【ヒット商品】ネタ出しの会 日経産業新聞の「眼光紙背:失敗の歴史に学ばなければ」から
2016/10/08
2016.10.4 日経産業新聞の記事「眼光紙背:失敗の歴史に学ばなければ」から
ジャパンディスプレイ(JDI)とエルピーダメモリの類似性
コラムの著者は、JDIの先行きが危ぶまれる中で、2012年に破綻したエルピーダメモリとの類似性を指摘する。
◯時の政権の意向で方針変更何度も起こる政府系金融機関
JDIの弱点は、頼みの主力取引先である米アップルの「iPhone」の販売不振である。8月の初旬に筆頭株主である政府系ファンド、産業革新機構への金融支援要請が発覚。さらに、
「アップルの部品サプライヤーに止まらないことを示すことができなければ政府はJDI株売却を検討するとの考えを示した」
と世耕弘成経産相のインタビュー記事を米ウォール・ストリート・ジャーナルが掲載し波紋が広がったという。
かつて、「日の丸半導体」の看板を掲げたエルピーダメモリが2012年に経営破綻したとき、坂本幸雄・元社長は日本政策投資銀行から300億円の出資を受けたことを悔やんだという。時の政権の意向でクルクルかわる政府系金融機関の姿勢に経営が振り回されたからである。
「日の丸液晶」の看板を掲げるJDIも酷似しているだけに、前回の失敗を学ばなければならないだろう。
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