【ヒット商品のネタ出しの会】 日本経済新聞の記事「中外時評:AIが変える人材育成」から
2025/09/13
2025.9.10 日本経済新聞の記事「中外時評:AIが変える人材育成」から
下積みの概念がなくなり若手の育成方法も変容
コラムの著者 半沢 二喜氏(日本経済新聞社 論説委員)によれば、AIの普及によって働き方や組織のあり方まで変わり、大規模な配置転換や労働移動も起こり得ると言う。企業だけでなく労働組合や日本政府も、個人の学びの支援策を検討し、今後に備えるべきだと提案している。
◯普遍的で深いスキルが一段と重視される
半沢氏によれば、日本企業のトップでも米テック大手のトップのようなコメントが出ると言う。「下位40%の従業員をAIに置き換えれば利益率は非常に上がる」と言った具合である。だが、「コスト的には確かに楽にはなるが、嫌な世界になる」という。
日本企業は日本の人口減少で労働力不足が深刻になる上に、労働慣行として解雇し難い環境にあると言う。AIが雇用を奪うのは日本では諸外国に比べて先のことかもしれない。一方で着実に侵食が進んでいるのは若年層が担う基礎的業務であるという。企画書や議事録の作成、プログラミングなどはすでに生成AIが肩代わりしている。いわゆる下積みの概念が消え、若手の育成方法も変容を迫られる。
近い将来、自律的に作業をこなす複数のAIエージェントが開発プロジェクトチームを構成するようになるだろう。それらをマネジメントするのは人間の役割である。システム設計の基礎部分を理解することは必須で、AIの知識に加え倫理観も欠かせなくなる。新入社員は従来よりも一段上の役割を担うようになる。その分、学ぶべきことも増大する。
AIに使わられるのではなく、使いこなす人材を育てる。そのためにも速い技術の進歩に合わせて、個々が自律的に学び続けねばならない。そのような機会と環境を企業は提供しなければならない。
AI時代に人材をどう育てるのかは企業も教育機関も試行錯誤の段階である。個人の思考力を磨くことが課題となるが、多くの調査資料では日本人は自己啓発にまだまだ消極的であるとされている。半沢氏は、企業だけでなく労働組合や日本政府も、個人の学びの支援策を検討し、今後に備えるべきだと提案している。🧑💻🧑💼🚙🧠🤖💬💻🚗🚀🧑🔬👩🔬🔬👧📈💰📓🗺️🚢🩺💉🏢⚡️🎓👔⏰🔧💻🖥📻🖋🌏💡🔎🌍🇯🇵
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