【ヒット商品】ネタ出しの会 日経産業新聞の記事「TechnoOnline:AIの発展、人間の尊厳、問い直す」から
2017/07/03
2017.6.30 日経産業新聞の記事「TechnoOnline:AIの発展、人間の尊厳、問い直す」から
人間への脅威以前に予期せぬ時代に入った覚悟が必要
コラムの著者 筒井 泉氏(高エネルギー加速器研究機構准教授)は、将棋や囲碁で人工知能(AI)が棋士や囲碁棋士に勝ったことが話題になったが、多くの応用があるAIが発展するとともに、人間の意識や自由意志、知性とは何かといった人間そのものへの疑問にも直面すると語っている。
◯予期せぬ時代に対する考察も必要
20年前にチェスで起こったことが、はるかに複雑な将棋や囲碁でもAIが人類を凌駕した。そこまで発展したのであり、衝撃の時代が到来したという。
今回のAIソフトの特徴は、単に従来の対戦データを大量に記憶させただけでなく、「深層学習」と呼ばれる機械学習を通して情勢を正確に認識し、将来予想を立てて取るべき戦略を決める能力を獲得したということである。この機械学習は人間の手を離れてソフトが自ら学習し続けるというもので、作り手の人間でも選んだ戦略がなぜすぐれているかどうかも説明できないという。
産業革命囲碁、機械化は基本的に単純作業の代替を目的としてきた。一方、現代のAIは知的作業の代替という、これまでとは全く異なる使命を帯びている。しかし、このような技術的な発展はかえって、人間の意識や自由意志、知性とは何かおいった、人間の尊厳に関わる疑問を提示することにもなった。
現時点でAIが人類の脅威になってはいないが、予期せぬ時代に入ったことは確かであると、筒井氏は語っている。🚗💡💻🏢🌎
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