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2019.7.12  日経産業新聞の記事「三浦俊彦の目:デジタルの新時代、融合するオフライン」から

東京をスルーして世界に出る地方企業

 コラムの著者 三浦 俊彦教授(中央大学商学部)は、岩手のユニークな中堅企業で世界最小のマイクロアクチュエーター(超小型駆動装置)の技術を使って医療・ライフサイエンス分野の最先端機器を製造しているアイカムス・ラボについて触れている。

○従来の商品よりも割安で軽量で精巧な精密な電動ピペット

 三浦教授によると、同社のペン型電動ピペットは、企業や大学その他の研究室で試薬の量を正確に計量・移動させる精巧なものが求められている。同社の製品は、他社製品が約10万円もするものを約3万円で、しかも従来品よりも軽量で使いやすいという。電動ピペットはマイクロリットル単位で試薬を連続分注(液体を一定量ずつ吐出)できる。同製品は日本のみならず、米国、中国、韓国、台湾の海外代理店を通じて全世界に展開しているという。

もう一つの特徴は、同社のある東北ライフサイエンス機器クラスターである。2014年アイカムス・ラボなどが中心に、先端工学技術と医学的情報を融合し、東北にライフサイエンスの一大拠点を立ち上げたものである。今、企業21社、金融機関、行政など22団体が参加。さらに参加企業の製品を海外に展開するマーケティングを支援する組織を立ち上げられた。まさに、岩手から世界へであり、一昔前の東京の下請け的であった地方企業を、いまや東京をスルーして、いきなり世界と勝負するところまで来ている。🏡💻🏢⚡️📖🎓🔎🌏happy01🏨🇯🇵

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