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【ヒット商品】ネタ出しの会 日経産業新聞の記事「眼光紙背:ヒットするアニメの方程式」から

2023.3.20  日経産業新聞の記事「眼光紙背:ヒットするアニメの方程式」から

「製作委員会方式」から「タイアップ方式」の出資方式の変化も影響

コラムの著者が取り上げているのが、2022年10〜12月に放送されたアニメ「ぼっち・ざ・ろっく!」の大ヒットの仕方について考察している。

○「けいおん!」に似てはいるが本格的な動画制作が特徴

 コラムの著者によれば、「ぼっち」は原作漫画の知名度は低く、女子高生の日常系バンドもので大ヒット作「けいおん!」と似ていることもあって、事前の期待値は低かったという。

しかし、実情は、尻上がりに人気が出てヒットチャートの上位を占めるようになったという。

「けいおん!」と似ているのはテーマだけでなく、主人公が作品中に演奏する楽器が品薄になり、劇中曲がヒットチャートの上位を占めるなど「売れ方」も似ているという。「けいおん!」と同様に原作が4コマ漫画なために間を繋ぐオリジナルシーンを制作しなければならない。そこにも「原作愛」があるコンテンツで、好評である。

違いは、「けいおん!」では演奏シーンが比較的少なかったが、「ぼっち」ではモーションキャプチャーなどを駆使してプロフェッショナルの演奏家の動きを取り込み、動画を手書きした。「初ステージで緊張して息が合わない」演奏も音楽的表現で演奏体験者から納得のいくコンテンツ作りが行われているという。

これまで、「ぼっち」はこれまでの「製作委員会方式」ではなく、「鬼滅の刃」の成功もある制作会社が出版社と組んで裁量権や制作費を持つ「タイアップ方式」で今回の成功に導いたという。📺📉📈👦👧🧑‍🦯👩‍🦯⚡️💹📖🖋🔑🩺💉🏢⚡️🎓👔⏰🔧💻🖥📻🖋happy01🌏💡🔎🇯🇵


【ヒット商品】ネタ出しの会 日経産業新聞の記事「WAVE:データー市場の非対称性」から

2023.2.16   日経産業新聞の記事「WAVE:データー市場の非対称性」から

データの品質保証への提案

コラムの著者 辻中 仁士氏(ナウキャストCEO)は、ミクロ経済の入門コースで紹介される「市場の失敗」を例として、「レモン市場」を取り上げ、データ流通の市場にも応用できないかと考察している。

○売り手の圧倒的有利が不正を招く

 「レモン市場」とはレモンの皮が厚くて、外見から中身がわからないことから、生産コストが高い、高品質な商品が市場から駆逐され、低品質な商品が出回る、と言う構図を示す。

辻中氏によれば、データの流通市場にもまさに「レモン市場」的な側面があると言う。同氏の経験ではデータには品質の高低が明らかに存在すると言う。例えばスマホの位置情報では欠測値があったりスマホのホルダーの状態、サンプル数の大小などでデータの精度にばらつきが生じる。

このような状況でもデータの売り手は買い手には対して圧倒的に情報優位性を持つことから、売り手のデータが低品質でもその事実は買い手にはわからない。そこに売り手の不正が入り込む余地がある。「過去のデータを操作して、正答率が高く見えるようにしよう」という不正操作を売り手側が行っても買い手は一見して気付くことは極めて少ない。

ではこのような不正が起こりやすい「市場の失敗」をどう乗り越えれば良いのか。

辻中氏は、シグナリングや公的介入がまずは正攻法だという。この内、データ流通市場でのシグナリングは、独立した機関が高品質なデータを「認証」することだという。買い手が品質の高低がわかるイメージである。いわゆる「認証制度」を作らなくても大学の研究者にデータを提供して研究してもらうのも実質的な認証として機能するという。アカデミアの立場は一定の独立性があるし、低品質なら研究材料にはならないからだ。研究実績の多いデータは品質の高さが認められているといえる。😷📡🛰🏢🏥👩👨🚘🚗📶🩺📈😷💻💡🏢🏠📖🎓⚡️🌏happy01🌏💡🔎🇯🇵


【ヒット商品】ネタ出しの会 日経産業新聞の記事「WAVE:対話と体験の進化」から

2023.2.2   日経産業新聞の記事「WAVE:対話と体験の進化」から

「ホログラフィック通信」から「ハプティック通信」が加わる時代へ

コラムの著者 鹿島 毅氏(エリクソン北東アジア ネットワークエボリューション統括本部長)は、コミュニケーションやインタラクションの進化とコネクティビティーの貢献について考察している。

○「フラットな画面で会話していたこと」が信じられない時代へ

 鹿島氏によると、モバイルネットワークにおける通信速度は過去30年で数万倍以上に加速してきたという。それに伴ってモバイルデバイスでやりとりされるコンテンツもテキストメッセージ・音声から、より高品質な写真・音楽、動画へと次元を増やしながら、ユーザー体験をよりリッチにしてきた。

次の変化はリアルタイム性のある3D体験で、高速な5G通信が普及し、ARグラスが一般の消費者向けのモバイルデバイスになることである。このような「フォログラフィック」が実現することが望まれているという。

技術革新に伴って利用目的である「用途」や「応用」も進歩する。「ホログラフィック通信」は医療画像やテレプレゼンス、リモートコラボレーションといった応用や、リモート通信の既存の体験の向上などが進められる。

