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【ヒット商品】ネタ出しの会 日経産業新聞の記事「風向計: テレビ、一周まわって改めて注目」から

2017.7. 25    日経産業新聞の記事「風向計: テレビ、一周まわって改めて注目」から

映像視聴の螺旋的進化

コラムの著者 奥 律哉氏(電通総研 メディアイノベーションラボ 統括責任者)は、テレビを持たない若者が増える反面、ネット動画を大画面のテレビを楽しむ人も増えてきていることから、大画面の動画再生デバイスとしてテレビが見直されていることについて触れている。

コンテンツも地上波、BS、CSの番組、録画した番組、DVDに加え、最近はネット動画に広がり、供給者側も、PCやスマホ、タブレットで見ることを前提にしていたところから転換し、テレビを対象にし始めている。

テレビは他のデバイスよりも視聴時間が長く、利用契約の継続率が高いという。今やエンターテイメントコンテンツを楽しむデバイスとしてテレビの大画面が見直されている。まさに、「一周まわってテレビ」だという。🚗🚘⚡️💡🌍happy01


【ヒット商品】ネタ出しの会 日経産業新聞の記事「拡大鏡:スマホ、差別化に自社の部材」から

 2017.7.24  日経産業新聞の記事「拡大鏡:スマホ、差別化に自社の部材」から

デザインや機能の差異は少ないための差別化の要素

コラムの筆者 石川 温氏(ジャーナリスト)は、大画面化での競争が一巡したスマートフォンの進化は次なる差別化として自社の技術分野で勝負しようとしていることについて触れている。
◯自社の持つ部材で差別化

大画面による競争激化で次なる差別化が難しいスマートフォンでは、デザインや機能での差別化も難しい状況だと、石川氏は語る。本体の大部分を画面が占めることでデザインの制約が出てくる上に、チップセットもクアルコムのスナップドラゴン、OSも同じ機能のアンドロイドとなるからである。

そこで各社自社の強みの分野での部材を搭載することで差別化しようとしてきた。サムスン電子であれば、有機ELディスプレイであり、ソニーであればカメラセンサーである。

石川氏は、ここでシャープの「アクオスR」を取り上げ、液晶の差異が結構操作性を左右しているという。同社の「ハイスピードIGZO」は、表示の動きが滑らかで、ウェブの閲覧などでスクロールするときも日々に吸い付くような感覚で操作できるという。流れる文字もぼやけずにハッキリと読むことができるという。また防水機能も便利で入浴しながら水滴が付いていても操作できる。またカメラ機能も、SNSを意識して広角や接写など幅広いシーンで活用できるという。

地味だが質実剛健な作りになっていると、同社の製品に石川氏は好感をもっている。📳⚡️💡🏠🌍happy01


【ヒット商品】ネタ出しの会 日経産業新聞の記事「高岡美佳の目:モイストキャッチアルミPTPシート、製薬の技術革新、下支え」から 

2017.7.20    日経産業新聞の記事「高岡美佳の目:モイストキャッチアルミPTPシート、製薬の技術革新、下支え」から

これまでの創薬時の制限を解放

コラムの著者 高岡 美佳氏(立教大学経営学部教授)は、共同印刷が開発した乾燥状態で内容物を保存できる包装材「モイストキャッチアルミPTPシート」について触れ、1つの製品がたの業界のイノベーションを促すことについて語っている。

○試行錯誤の果てに完成

 聞きなれない製品名だが、水や光に弱い医薬品などの包装材として海外では主流で、国内でも大手や外資系医薬品メーカーを中心に採用が進んでいるという。

共同印刷では2004年から湿気などを吸収する樹脂フィルム、モイストキャッチを開発、医薬品や電子部品向けに供給を続ける中で包装材そのものに吸湿機能を持たせるニーズに気付いたという。それ以来同社は、アルミという伸び率の低い素材と高い樹脂をうまく貼り合わせる試行錯誤を行い、吸湿機能と成形性を兼ね備えた同製品を開発した。その後この特質を製薬メーカーが評価し出荷を開始しているという。

さらに、競争激化の新薬開発で、この製品は、これまで水や光に弱いとされていた素材も新薬に結びつける下支えとなってきている。創薬のイノベーションが別のイノベーションで下支えするという画期的なことになりそうだ。💊⚡️💡🌍happy01


【ヒット商品】ネタ出しの会 日経産業新聞の記事「眼光紙背:東芝メモリに立ち止まる時間はない」から

2017.7.14   日経産業新聞の記事「眼光紙背:東芝メモリに立ち止まる時間はない」から

新規投資や開発ができないもどかしさ

コラムの著者は、韓国サムスン電子が11日に発表した回路線幅が7ナノメートルの半導体の量産を2018年から始めるとの報道に日本の技術が追いつけない状態になりかねないと危惧している。

◯相手は台湾との最先端技術競争

 サムスンと台湾積体電路製造(TSMC)との一騎打ちで半導体製造技術であるEUV(極紫外線)露光で争っているという。半導体の回路線幅は「ナノの戦い」に入った頃から何度も限界説が出てきたが、その都度新しい技術が生み出され限界を突破してきた。

だが、このような表舞台から日本の企業が消えてしまいそうだという。東芝メモリが最後の砦であるが、その売却交渉が進まず、新規の投資や開発が、2年以上滞っている。ますます、先陣争いの背中は遠くなるばかり。ここでの時間の浪費は東芝メモリ自体の企業価値を毀損していくことになる。🇰🇷🇯🇵💻💡🏢🌍😃


【ヒット商品】ネタ出しの会 日経産業新聞の記事「眼光紙背:中国、庶民の消費の異変」から

2017.7.13   日経産業新聞の記事「眼光紙背:中国、庶民の消費の異変」から

変調の要因は庶民のニーズに応えられない中国企業にあり?

コラムの著者は、中国の庶民消費に変調が来ていることを指摘しその要因を探っている。

◯ラーメン、ビール、映画興行の消費が急減

 コラムの著者は、この3つが統計的に減ってきていることをあげている。豊かになった中国人がより高級な飲食にシフトしたとの見方もあるが、日本ではラーメン、ビールは増えているが、嗜好は高級路線もあるからである。

変調の要因を探るには、好調な業界をみて比較することも重要である。そこで自動車業界をみると、乗用車の中でも絶好調となっているのが、SUVだという。そこには日独の高級車のデザインにも引けをとらない広州汽車のような中国メーカーの努力がある。

どうやら要因は、まだ中国メーカーには、庶民のニーズの変化に巧みに応える商材の開発が遅れているとみえる。そこに日本企業の国内での熾烈な競争で培った開発力がものを言いそうである。🇨🇳💻💡🏢🌍😃