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【ヒット商品】ネタ出しの会 日経産業新聞の記事「風向計: シャワー用軟水器、自宅の風呂で肌・髪ケア」から

2017.1.17   日経産業新聞の記事「風向計: シャワー用軟水器、自宅の風呂で肌・髪ケア」から

装置がコンパクトでメンテナンスが簡単

コラムの著者 中村 泰子氏(ブームプランニング社長)は、シャワー用軟水器「アクアソフト」(ハウステック、群馬県高崎市製造、ヤマダ電機販売)の商品についてそのマーケティングについて語っている。

◯美容家電の位置付けに

冬の乾燥、特に肌や髪は全てダメージにつながるとして、中村氏によると乾燥対策や美容の話題で取り上げられる。こういった中で美容意識の高い女性に話題なのが、軟水の利用であるという。

軟水を自宅の風呂で簡単に使える装置が出た。上記の「アクアソフト」で、水の硬度成分(カルシウムやマグネシウムなど)を取り除き硬度をほぼゼロの超軟水にする。(実売価格税別5万1800円)

この超軟水で石鹸を使い手洗いすると、肌触りが柔らかく、石鹸が落ちた後もいつまでも肌がしっとりしているという。肌の渇きや髪のこわばりは水の硬度に関係することから、水の硬度成分が石鹸成分や身体の脂肪酸と結合してできる石鹸カスが肌や髪に残るのが原因だと言われている。

日本の平均硬度は60mg/Lで軟水の国と言われるが、全国では、20〜100mg/L以上も地域差があり水の違いがわかるという。

アクアソフトは、装置がコンパクトで、設置がしやすく、メンテナンスも2〜7日に1回塩水を本体にいれて流すだけでランニングコストも安い。

アクアソフトは、時代にあわせて軟水器を「美容家電」と位置付け、キッチンでの洗い物などの応用もあるという。🌍📺happy01


【ヒット商品】ネタ出しの会 日経産業新聞の記事「西川英彦の目:ことりっぷ、緻密な市場調査で成功」から

2017.1. 12   日経産業新聞の記事「西川英彦の目:ことりっぷ、緻密な市場調査で成功」から

仮説検証や課題意識が前提での調査は有効

コラムの著者 西川英彦氏(法政大学経営学部教授)は、緻密な市場調査が新製品を成功させる可能性があることについて述べている。

○ロングセラーの旅行ガイドブック「ことりっぷ」を事例に

西川教授は、ことりっぷ(晶文社の旅行ガイドブック)を事例に、緻密な市場調査が、課題検証や課題意識をあぶり出すのに有効であることを示している。

同ガイドブックは2008年の創刊時以来、累計1400万部の売り上げをほこるロングセラー商品で、「小(co)」「Trip」で小さな旅を意味している。

  • 2007年に開発;経済的にも自由に行動できる28〜32歳の働く女性をターゲットに設定

その際の議論でガイドブックのような旅をターゲット顧客は行っているかという疑問があったという。そこで、ネット調査を実施。結果は、ガイドブックは参考にするが、自分なりの旅をしている実態が浮かび上がった。さらにガイドブックをよく購入し年に数回旅行する女性に絞りグループインタビューを実施して、課題の抽出を行った。

  • グループインタビューでの気づき;持ち歩くのが恥ずかしい表紙はやめてほしい。情報過多でオススメがわからない。持ち運びたくない重さ。

この3大課題の解決に開発部は取り組んだ。結果、表紙は小紋で和風雑貨風にして手で持つと地名がそっと隠れるようにした。掲載情報も、関心が高い、アートや美容、カフェをキーワードに現地取材を重ね絞り込んだ。その効果として、軽量なガイドブックが出来上がった。

これらは常識外であったために社内では反対意見もあったが、これらの市場調査の結果が説得材料となり発刊した。

調査の前に十分な仮説検証と問題解決の意思がなければ、調査は商品の企画には役立たないと、西川教授は示唆している。📖pchappy01


【ヒット商品】ネタ出しの会 日経産業新聞の記事「風向計: スマートスピーカー、音声操作、AI身近に」から

2017.1.10   日経産業新聞の記事「風向計: スマートスピーカー、音声操作、AI身近に」から

パソコンやインターネットの出現と同様の変化が家庭に

コラムの著者 岩崎 博論氏(博報堂イノベーションデザインディレクター)は、米国でヒットし始めている人工知能(AI)による音声アシストl機能のついたスピーカーから家庭での変化について語っている。

