【ヒット商品】ネタ出しの会 日経産業新聞の記事「新風シリコンバレー:日本企業の未来思考法」から
2024/03/29
2024.3.11 日経産業新聞の記事「新風シリコンバレー:日本企業の未来思考法」から
日本企業の帰納思考からの脱却がカギ
コラムの著者 校條 浩氏(米NSVウルフ・キャピタル マネージングパートナー)がコラムを寄稿した2013年は米フェイスブック(現在のメタ)の企業価値が1000億ドルを超えた年だという。GoogleやAppleなどのGAFAMにNetflixやNVIDIAを加えた成長テクノロジー7社だけで企業価値は米国全体の上場企業S&P500の何と25%以上になるという。単純に言えば米国経済の4分の1はここ数十年でスタートアップが創造してきたことになる。
◯2013年からGAFAMなどは米国経済の4分の1を創造
校條氏によれば、デジタル、ネット、AIの時代で新市場が創造されるのはスタートアップが大きく貢献している。VBだけでなく出資するVCも進化している。ここ15年くらいで1000社以上に上る新興の若いVCにとって代わられた。老舗のセコイアなどのVCはアーリーステージではなくレーターステージへの出資にシフトしている。
大企業は、未来を探るためにシリコンバレーを中心に多くのベンチャー情報を集めるようになってきた。シリコンバレーの事務所を構え、さらにVCに出資したり、自社でCVCを作るなどの取り組みが進んできた。
問題は大企業の成功事例が少ないことで、実は根本的な原因があると校條氏は指摘している。その大きなものがアプローチや思考法にあるという。新事業創造には演繹法的なアプローチが必要だと言われている。先の見えない状態で繰り返して何かを創造していくのが演繹法的な思考で、逆に前例を重んじて綿密な計画を立てるのが帰納法的な思考である。日本企業はほぼこの帰納法的思考に基づいており、既存のビジネスモデルを前提に成長目標を立て、計画し、実行する。ここでは失敗が致命的だとされる。これでは、新規事業の可能性はことごとく潰され先に進めない。この思考の抜本的な見直しが必要で、経営トップの自らの考えでシリコンバレーにコミットし、長期的な活動を継続させることが肝要である。👓🎵🎞️🍿🚌🔍👚👔💬👩👦💵📶📈💻💡🏢🏠📖🎓⚡️🌏🌏💡🔎🇺🇸🇯🇵