【ヒット商品】ネタ出しの会 日経産業新聞の記事「トレンド語り:魚のパッケージ、フランスでは躍動感表現」から
2017/12/10
2017.12.06 日経産業新聞の記事「トレンド語り:魚のパッケージ、フランスでは躍動感表現」から
圧倒的なビジュアル効果
コラムの著者 竹原 あき子氏(工業デザイナー)は、フランスで売られているスライス燻製シャケのパッケージに触れ、そのマーケティングについて考察している。
○企業の精神をそのシンプルさで提示
これまで缶詰などは保存期間を誇っても魚の姿と美味しさを表現するものではなかった。包装フィルムの性能が上がるにつれて、魚のパッケージも食欲をそそる魅力を持ち始めたという。
竹原氏が取り上げたのは、燻製シャケの切り身のパッケージである。4枚の切り身が入っている「フィヨルド・キング」のパッケージに注目した。
創業から25年と比較的新しい企業で、製品は手作業でカットし、乾燥・燻製するという、現代の消費者が求める安心の手作り感を大事にしている。このパッケージは、一見して大きな魚の尻尾の透明の窓、そして、銀のウロコ模様がうっすらと描かれている濃い青い地色に、尻尾が海面に飛び跳ねているようにみえる。窓からは切り身が見えて面白い。
売り場に行くと、ビジュアルなインパクトがあり、波の色を微妙に変えて、産地を区別している。この窓以外に特別な仕掛けはないが、商品説明などは四角い紙に印刷し、シャケが入っているというシンプルさである。パッケージで、企業の精神を表現している。🍴🐡🐟💡⚡️🌍
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