◯音声操作で生活者が最先端技術を実感

AIによる音声アシスト機能のついたスピーカーが、アマゾンやグーグルのECサイトで販売され、ヒットしはじめているという。

アマゾンの製品「アマゾンエコー」は、家庭内の据え置き型スピーカーで、音声操作で「アレクサ」と名付けられたAIと会話することで、

  • 音楽再生
  • タイマー設定
  • 天気や状態情報の再生
  • 他社の製品やサービスと連携して、家庭内の家電を音声操作

できるという。発売から2年弱で数百万台に達しているという。

このスピーカーは、家庭内のホームアシスタントの役割で、スピーカーに呼びかけるだけで操作できるという。特徴として、この機器単体の機能だけでなく、多様な機器やサービスと連携する際の中心となることである。まさに、一般消費者がAIやIoTを身近に感じる製品の1つで、ちょうどパソコンやインターネットが普及し始めた変化に似ていると、岩崎氏は語っている。🌍📺happy01


【ヒット商品】ネタ出しの会 日経産業新聞の「眼光紙背:高級車競合、台数で測れず」から

2017.1.4    日経産業新聞の記事「眼光紙背:高級車競合、台数で測れず」から

世界販売の首位交代だけではわからない

コラムの著者は、世界的規模で戦略を展開しているBMWとダイムラーの「メルセデス・ベンツ」の2強の未来図がトヨタ、日産らの自動車業界連合に影響を与えることについて触れている。

◯高級車の販売台数の首位交代

昨年1〜11月の実績では、ダイムラーの「メルセデス・ベンツ」がライバルのBMWブランドを約7万台上回り、12年ぶりで首位に返り咲くとの予測だという。

12年の首位奪還は大きなツケが影響していた。1998年世紀の合併でダイムラークライスラーが誕生したが独米大手の高級車と大衆車の連合は成果がでなかった。

人員削減→本社移転→合併解消と大ナタを振ったが、ようやくここにきて社内を良いムードに方向を変えた。この間、ライバルのBMWはEUの厳しい排ガス規制強化で環境技術を磨き、ダイムラーは自動運転やモビリティーサービスで先行しようとしている。

テスラモーターズやVWはEVを主軸におくが、2強は水素や燃料電池の技術開発もぬかりがない。それぞれが組むトヨタやルノー・日産自動車連合がどのようなクルマを未来図に描くが、台数よりも注目されそうだという。🚘🌎😃


【ヒット商品】ネタ出しの会 日経産業新聞の記事「関沢英彦の目:広がる視覚文化、言葉と絵、対等関係に」から 

2016.12.22  日経産業新聞の記事「関沢英彦の目:広がる視覚文化、言葉と絵、対等関係に」から

認知科学的には視覚的で認知

コラムの著者 関沢 英彦(東京経済大学コミュニケーション学部教授)は、2016年の年間ベストセラーの第2位に絵本がランク入りすることを考察し最近の自覚文化について触れている。

○絵本からビジネス本まで

今年のベストセラー2位は、絵本「おやすみ、ロジャー」(飛鳥新社)で、スウェーデンの行動科学者、カールヨハン・エリーンによる「魔法のぐっすり絵本」という触れ込みで、親御さんのこころを掴んだようだ。

絵本は基本的に親が子に買い与える。従って、定評のあるものが長く売れるのが他の出版物との違いである。最近のソーシャルメディアで話題を呼び、大人たちにも一気に普及出来たという。

絵本の歴史をみると、かつては言葉が先に書かれて、それに挿絵をつける形で制作されてきた。だが、現代では言葉と絵が同時的に発想するものに変わってきた。

ビジネスにおいても文字だけの書類に変わり、言葉・写真・イラスト・図などを構成してプレゼンテーションをすることが主流になってきた。言語と視覚的表現の対等な関係になってきたという。

認知科学では、私たちの抱く概念は、上下、対立、包含など、もともと視覚的な図象としてイメージされるという。

こみいった問題も図を描くと整理されたり、新しい関係性を発見するきっかけとなることが多い。最近の欧米のイノベーション関連のビジネス書も絵本のような体裁のものが増えているという。📖cafehappy01