3D体験の中で空間の認識が改善されると、仮想現実と物理的現実の差異は次第になくなり、人間の感覚がデジタル変換されて完全没入型の体験ができるようになる。これによって我々のコミニュケーションが変わる。さらい2030年代になると体験は超低遅延によりアクションから応答までの時間が短くなり、遠隔世界や仮想世界と目の前の物理世界の差が縮まっていく。ARグラスによりコミュニケーションで、「フラットな画面で会話していたなんて信じられない」という時代が来るかもしれない。🩺😷📡🛰🏢🏥👩👨🚘🚗📶🩺📈😷💻💡🏢🏠📖🎓⚡️🌏happy01🌏💡🔎🇯🇵🇺🇸🇫🇷🇩🇪🇬🇧🇸🇪


【ヒット商品】ネタ出しの会 日経産業新聞の記事「新風シリコンバレー:重み増す『ソフトスキル』力」から

2023.1.24 日経産業新聞の記事「新風シリコンバレー:重み増す『ソフトスキル』力」から

ハードスキルをより活用するためのソフトスキル

コラムの著者 ロッシェル・カップ氏(ジャパン・インターカルチュラル・コンサルティング社長)によれば、米シリコンバレーでは社員のソフトスキルが注目されているという。そもそもソフトスキルとは何か。

○シリコンバレー企業では社員とリーダーの双方にソフトスキルの向上を目指した投資している

 カップ氏によれば、シリコンバレー企業では、

  • 「ハードスキル」:テクニカル(技術的)なスキル。プログラミング、デザイン、戦略立案、分析など
  • 「ソフトスキル」:対人関係に関連するスキル。コミュニケーション力、共感力、コラボレーション、適応性、ストーリーテリング、謙虚さ、チームビルディングなど

優れた社員やリーダーであれば必ず持っているスキルであるという。

ハードスキルは、シリコンバレーでは技術競争が厳しいため強力なスキルが求められるが、シリコンバレーのリーダーは近年、一般社員も管理職の社員の両方にソフトスキルの重要性をを認識するようになったという。

ハードスキルであるテクニカルスキルは日進月歩の進化を遂げ、流動的であるが、ソフトスキルは人間の基本的な行動に関するもので、不変である。さらに、イノベーションのスピードが速いシリコンバレーでは、チームとうまくコミュニケーションを取り、協力し合えるリーダーの存在がプロジェクトの成功に大きく影響する。ソフトスキルを上げることで、リーダーはメンバーや社員とのコミュニケーションをスムーズにし、モチベーションを高め、最終的に会社の目標に貢献することができる。

ソフトスキルにはいくつかの誤解がある。ソフトという語彙が「柔らかい」という印象で簡単に手に入るように思われたり、天性のものでトレーニングなどでスキルアップできないものと思われていたという。今や、ソフトスキルは容易く手に入るものではなく、それなりのトレーニングを受けないと向上しないことがわかってきた。シリコンバレー企業で、リーダーも社員もソフトスキルの向上のために研修やトレーニングに投資をしている。👩👨🚘🚗📶🩺📈😷💻💡🏢🏠📖🎓⚡️🌏happy01🌏💡🔎🇺🇸🇯🇵


【ヒット商品】ネタ出しの会 日経産業新聞の記事「TechnoSalon:国際学会、アジアが世界をひきつける」から

2023.1.18  日経産業新聞の記事「TechnoSalon:国際学会、アジアが世界をひきつける」から

日本の大学も他国の大学と連携して国際学会でイニシアチブを

コラムの著者 近藤正幸氏(開志専門職大学学長特命補佐・教授)は、2022年12月、マレーシア・クアラルンプールで開催されたIEEE International Conference on Industrial Enginnering and Engineering Management (IEEM) 2022に参加した感想を述べている。

◯モナシュ大学マレーシア校がIEEEの香港支部、マレーシア支部、シンガポール支部が連携した経営工学分野の学会

 近藤教授によれば、オーストラリアのモナシュ大学の分校であるモナシュ大学マレーシア校がイニシアチブをとっての開催で、約40カ国から参加があり、ポスターセッションを含め約350件の発表があったという。

東南アジアでの開催であるが、他地域からの参加も多い。発表論文数を数えると:

  • ヨーロッパ:ドイツ44件、フランス9件
  • 北欧:37件
  • 南アフリカ:19件
  • 米国:8件
  • アジア:中国51件、インドネシア38件、日本21件、インド15件、タイ15件、マレーシア13件、オーストラリア7件

と国際色豊かで、主催国や近隣諸国以外からの発表が多いことから真に国際的な会議であることを示している。主催校の国際性の高さや世界的評価がその背景にあろうと近藤教授は想像している。

モナシュ大学マレーシア校は世界76カ国の学生、30カ国からの教員が集まり、外国人教員の割合は28%で講義は英語で行われる。同校の世界的評価も高い。英教育誌Times Higher Education (THE)による世界ランキングの23年度版で44位、米誌US News and World reportの22〜23年度版の先ランキングは37位である。東京大学では同39位と81位、京都大学で同68位と140位で同等以上である。

日本の大学も世界的評価を高め、他国の大学とも連携して国際学会で中心的な役割を担ってほしいと言うのが近藤教授の望みである。📊⚡️💡😷🌍🤖💻🧠🍞🎓✏️🏙🌾🍓😅🏃‍♀️🏠😷🦠❄️🍅📖🔎⚡🌍happy01🇯🇵🇲🇾🇦🇺🇲🇾