【ヒット商品】ネタ出しの会 日経産業新聞の「眼光紙背:売れますか、自動運転技術」から
2016/10/01
2016.9.28 日経産業新聞の記事「眼光紙背:売れますか、自動運転技術」から
技術だけ先行しても市場は受け付けない
コラムの著者は、自動運転技術の話題が盛り上がっているが、本当に売れるものかどうかについて触れている。
◯自動運転技術の導入は自動車自身の魅力を問い直す契機となる
あるIT系の企業がこの夏都内で開催したセミナーで脳科学分野の国の研究機関の長を務める大学教官が、
「自動運転の話題が盛り上がっていますけど、売れるんでしょうか。皆さん、本当に乗りたいと思っていますか」
と聴衆に問いかけたが、どう答えて良いか戸惑ったのではないかという。
この大学教官は、自動運転の研究開発の重要性を知りつつ、将来の自動車産業の行方を決めてしまうかのような取り扱いと、横並びで注目技術に群がる産業界の風潮への批判と受け取れる。
過疎地の移動手段や交通事故の減少などメリットも大きい。しかし、自動運転時の損害賠償については未整備であり、帰って自動運転で渋滞が拡大するとの見方もある。
もっとも市場で課題と思えるのは、自動車自身の魅力を自動運転の時代にどう訴えるかが問題であろう。運転する楽しみが減るからである。自動車を買うニーズがこれで削がれるとも限らないからだ。
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