【ヒット商品】ネタ出しの会 日経産業新聞の記事「パッケージNOW:水の大型ボトル、側面に取っ手」から
2015/07/15
2015.7.14 日経産業新聞の記事「パッケージNOW:水の大型ボトル、側面に取っ手」から
世界の水源を買う欧州の飲食メーカー
コラムの筆者 竹原あき子氏(工業デザイナー)は、フランスのクリスタン(Cristaline)の5リットルの大型飲用水ボトルについて言及している。
○低価格なブランドのボトルの工夫
世界中の水源を買っているスイスのネスレやダノンといった大手ではなく、日本での知名度は低い同社のブランドだが、他社に比べて安価である。秘密はフランス国内の⒉0カ所ある水源を持つことで低価格を実現している。
安いことからスーパーマーケットで販売する4分の1を占めるほどフランス人にとってはポピュラーなブランドだと竹原氏は述べている。彼女は注目するのは、1.5リットルではなくさらに大型な5リットルの大型ボトルである。リットルあたりの単価も下がることから、5キロを持ち運ぶ装置がパッケージデザインの話題になったという。
一般的な考えでは、ボトルを垂直に持ち上げるために半円形の取っ手をつけるものもあるが、同社のパッケージは、柔らかいプラスチックの取っ手を側面につけた、一見、頼りない作りである。なで肩ボトルの上部から斜め45度にテープを貼り、手にかかる部分だけ極薄のスポンジが入ったシートで囲ってある。
いつも持ち帰る客に聞いてみると、一度も切れたことはないという。つまり、ボトルの重量を側面に合わせて持ち歩く方が、垂直に持ち上げるよりも快適だという選択をおこなった。まさに発想の転換である。
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