映画

【ヒット商品】ネタ出しの会 日経産業新聞の記事「SmartTimes:日本の良いものを世界に」から

2021.8.11  日経産業新聞の記事「SmartTimes:日本の良いものを世界に」から

日本企業の情報発信力の弱さを気付きに

コラムの著者 田中 勇一氏(公益資本主義推進協議会 副会長)は、「本物を世界に」を経営理念にするFunTre社長 谷田部 敦氏の起業から現在に至る経緯を紹介している。

○副業で始めた動画制作がデジタルマーケティングの力に

 田中氏によると、同社は日本にある素晴らしいモノやサービスを世界に広げるためのデジタルマーケティングを展開している。

同社社長谷田部氏の起業経緯は、大学院卒業後に入社したドイツ系化学メーカーでの体験から始まるという。日本の化学産業の魅力をドイツ人上司にとっては中国や韓国の次にしかないという事実を知ったからである。事実これらの国に対して日本の化学産業は情報発信力で劣っていた。そこで谷田部氏は「日本の良いものがちゃんと発信される世の中を作りたい」と願い、起業の発端になったという。

さらに同氏の行動は続く:

  • 企業に勤めながら起業塾に通ってビジネスプランを作成
  • 動画制作に注目し、副業として動画配信とメルマガを始める。メルマガは1日に1回必ず配信。
  • 1年後、動画の先生と呼ばれ、2年経った時には動画の専門家として認知されるようになる。当初は20人ほどの読者も2000人を超える
  • 動画マーケティングのノウハウを惜しみなく提供しながら起業。個人でも事業を立ち上げる人が増える
  • 子どもがいる社員のことがきっかけとなり保育園を設立。地域のコミニュティーにも受け入れられ、多くのメディアに取り上げられる
  • コロナ禍も企業のオンライン化でピンチがチャンスになる。クライアントのオンラインお菓子教室が過去最高の売上に。オンライン学習塾でもデジタルマーケティングの力を発揮。
  • マーケティングノウハウを提供するビジネススクール「マーケティングカレッジ」を開講。300名超の受講生を輩出。
  • 地方自治体から地域の中小企業のマーケティング支援も好評

と、ステップバイステップで「本物を世界に」のビジョンを谷田部社長は実施し続けている。🎥📶🩺📈😷💻💡🏢🏠📖🎓⚡️🌏happy01🌏💡🔎🇯🇵🇩🇪


【ヒット商品】ネタ出しの会 日経産業新聞の記事「眼光紙背:京都アニメ『テレビ復権』に思うこと」から

2021.7.22   日経産業新聞の記事「眼光紙背:京都アニメ『テレビ復権』に思うこと」から

シリーズ継続の理由が従来のDVD・BDの売上だけではない

コラムの著者は、今月7日から京都アニメーション制作のテレビアニメが開始されたが、痛ましい事件の後も同社が復帰できたことについて触れている。

○故武本康弘監督の遺志を引き継ぐ石原立也監督

 コラムの著者によれば、7日に放送が始まったテレビアニメ「小林さんちのメイドラゴンS」は2019年に起きた放火殺人事件後の初となるテレビアニメシリーズだという。少女の姿のドラゴンが人間の女性と同居する、というドタバタコメディでの「復活」である。

死者36人、負傷者33人の痛ましい事件以降、同社は映画は発表してきたが、テレビアニメのシリーズ制作は2018年10月から放送された作品以来となるという。

「メイドラゴン」の1期は2017年1月から全13話が放送。DVD・BDの実売枚数は全7巻の平均が3600枚程度と、2期制作の基準となる5000枚を割り込んでいたという。しかし、2期の制作がGOとなったのは、フィギュアなどのグッズ販売が好調だったためという。さらに、海外を含めたネット配信の視聴数が多く、特に中国の動画配信のビリビリ(Bilibili)では好調であったからだという。

2期の監督石原氏は、1期の監督武本氏(故人)の名前を「シリーズ監督」として残し、遺志をついだとされている。💿📺🎥🖋🔑🚕🚗🩺💉🏢⚡️🎓👔⏰🔧💻🖥📻🖋🗒📕happy01🌏🇯🇵


【ヒット商品】ネタ出しの会 日経産業新聞の記事「いいモノ語り:創味食品のハコネーゼ、ゴミ出さないメッセージ」から 

2021.6,2  日経産業新聞の記事「いいモノ語り:創味食品のハコネーゼ、ゴミ出さないメッセージ」から

イタリア語風と思いきや機能を説明するネーミング

 コラムの著者 岩永 嘉弘氏(日本ネーミング協会会長)は、創味食品の商品のネーミングについて述べている。

○映画「ローマの休日」を使って

 岩永氏によれば、明石家さんまさんとオードリー・ヘップバーン?が登場する映画「ローマの休日」の1シーンを紹介して、同社の商品名についてのアピールについて語っている。

