【ヒット商品】ネタ出しの会 日経産業新聞の記事「TechnoOnline:微細なミストで歯垢除去、流体科学駆使、肺炎防ぐ」から
2017/11/08
2017.10.27 日経産業新聞の記事「TechnoOnline:微細なミストで歯垢除去、流体科学駆使、肺炎防ぐ」から
異分野融合の成果が命を救う
コラムの著者 円山 重直氏(八戸工業高等専門学校長)は、日本人の死因の第3位である肺炎による死亡を撲滅する有効な手段として、歯垢除去を高齢者や介護者にも手軽にできる手段を見出した異分野融合の好例を紹介している。
◯口の中をきれいにすることが命を救うことを知ったことが契機に
円山氏によると、日本人の死因が肺炎、特に、誤嚥(ごえん)性肺炎といわれるものだという。この肺炎は、口の中にいる細菌が肺に入り込むことで発病するもので、高齢者や免疫力が低下した患者などがかかりやすく死に直結することもあるという。
口の中を洗浄し、歯などに付着している細菌の温床である歯垢を除去することで、誤嚥性肺炎を防止し、要介護高齢者の死亡率や入院期間を大幅に減らすことができるという。しかし、歯垢は歯や歯茎、舌表面までに固く付着しており簡単にはとれない。さらに高齢者や患者にはその作業ですら、大変な負担である。
そこで東北大学歯科研究科と流体科学研究所が、微細なミストを高速に吹き付けることで口内を洗浄する画期的な技術を開発したという。いわば、車や外壁に使われる高圧洗浄機を超小型化したもので、直径が髪の毛の5分の1ほどの水液滴を新幹線の速度以上で加速したマイクロミストで洗浄する。
おもしろいのは、この技術は、流体科学研究所の研究者が口の中を綺麗にするだけで人の命を救えることを知ったことがきっかけとなったことだという。まさに異分野融合のイノベーションである。🎓🐞🌁⚡️💻
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