【ヒット商品】ネタ出しの会 日経産業新聞の記事「パッケージNOW:洗剤1回分自動充填で節約」から
2016/02/25
2016.2.23 日経産業新聞の記事「パッケージNOW:洗剤1回分自動充填で節約」から
強度と考えながら輸送もコンパクトに
コラムの筆者 竹原あき子氏(工業デザイナー)は、ドイツのヘンケル社の洗剤パッケージについて語っている。
○オート・ドーズ(自動充填式)の洗剤容器
同社は、ポリプロピレン製の850ミリリットルで高さ28センチメートルと大きくて重い容器に工夫を凝らした。開発のきっかけとなったのは、洗剤の節約。ほとんどの容器にどれだけの洗濯が何回できるか指定しているが、それ以前の回数でなくなってしまうという消費者の不満を解消することだったという。
最初に容器を逆さまにして、次に戻し、ふたを開けて、容器を傾けて洗剤を洗濯機に流し入れる。洗剤が流れ出ている間に、容器の内側にあるもう1つのポケットに洗剤が入り、容器を立たせるとポケットに入った洗剤が次に使う量になるという仕掛けである。1回ごとに充填される洗剤の量が一定だから無駄が無いという容器である。
ポケットをもった二重構造複雑な容器ではあるが、ふたが開いていても流れ出ず、片手だけで操作でき便利だ。ドイツで創業したヘンケル社も2回の世界大戦を越えて国際的な数限りない企業を買収して、ようやく、本来の事業であった洗剤に戻ってきた点は興味深いという。
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