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【ヒット商品】ネタ出しの会 日経産業新聞の記事「拡大鏡:有機ELテレビ、完全壁掛けへ工夫を」から

 2017.8.7  日経産業新聞の記事「拡大鏡:有機ELテレビ、完全壁掛けへ工夫を」から

画竜点睛を欠く周辺

コラムの筆者 山之内 正氏(AV評論家)は、折角の有機ELの良さを活かしきるには壁掛け型だという。
◯ブラウン管時代からの課題であるテレビとオーディオの両立

有機ELテレビも複数のメーカーから発売され選択肢が増えてきている。いよいよ次世代テレビとして真価が問われる事態になってきている。有機ELによるバックライトなしでの薄さと軽さで設置に自由度が増え、壁掛け設置に対するハードルが低いと山之内氏は指摘している。

また、ソニーなどはパネル自体で振動させ音を出す機能を採用し、スピーカーなしで明瞭な音を楽しめるという。この機能もテレビラックに入れるよりも壁掛け設置の方が真価を発揮するという。

一方でメーカーはテレビそのものばかりに気をとられている感覚があるようだ。電源や映像や音声のケーブル類の処理である。美観上いただけないし、壁掛け設置では大きくモチベーションが下がる。言い換えれば、この工夫が差別化要因にもなろう。

実はブラウン管時代からテレビとオーディオを両立させることは課題であったと山之内氏は語っている。左右にスピーカーを置くと正確な音場再現がしにくい。その意味でも壁掛け設置は期待できるのだが、メーカーの周辺機器との接続などを配慮してスマートに見せたいところである。🔊💡⚡️happy01


【ヒット商品】ネタ出しの会 日経産業新聞の記事「眼光紙背:ロータリー車と産業政策」から

2017.8.2   日経産業新聞の記事「眼光紙背:ロータリー車と産業政策」から

今も多くのファンに愛されて50年

コラムの著者は、今から50年前の通商産業省(現経済産業省)の産業政策が有効であったら、マツダとホンダも存在しなかったという。

◯世界初のロータリーエンジン搭載量産車を生む

その自動車が生まれて50年が流れたという。製造元のマツダやファンから主催する記念イベントが各地で開かれているという。ロータリーエンジンはその画期的な技術ながら石油危機などで業界のスタンダードにはなれず、5年前に生産を終えた「RX-8」を最後に市販車のラインアップから消えた。

このエンジンは、現在VW傘下のアウディなどに吸収合併されたNSUにいたドイツのフェリックス・バンゲル工学博士とマツダが共同開発した、

この海外メーカーとの共同開発の背景は、当時の通商産業省のメーカー3社に集約という産業政策があったと言われる。独自技術でマツダはその存在意義をアピールしたものだった。構想通りであれば、現在の業界のマツダもホンダも存在しないことになる。⚡️🚗💡💰🇯🇵🌍😃


【ヒット商品】ネタ出しの会 日経産業新聞の記事「拡大鏡:組み立てロボ、トリセツ親切、図解パワー」から

 2017.7.31  日経産業新聞の記事「拡大鏡:組み立てロボ、トリセツ親切、図解パワー」から

教育向けロボの取扱説明書、初心者や訪日客に配慮

コラムの筆者 高橋 慈子氏(テクニカルライター)は、教育向けロボットの取扱説明書をとりあげ、その役割について語っている。
◯部品点数が多く同種の内容があることから3DCADで図解

 

接客にロボットが活躍していたり、2020年には小学校でプログラミング教育が始まることから、プログラミングの対象としてロボットを教材にする動きも広まっているという。

コラムの著者、高橋氏は今回教育向けロボットの取扱説明書に注目している。対象は教育、研究開発用などのロボットを開発、販売するヴィストンの二足歩行ロボット組み立てキット「Robovie-nano」で、ホビーや教育用途の入門用として開発したものであるという。ロボットの組み立てが未経験の人でも取扱説明書を見ながら部品を組み立てることができるように配慮したという。

