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【ヒット商品】ネタ出しの会 日経産業新聞の記事「横山斉理の目:『安い』はハッピー?『フェアさ』を消費する時代」から 

2017.9.28   日経産業新聞の記事「横山斉理の目:『安い』はハッピー?『フェアさ』を消費する時代」から

差別化が価格設定のみ

コラムの著者 横山 斉理氏(法政大学経営学部教授)は、意味のない値下げ競争に陥るジレンマについて触れている。

○欧米に比べ利益率の低い日本

  前回に引き続き、小売業か課題について横山教授は分析している。

小売競争の基本は価格である。小売業は生産や製造したものを買い付けてきて再販売するビジネスモデルである。そこには同一製品であれば同じ品揃えとなり結果的に価格のみが差別化要素とならざるを得ない。

さらに「なぜ安売りするのか」は、新規顧客を狙うより既存顧客のリピート来店を狙うからである。新規顧客であれば、それだけ大きなコストをかけて開拓する必要があるからだ。繰り返し来店を促すために安売りを行う。

しかし、横山教授はここに落とし穴があるという。いくら安くなっても顧客はある程度値段が下がっても満足度があがらないという現象である。それも、多くの商材すべてが異なった価格帯からこういった現象がおこる。多くの研究がなされているが、セオリーがなかなか通用しないのが実態である。

また、競合店などがあると、顧客をそっちのけで、競合店に顧客を奪われないために「過度の安売り競争」が勃発するという。安くなればよいではないかという考えもあるが、日本企業全体が、利益率の低い状態に陥るのもこの価格競争である。小売業のみならず関連産業のすべての業績に影響を与え、それが適正でない賃金や過度な働きなどを生む土壌となる。💴🏪💡⚡️🌍happy01

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