【ヒット商品】ネタ出しの会 日経産業新聞の記事「三浦俊彦の目:ブルー・オーシャン戦略、時間の流れ工夫、市場開く」から
2015/09/14
2015.9.10 日経産業新聞の記事「三浦俊彦の目:ブルー・オーシャン戦略、時間の流れ工夫、市場開く」から
サービス業や小売業での注意点
コラムの著者 三浦俊彦教授(中央大学商学部)は、2005年、欧州経営大学院(INSEAD)教授のW・チャン・キム氏とレネ・モボル氏の共著で著名になった経営戦略理論「ブルー・オーシャン戦略」をサービス業や小売業に応用する際の注意点について触れている。
○レッド・オーシャンからの脱出には4つの代替案が必要
ブルー・オーシャンに対してレッド・オーシャンとは、血で血を洗う競争が繰り広げられている市場を指し、ブルー・オーシャンは、未開拓市場を指す。自社の強み、弱みを分析し、提供する商品の機能について、
- 取り除く
- 減らす
- 増やす
- 付け加える
ことで代替案を出すべきだとの主張である。
三浦教授は、さらにサービス業や小売業については、
- 提供するサービスの共時的なコンテキスト
- 提供するサービスの通時的なコンテキスト
を考えるべきだという。コンテキストとは、文脈であり、1つのまとまり、コンセプトとも言える。製造業とは違い、サービス業や小売業では、時間的な流れをどう使うかが重要だという。
QBハウスでは、予約・先発.ひげそりなどを「取り除き」、整髪料や雑誌を「減らし」、カットのスピード・清潔さ・値ごろ感を「増やし」、エアーウォッシャーを「付け加えて」、1つのコンテキスト(10分1000円)で共時的なコンテキストを創った。サービスの時間、購買する時間に長さもあるおで通時的な視点も重要である。その上で、上記の4つの代替案を考えることを三浦教授は推奨している。
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