【ヒット商品】ネタ出しの会 日経産業新聞の記事「西川英彦の目:行為に沿うデザイン、利用者の声、新たな商機」から
2015/11/07
2015.11.5 日経産業新聞の記事「西川英彦の目:行為に沿うデザイン、利用者の声、新たな商機」から
デザインの先に商機
コラムの著者 西川英彦氏(法政大学経営学部教授)は、巧みなデザインが新しい顧客価値を生む事例をデザインコンサルタント、プロペラデザイン(東京・江東)の手法で示している。
○ユーザーの行為や気持ちを意識してデザイン
同社は、女性5人が商品デザインからパッケージ開発、販売コンサルタントまで手がける。グッドデザイン賞やiFデザイン賞など国内外の受賞歴を持つという。
依頼したクライアント企業の期待を上回る付加価値にこだわり、特にユーザーの行為や気持ちを意識してデザインする;
- 洗面所のコップ「タンブラー」:利用後水がうまく切れず、汚れが残ることが気になる。同社は自然と乾くように取っ手を台にして置くと、カップに残った水が流れるデザインとした。
- 風呂洗いブラシ「バス床ブラシ」;床と壁のつなぎ目が洗いにくい、かける場所がなくて乾きにくいといった問題を、底だけでなく側面にも植毛、自立できて乾きやすいデザインとした。
- 「カーペットクリーナー」;カーペットや床の細かいゴミをとるローラーは使いたいときにすぐに見つからない。そこでゴミ箱の縁に引っ掛けられるデザインとした。
といった自然と使え、便利さを感じるものとしている。さらに、デザインだけでなく、その点検をおこなう。アンテナショップを自社で運営し、商品デァインやパッケージ、販売方法についてユーザーからの生の声や反応を自ら把握する。付加価値の評価を行えると同時に、ユーザの行為や気持ちを変化させ、新たな商機を伺うことができるという。
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