製品情報

【ヒット商品】ネタ出しの会 日経産業新聞の記事「マニュアルNOW:機能ごとに短い動画」から

2015.5.12  日経産業新聞の記事「マニュアルNOW:機能ごとに短い動画」から

スマートフォンとの連携意識

コラムの筆者 竹原あき子氏(工業デザイナー)は、話題の米アップルのApple watchのマニュアルについて、ユーザーインターフェイス設計の専門会社であるソシオメディア社長 篠原稔和氏に聞きながら、トレンドを語っている。

○動画は洗練され操作をしながらを前提に制作

商品の箱に入っているのは、

  • クイックスタートガイド

のみで、あとは、iPhoneやPC、マックで視聴が前提の

  • ビデオガイド
  • ユーザガイド

があるという。ビデオガイドは、操作をしながら見るのが前提で制作されており、1から3分弱の短編で、洗練された映像と語りになっている。

動画を補うのが、紙のクイックスタートガイドで、複数の操作を使い分けるとか、独自の画面操作を理解するには重要であるという。

さらにスマートウオッチはスマートフォンとの連携が前提になっている。連携の段階に応じて、製品情報を提供する仕組みとなっている。ここまでくれば、高橋氏が指摘するように、アプリのマニュアルやヘルプも統一的な形式が必要となりそうだ。watchhappy01


【ヒット商品】ネタ出しの会 日経産業新聞の記事「ネーミングNOW:目を引くメガ・ギガ序列」から

2015.4.28   日経産業新聞の記事「ネーミングNOW:目を引くメガ・ギガ序列」から

商品系列をネーミングで

コラムの著者 ネーミング&コピーライターの岩永嘉弘氏は、ハウスウェルネスフーズのドリンクの名称「ギガシャキ」と「メガシャキ」などを例に商品系列の順序をネーミングで表す戦略について語っている。

○ICTでおなじみの単位をネーミングに

岩永氏は最初、メガシャキは、「目がシャッキリする」ドリンクであろうと軽く受け流していたという。ところが、その商品系列である、ギガシェキが出た時は、ICT業界の広告である、フレッツ光の「ギガ速い」に通じるネーミングを思い起こしたという。つまり、ギガはメガよりも上位の単位であることが認知されたことから、「凄い」と同意語になったという。ギガシェキはメガシェキよりもすごクシャッキリするという新感覚表現であるという。さらに、これによって凄さの順序がネーミングで示せる。

時代の旬のキーワードを見事に生かし刺激的な対のネーミングに仕上げた。同様に、常盤製薬工業のドリンクで「眠眠打破」がある。その強力版を「強強打破」、さらにその上をいく「激強打破」と、漢字2字の変化で勝負している。ともに商品系列の順序付けをうまくネーミングで表している。cafehappy01


【ヒット商品】ネタ出しの会 日経産業新聞の記事「探査計:アップルウオッチ、スマホ中毒に有効?」から

2015.4.27  日経産業新聞の記事「探査計:アップルウオッチ、スマホ中毒に有効?」から

ネット依存症に有効?

コ ラムの著者 石川 温氏(ジャーナリスト)は、腕時計型情報端末「アップルウオッチ」が第2のiPhoneブームとなるかをその製品の位置付けから述べている。

○隙間時間の有効活用

スマートフォンを使うようになって、やたらとメールやニュースを見る機会が増えたと、石川氏は語る。スマホ中毒ではないが、会議が終わればメールをチェック、食事中も行ってしまうという。携帯電話もかつて、隙間時間を有効活用するツールと言われたが、スマホはそれ以上に使い、無駄に時間を使っているように思えるという。

今回アップルから発売されたアップルウオッチ。質感は値段相応で高級感もある。iPhoneと連動して、電話、メール、メッセージなどを確認できる。着信したら振動して教えるようになっており、とらっと腕を見れば、でんな内容かも確認できるという。

確かにメールを全て見る必要もなければ、スマホと距離を置いて他のことに精神を集中出来る。だが、最安値モデルでも4⒋万円もするこの端末が、

  • 腕時計を外してしまった多くのユーザに、再度腕時計をつけさせる利点のある機能があるか
  • バッテリーも2日は持たないと聞く。毎日充電しなければいけないといった生活必需品になるか

といった疑問がまだ残っている。これからの進化が楽しみだ。watchhappy01


【ヒット商品】ネタ出しの会 日経産業新聞の記事「高岡美佳の目:『プロテカ』刷新、無償修理で高品質保証」から 

2015.4.23  日経産業新聞の記事「高岡美佳の目:『プロテカ』刷新、無償修理で高品質保証」から

ブランドイメージの改善に合わせて

バッグメーカーのエース(東京・渋谷)が10日に同社直営1号店をビジネスパーソンや訪日外国人が集まるペニンシュラホテルの向かいに旗艦店として開き、同時に高級感あふれるハードスーツケース『プロテカ』を新生ブランドとしてデビューさせた。コラムの著者 高岡 美佳氏(立教大学経営学部教授)は、この大胆なブランド戦略について語っている。

○クリエイティブ・ディレクターの佐藤オオキ氏で新商品投入

今年1月より新生プロテカとして新たなデビューを遂げたのが、「360(スリーシックスティ)」である。世界で初めて上下左右の4方向から開くことができるハードスーツケースである。狭いホテルの通路でも通路に沿って上下に開けられる優れものである。とくに女性客に好調で、120%の売り上げ達成率だという。さらに、ハードだけでなく、ソフト面も充実した。つまり、業界初となる3年間無償修理保証を発表したのである。通常使用時以外に、畿内や空港での破損、その他運搬中に生じた損傷もサービスの対象で、何度でもサービスを利用できるという。

高品質であるということを保証という見える形で訴求したという。発売11年目のこのブランドの大胆な変革に高岡教授は注目している。airplanervcarbullettrainhappy01


【ヒット商品】ネタ出しの会 日経産業新聞の記事「デザインNOW:ペットボトル、玩具に変身」から

2015.4.21   日経産業新聞の記事「デザインNOW:ペットボトル、玩具に変身」から

プリコラージュのデザイン

コラムの著者 柏木 博氏(デザイン評論家)は、ペットボトルの蓋が同一規格になっていることに注目し、これを玩具にしてしまうという、古庄良匡氏(デザイナー)による商品からプリコラージュのデザインについて語っている。

○ペットボトルを玩具に

古庄氏がデザインした、ペットボトルの口に取り付ける木製のグリップ「TOY Grip」(たにてる工芸(石川県))を柏木氏はプリコラージュのデザインだという。プリコラージュとは、ありあわせのものを組み合わせて必要なものを作ってしまおうという発想で、フランスの文化人類学者 レヴィ=ストロースが提唱したものだという。TOY Gripは、ペットボトルがぶつけても衝撃を和らげるので家具などを傷つけることもない。また、軽量なので子供にも持ちやすく、赤、黒、白木と木のぬくもりとカラフルな玩具として親しみやすい。また、中に豆などを入れると、ガラガラやマラカスに変身する。

日常、廃棄してしまうものを全く違うものに転用するという発想が何よりも面白い。notehappy01