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【ヒット商品】ネタ出しの会 日経産業新聞の記事「高岡美佳の目:プレミアムコットン、スキンケア用途拡大」から 

2016.5.19   日経産業新聞の記事「高岡美佳の目:プレミアムコットン、スキンケア用途拡大」から

ターゲット商品周辺の動向も市場予測に

コラムの著者 高岡 美佳氏(立教大学経営学部教授)は、ユニ・チャームの発売した化粧用コットン「シルコットコットンシリーズ」から「シルコットふくとりコットン シルキー仕立て」を事例にマーケティングの視点からシェア1位の秘密についてふれている。

○コットンの使用状況とニーズ

同商品は発売後も順調に立ち上がっており、1997年から19年間売上高ベースのシェア1位を獲得し続けている。今回同シリーズからふきとりコットンを発売したのは、1枚当たりの単価の高いプレミアムコットンの市場が伸びているからだ。さらに、女性の化粧についてニーズの動向を掴んでいた。これまでのメイク落としを軸にしたメッシュ型のふきとり除去ではなく、肌触りがなめらかでスキンケアに使われていることも、化粧水などの周辺商品の売り上げから予測できたという。

構想から5年、肌に優しく密着し、軽い力でしっかりふきとれるコットンが開発できたという。今後も女性が笑顔え日々のお手入れを手軽にできるようにしたいと、全員女性の開発陣は語ったという。cafehappy01


【ヒット商品】ネタ出しの会 日経産業新聞の記事「眼光紙背:データバブルが始まった」から

2016.5.16   日経産業新聞の記事「眼光紙背:データバブルが始まった」から

データ分析とデータブロックのせめぎ合い

IoTを例にとると、米調査会社ガードナーが予測した2020年までに200億台の機器がネットに繋がりデータ量は爆発的に増えるという。コラムの著者は、その反面データをブロックする動きがあるという。

○まるで地上げのよう

これからはデータの時代だという。インターネットの利用データやリアルな買い物の履歴などを付き合わせると人々の行動予測の精度が上がる。ここに、IoTの時代になると、予測できる範囲は個人だけではなく、生産の適正化などの企業活動、最終的には社会全体の効率化につながるという。

一方で、自分たちの持つデータをブロックする動きもある。すべてをオープンにしないというわけだ。仮に小さくても将来の貴重なデータとなれば希少価値があり、データが高く売れるというわけで、まるで、小さな土地の所有権者のような発想だが、データバブル現象が発生しているのは間違いないらしい。企業系列や取引系列ごとに固まってデータを外に出さない「データブロック圏」が形成されつつあるのも事実である。camerahappy01


【ヒット商品】ネタ出しの会 日経産業新聞の記事「眼光紙背:『神対応』を無にする本社の罪」から

2016.4.28   日経産業新聞の記事「眼光紙背:『神対応』を無にする本社の罪」から

臨機応変な保守サービス

コラムの著者は、自宅の洗濯機が壊れた際の修理サービスの対応について述べている。

○あるメーカーのドラム式洗濯機の修理

洗濯機のドアの故障である。14年の経年変化か、押しても引いてもドアが開かず、中の洗濯物が取り出せない。数日後メーカーの修理サービスの人がやってきて、簡単にドアをあけ、故障の原因まで見つけ出した。

「この部品が欠けてますね」

と、旧モデルで保守部品も無いだろうと諦め、新製品を買おうと思ったときに、「ちょっと待ってください」と道具箱の中からプラスティックのかけらを取り出し、熱心に削って、代替部品を作ってしまった。「これでまだつかえます!」と。彼は出張費を受け取ったが、部品代は頑として受け取らなかったという。

今の若者の言葉で言えば「神対応」。次もこの製品を買おうと思ってしまう、見事さだ。

実はそれは東芝製。このように多くの従業員は熱心に顧客のために汗をかいているに違いない。だが、本社に蔓延る利益至上主義で、その汗が無になる。camerahappy01


【ヒット商品】ネタ出しの会 日経産業新聞の記事「西川英彦の目:女性向けウェブ媒体、女優の服装・コスメ紹介」から

2016.4. 28  日経産業新聞の記事「西川英彦の目:女性向けウェブ媒体、女優の服装・コスメ紹介」から

差別化ポイントは女性向けエンタメニュースの即時性

コラムの著者 西川英彦氏(法政大学経営学部教授)は、従来とは異なるターゲット設定が新市場を生む可能性について、ネットネイティブ(東京・品川)の運営する「モデルプレス」を上げ説明している。

○エンタメニュースのターゲットは男性だったが

「モデルプレス」は女性向けエンターテイメントとライフスタイルをテーマにしたニュースサイトで、ツイッターやフェイスブックなどで多くの人に拡散される人気のウェブメディアだという。

もとは、ブログでのダイエット、サプリメントの情報発信であったが、その人気に、信頼性が担保され、いつの時代にでも存在し飽きられない「ニュース」に着目した。もともと、エンターテイメントニュースは男性ターゲットであるスポーツ新聞の十八番であったが、これの女性版でネット配信の「女性向けエンターテイメントニュース」にした。

ただ出来立てのメディアが取材をするのは最初の大きな関門であった。そこで、小さな取材から始め、信頼性を獲得し、やがて、独占取材できるまでになったという。そのために後発だった不利な点を、従来になかった雑誌レベルの写真品質や撮り方で独自性をだした。

取材が広がると副次的に写真による特集できる。女優のコーディネートやメークをまとめて紹介したり、ブランドやコスメ、トラベル、ダイエットなど話題も広がっていった。最近はテレビ番組や旅行会社の委託を受けてメディアサイトの運営することまで行っている。

拡散力の強さは、ターゲットの設定や企画の良さだけでなく、速報といったスピード重視で拡散を行う点が強みである。pchappy01


【ヒット商品】ネタ出しの会 日経産業新聞の記事「探査計:iPhoneSE、小型が呼び起こす『懐かしさ』」から

2016.4.25   日経産業新聞の記事「探査計:iPhoneSE、小型が呼び起こす『懐かしさ』」から

入門機でありケータイのユーザでも利用が楽

コラムの著者 石川 温氏(ジャーナリスト)は、アップルが発売した4インチの「iPhone SE」を取り上げ、これまでの路線とは異なったことについて触れている。

○最新機よりも小さな画面

これまで同社は他社に負けじと大型画面を投入してきたが、大画面モデルには機種変更したくないというユーザが多いことに注目し、iPhone SEでは4インチの従来型の画面とした。

小さいと同時に最新機を使っている人は懐かしいというのも、しっくりする大きさ、デザインである点だ。ただ、最新のチップセットを使って高速処理はでき、カメラも同等である。ただ、3Dタッチやキャリアアグリゲーションには非対応だが、iPhoneの入門機として位置付けで、ケータイユーザーでも負担を抑えられるように、コストを減らしている。実用性を重視する人にとっては満足度は高いのではないかと、石川氏は語る。typhoonhappy01