嘘をつくと手が抜けなくなってしまうという遺跡の口に、手を突っ込んで明石家さんまさん(映画ではグレゴリー・ペック)の消えた手にヘップバーンが驚くシーンがCMに登場。うっそだよと、さんまさんが手を出すと、同社の「ハコネーゼ」が握られ、ヘップバーンが抱きつくというお話。

さて、このCMの舞台であるイタリア語風のネーミング、ハコネーゼ。ネーミング通りと思いきや、全然ローマもイタリアも関係なく、「箱がない」というれっきとした日本語。たしかに商品はパスタでイタリアではあるが、大事なメッセージポイントは、「箱がないから「ハコネーゼ」と言うわけ。つまり、パスタのレトルト食品で、箱がないからそのままレンジに入れて調理できる機能を示したものであるという。エコ商品であり、商品名であるという美味い(上手い?)演出であった。🍽🍝📗🦠😷🖥👧👦🛌👧🏢🕛📈🏢💡⚡️🌍happy01🌳🇯🇵


【ヒット商品】ネタ出しの会 日経産業新聞の記事「眼光紙背:変わらない日本アニメの苦境」から

2021.4.13  日経産業新聞の記事「眼光紙背:変わらない日本アニメの苦境」から

国内空洞化と衰退の道を辿りつつあるアニメ業界

コラムの著者は、昨年の劇場版「鬼滅の刃」や今年話題のアニメ映画「シン・エヴァンゲリオン劇場版」が好評な背景にアニメ業界の苦境があることについて危機感を感じている。

○伝統も技術もコンテンツの量も世界の上位ありながら

 コラムの著者によると、アニメ映画「シン・エヴァンゲリオン劇場版」は公開初日から30日間の累計興行収入は70億円を突破。観客数は451万人を超えたとされている。

日本のアニメは海外でも高い人気を得ている。海外のアニメファンは日本アニメの高度な作画技術と演出、3Dと2Dの融合に感銘するという。多くの外国人は、制作スタッフが米シリコンバレーのテック企業の従業員並みの報酬を得ていると思うらしい。それが実態と駆け離れていることは国内でも認知されていない。

問題は大多数のアニメーターが生活もままならない低賃金では、日本のアニメは産業として維持できないことを意味している。伝統も技術もコンテンツの量も世界のトップクラスにありながら、やがて衰退すると危機感を感じる人は少なくない。技術やノウハウの継承を含め、なんらかの対策を講じない限り、未来のアニメーターは育たない。さらにそれは海外へのアウトソーシングを進め、空洞化を招く。アニメも国内が空洞化する産業になることは避けたい。🎮🎥💬📶🥛📷👜⚡️🎓👔⏰🔧💻🖥📻🖋🗒📕happy01🌏🇯🇵


【ヒット商品】ネタ出しの会 日経産業新聞の記事「眼光紙背:創業の精神に立ち戻る」から

2021.4.8   日経産業新聞の記事「眼光紙背:創業の精神に立ち戻る」から

東京通信工業からソニーに改称した裏話

戦後の焼け跡から産声をあげた東京通信工業がソニーに名前を変えた1958年から63年ぶりに今年4月1日からソニーグループになったが、コラムの著者は、その裏話を述べている。

○そしてソニーグループへ

 コラムの著者によれば、改称の直接要因は、独自でトランジスタ技術によるトランジスタラジオで米国に進出しようとしたが、米国人には「つ」の発音が苦手で、東通工(とうつうこう)という名前が覚えてもらえなかった。そこで商売のしやすい「SONY」の新社名を採用したという。

さらにソニーOBである長内厚氏(早稲田大学ビジネススクール教授)によると、SONYという新社名は当時物議を醸し出したという。つまり、大手企業が、例えば八幡製鐵、松下電器工業のように、社名に業種を織り込むことが常識であったという。そこで金融機関は「ソニー電子」を推したが、盛田昭夫氏らの幹部はこれを否定。将来、自社が社名の縛りで業種を超えないようなことがあればよくないという意向だった。

そのソニーが今年4月1日にソニーグループと改称し、「エレキの会社」から脱却し、エンタテイメント、金融、テックの融合会社として新会社として新領域を切り開こうとしている。🎮🎥💬📶🥛📷👜⚡️🎓👔⏰🔧💻🖥📻🖋🗒📕happy01🌏🇯🇵