このキットでは、部品点数は小型ながら356個と多く、使うネジは8種類、223個もある。取扱説明書には工夫があり、ネジには番号をつけ、取り付け位置が迷わないように図解している。取り付け方向がわかりやすいように、複数の方向からの図解を使って説明をしている。組み立て工程ごとに必要な部品をはじめに説明し、よく似た構造を間違わずに組み立てられるように3次元CADを駆使したという。

取扱説明書はCD−ROMに収録あるいは同社のホームページからもダウンロードできる。大きな図面を使って見やすさを考慮した。また、直営店を訪れる訪日客にも配慮し、英語版ソフトと取扱説明書を準備している。🔧⚡️💡📖🌍happy01


【ヒット商品】ネタ出しの会 日経産業新聞の記事「眼光紙背:再生医療、大切に育てて」から

2017.7.28   日経産業新聞の記事「眼光紙背:再生医療、大切に育てて」から

違法が横行する臍帯血細胞移植

コラムの著者は、最近は霞んでいるアベノミクスであるが、その第三の矢である成長戦略で期待された再生医療について触れ、違法な細胞な移植行為が発展する再生医療に水を差さないか危惧している。

◯老化防止や美容効果で患者をあつめている

 再生医療は、やや褪せてきたアベノミクスとは違い今は発展中だという。大阪大学の研究チームがiPS細胞を使い心不全を治療する臨床研究の計画を学内の審査委員会に申請し、これが世界最初の試みだという。

心臓移植以外の新治療の確立が期待され、患者にとっても有力な選択肢が増える。

一方、臍帯血の細胞移植などが違法に行われているという。再生医療をうたい、国に無届けで実施される例がある。細胞の移植行為は、「再生医療等安全性確保法」に沿って、慎重に審査されるのが前提である。手続きをしない行為は違法である。

臍帯血は、赤ちゃんと母体をつなぐ臍の緒に含まれる細胞群のことで、血液、免疫系の細胞の元となる幹細胞や老化に関係する間葉系幹細胞などがある。老化防止や美容効果を前面に打ち出し、患者を引き寄せている。感染症や健康被害についての対策がそこにあるかは疑問であるという。ここで事故が発生すれば、再生医療の発展に水をさしかねない。⚡️💡✂️🌱🌍😃


【ヒット商品】ネタ出しの会 日経産業新聞の記事「小野譲司の目:NPSのアンケート、有効性、慎重に見極め」から 

2017.7.27 日経産業新聞の記事「小野譲司の目:NPSのアンケート、有効性、慎重に見極め」から

Net Promoter Score, NPSのわな

コラムの著者 小野 譲司氏(青山学院大学経営学部教授)は、究極の質問と言われるNPSにも弱点があることを示している。

○使いこなしには対象要件の把握が重要

 商品やサービスに対するアンケートに付与される「その企業や製品・サービス・ブランド、販売業者を友人、知人、家族に進めるか」を顧客に10点満点で回答してもらう、Net Promoter Score, NPS, 推奨者正味比率について、小野教授は、利用に注意点があるという。

 NPSは米国のコンサルティング会社が提唱したもので、たった1つの質問で顧客のロイヤルティーを測定でき、経営業績のバロメーターになるという触れ込みのものであった。10点満点にするのは、回答が偏ることを防いでいるもので、回答者に負担をかけず、計算も簡単であるというメリットがある。

 一方で、その有効性に関しては幾つかの学術研究がこのフィードバックデータがもっとも予測しやすいといった優位性はないという結果であった。1つの質問に頼るためにデータは信頼性にかけるとか、人に薦めるような商材でない場合には向かない、サービスの改善指針が発見しにくいといったデメリットもあるという。

何を目的とした指標なのか、どのような業種なのかといったといった事前要件を確認した上で、結果の利用者は使いこなす必要があるようだ。✏️📖💡⚡️🌍happy01