていて、「私の履歴書」にもなっているという。WEBからさらに進化させてDX時代のお墓にすると聞いて久米氏は驚いた。確かに図解WEBは同氏の生きた証が分類整理されて保存、いつでもどこでもお参りできる。親族のみならず教え子や関係者も生前に気付かなかった深い学びも得られるという。

さらに、久米氏のアイデアでは以下のようなことも考えられる:

  • 葬儀の時が来れば、生前から発行されるメールマガジンで告知される。
  • 多くの親しい人が故人を忍ぶ弔辞をアップロードし、保存される。多くの人に弔辞が共有される。
  • 死後のお墓=WEBの維持費は、ご霊前代わりに寄付を集めて賄われる。
  • 定期法要の際には、故人が生前に縁者に贈りたいメッセージを選んでおき配信できる。
  • 感激した旧来の縁者や、死後にWEBに登録した新縁者が、少額の寄付をすることで永代供養もできる。

と考えて、久米氏は自分でDX時代のお墓をつくるサポート業をしたいという。久恒氏のように図解が得意な人は稀だから、生前の写真や投稿したSNSの記事などを整理していくようなこともできる。最初は対話しながらお墓の基礎設計をしてくれるプロが必要だろう。これまでの職歴や趣味歴、蓄積したきたコンテンツの種類を見て、図解WEBの表紙と分類棚を設計。クラウド上のサーバー(霊園)にお墓を建築。過去の資料や記録を納骨=格納していくのだという。さらに日常のSNSの投稿やログを自動的に同期して、タグ付けで分類できるようになれば便利であろう。📱🩺🏥👩👨🚘🚗📶🩺📈😷💻💡🏢🏠📖🎓⚡️🌏happy01🌏💡🔎🇯🇵


【ヒット商品】ネタ出しの会 日経産業新聞の記事「眼光紙背:揚水発電所は日本の宝」から

2022.7.22  日経産業新聞の記事「眼光紙背:揚水発電所は日本の宝」から

揚水発電は原発増設時代の昼夜電力平準化の裏方

発電所には水力発電所から液化天然ガス(LNG)火力発電所、太陽光発電所などがあるが、一般人に目に留まることのない発電所が揚水発電所である。コラムの著者によれば、国内で44ヶ所、合計2755万キロワットの能力があり世界トップで、その活用について語っている。

○最近の電力危機でも活躍

 コラムの著者によれば、揚水発電所の原理は、水力発電所と変わらないという。平地と山地に池を設け、下の池から上の池に発電機の機能を逆に使ってポンプとして働かせ水を汲み上げる。電力が必要な時は水力発電所と同様に上の池から水を落として発電機を回し、発電する。わざわざ水を汲むあげることに疑問を持つ人もいるが、要は電力は発生と消費が同時であるので、電気が余剰になった時、揚水発電で電気エネルギーを位置エネルギーに変換し蓄電池の同じ役割を担う。汲み上げるポンプのモーター(発電機)が水を逆に流せば発電機になることを利用している。

日本は有数の揚水発電所の国で、山がちの地形を巧みに利用している。また原子力発電所が増設された時代、夜間の余剰電力を有効に利用できることから活用されてきた。今は、揚水発電所は日中の太陽光発電の余剰電力を使って、水を上の池に汲み上げ、電力需要が増えればすかさず、発電に切り替え、電力危機を回避する救世主となっている。ただ、需要が大きく、池の水が足らない場合、LNG火力などを利用して夜間に汲み上げる。

コラムの著者によれば、原子力発電所と揚水発電所の理想的な組み合わせを本来の用途に戻せば、地球温暖化対策と電力需給の緩和の黄金律であることは今も変わらないという。⚡️💡🖼📖🎥📈🎒💴📞🚗🚀⚡️💹📖🖋🔑🩺💉🏢⚡️🎓👔⏰🔧💻🖥📻🖋🗒🌏🇯🇵